第178話 研究室

 自分はコーデリアとシンシアに【血液濃縮循環機】を見せていた。


「これから2人には【魔導具】を使ってもらうかもしれないから、【虹結晶】などが何で出来ているか知っていて貰いたかったんだよ。」


「えっ、私達もレイが使う【魔導具】を使えるのですか? 以前にレイとセシリアしか使えないと聞きましたが。」


「【魔導】が、使えないと、【魔導具】は、使えない。」


「それも性能は落ちるけど、使う方法はあるんだよ。」


「【魔導具】を奪われたら大変な事になりそうですね。 特に反聖教会組織などには気をつけないと……。」


「うん。 死守、しないと……」


「いや、気をつけては欲しいけど、死守する必要は無いよ。 奪われても僕かセシリアが支援しなくては効果が発揮しないからね。」


「そうなんですか?」


「仮に2人が【魔導具】のせいで悪いヤツに襲われたら、【魔導具】を捨てて逃げて良いからね。 身をていしてまで守らなくてね。」


「分かりました。」


 本来、【魔導具】を使えない筈のコーデリアやシンシアが【魔導具】を使える方法はシンプルで、セシリアが遠隔操作で【魔導具】を操るからである。


 普通の人が【魔導具】を使えないのは、使う過程で複数の属性を操作しなくてはいけなかったり、【魔素】や、【魔導】を流し込まなくてはいけなかったりするからである。


 もし奪われたら、【魔素】などが切れるまでは他の人でも使えてしまうが、使えてもほとんどが2回位である。


 自分とかに【魔力】切れみたいなものは無縁だからなのだが、【魔導具】の燃費はとても悪く、仮に似た性能の【魔道具】があるならば、消費【魔力】は20倍近くになる。



「2人用の【魔導具】は後日に作るとして、自宅の紹介はこんなものかな。 あとは2人にセシリアショップの内装に助言がほしいかなと思っていてね。」


「分かりました。」



 その後、2人にセシリアショップの店内完成予想図を見てもらい、助言をもらう事にした。


 一応は女性目線を気にしたりはするが、実際に話を聞くのはかなり参考になると思う。





 ☆



 コーデリア、シンシアにお礼を言ったあとはまた【魔導工房】の【複製室】に籠もっていた。


 今日は【追加素材】の検証をしようと思っていた。


【自律思考核】の【追加素材】を選択すると、選択肢はいくつかあった。


【虹結晶】【虹魔石】【魔獣の血】【加工獣の血】【魔石】など、いろいろな素材の中から1つだけ選べた。


【魔獣の血】は分かるのだが、【加工獣の血】ってのはなんだろう?


 まあ、今考えても仕方がないか。



【追加素材】についての短縮時間は……


【虹結晶】   1/20

【虹魔石】   1/5

【魔獣の血】  1/2

【加工獣の血】 1/5

【魔石】    1/2


【自律思考核】の作成時間が20年だから、【虹結晶】を【追加素材】として使えば1年か……。




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