第162話 魔導王伝説、再び…… ②

 自分とコーデリアは、中央図書館の職員女性の案内で【魔導王伝説】の置いてある場所まで案内してもらっていた。


「この広さを2人の力だけで探すのは無理があったね。」


「そうですね。 まず、一日では無理そうです。」


「ふふ、みなさんもほとんど自力で探すのは難しいので、目的の本がある場合は職員に聞かれますよ。」


「お姉さんはよくこんなに広い場所から1冊の本を探せますね。 もしかして配置を記憶しているとか?」


「まさか、私にそんな記憶力はないですよ。 中央図書館に働く職員には必須のスキルがあって、私の【宝探索】みたいな探索系スキルをみんなが持っているんですよ。」


「そういうスキルもあるんですね。」


 確かに本好きにはお宝の山だが、独自の解釈でもスキルは発動するのかな?



 職員の女性に付いていく事、数分。 目的の【魔導王伝説】はすぐに見つかった。


「こちらが、【魔導王伝説】ですね。 ここの本は全て持ち出しが不可ですから、読んだ本は入口の棚に置いといて下さい。」


「ありがとうございました。」



「良かったですね、レイ。」


「うん。 あそこの机で読もう。」


 自分とコーデリアは、近くの机に座り【魔導王伝説】を読み始める。


 前半の内容は【チェスガン】で読んだものと全く同じだったが、最後の特殊な【魔眼使い】のみが読める部分は少し違っていた。  




 ☆




【特殊な魔眼を持つ我が同胞達へ伝えたい事がありこの本を書き始めた。 最後のページ以外は本を普及させる為のもので本題はここから先になる。】




【この文字が読めるという事は、魔導を使えるのだろう。 魔導を操るには片眼でも特殊な魔眼が必要である。】




【魔導を操る事で1つの属性以外にも全属性が使えるようになるのだが、その中に魔導にだけ使える属性があるのを知ってもらいたい。】




【一般に無属性と呼ばれる属性だが魔導には時属性となる。 この文字が読める同胞達よ。 時属性を極めてくれ。 そして天使達と……との戦いには必須の能力でもある。】




【そう、時属性は……が出来る。 しかし、時属性は便利だが万能ではない。 時属性は……すると、俺みたいな不老になる。】






【魔導を極めたならば、俺が所有していた山に来い。 才能があれば……のスキルをやろう。】








【そしてもう1つの属性には……属性がある。】




【神は……ではあるが、……が居る。 ……の神は信用するな。 それがどの時代かに降臨するが……はわからない。】





「……。」


「レイ、どうでしたか?」


「【チェスガン】の時より読めたけど、まだ分からないところがいくつかあったかな。」


「そうですか。 また違う街に行った時にでも探しましょう。」


「そうだね。」


 なんとなく話の規模が大きすぎるから、現在の自分では力不足感が否めない。


 やはり、まずは【魔導】を極める為に修行あるのみかな。


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