第176話 自宅の秘密
複製した料理をコーデリアとシンシアに食べさせたが見た目は大丈夫そうだった。
「コーデリアとシンシア、体調とか大丈夫? 体調が良くなり過ぎたとか、【魔力増大】とか。」
「レイの料理は心配するところが、プラスになり過ぎるところなんですね。」
「レイ、大丈夫、です。 【魔力操作】も、普通に、出来る。」
「それは、良かったよ。 あまりに効果が良いと話題になりそうだからね。」
「レイ、それは無理ですよ。 特殊な効果は無くても美味しさだけで確実に話題になりますよ。」
「うん。 私達の、食べる分、なくなり、そう。」
「2人には好きな時に奢るよ。 エレナからはお金を取るけどね。」
「エレナは【チェスガン】にいた時、かなりの頻度でセシリアショップに通ってましたからね。」
「【チェスガン】にいた時は知らなかったけど、エレナはかなりお菓子を買っていたらしいね。」
「それなのに太らないのは、ズルいです……。」
「うん。 エレナ、最近は、スタイル、良くなった。」
確かにエレナはスタイルが大人に近付いているんだなと思うが、「そうだね。」とは言えなかった。
コーデリアとシンシアの体型は【チェスガン】で出会ってからほとんど変わっていないからだ。
なんとなく、2人の前では体型の話はしない方が良いかなと思っていた。
2人は出会ってから更に可愛くなっていると思うが、今では妹のフローラよりも年下みたいに見えるんだよな。
ご飯を食べ終わったあと、自分はコーデリアとシンシアに自宅の使い道を話す事にした。
「この自宅は僕達パーティーの作戦会議室みたいな用途で使おうかなと思っていてね。」
「作戦会議室?」
「そう。 ここをどれだけ使うかは分からないけど、僕のスキルなど他の人に聞かれたくない話をする時に使える部屋が欲しいなと思っていてね。」
なんとなく、秘密基地みたいでこういう拠点を作るのは楽しかったりする。
「良いかもしれないですね。 ベテラン冒険者には、そういう目的で防音室を借りているパーティーもいるみたいですからね。」
「あとは、地下室に秘密があってね。」
「地下もあるのですか?」
「まあ、行ってみようか。」
4人で自宅地下へ階段で降りていき、地下1階にたどり着く。
「ここが地下1階の訓練室だよ。」
ここの訓練室は、スポーツジムの強化版みたいなもので、【魔力操作】しながら筋トレをする事を前提とした機械と模擬戦をする為の特殊な部屋になっていた。
「この訓練室は自宅より広くないですか?」
「うん。 自宅の、何倍も、ありそう。」
「ああ、地下室は敷地面積と同じだからね。 自宅よりは全然広いよ。 高さも8mはあるからね。」
「レイは見えない所なら自重しないのですね。」
「まあ。コーデリアとシンシア以外には見せるつもりが無いからね。」
「模擬戦、する、部屋も、ある、なんて……。」
「模擬戦用のスペースも今はただの何もない空間だけど、将来的にはいろいろあるアイディアを詰め込むつもりだよ。」
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