第154話 魔導操術
セシリアの作った、かき氷を泣きながら食べるコーデリアさんとシンシアさんが目の前にいるのだが、そこまで無理して食べなくても……。
と思うのだが、これも【素材の極み】効果だろう。
今までセシリアの作成したものに【素材の極み】がどこまで影響するかはランダムだったが、今ではかなりの確率で自分と同じ様に【素材の極み】が発動している。
「セシリアさんの弱点が見つけられない位に万能ですね……。 強さ、スタイル、性格、それに料理まで……。」
「ありがとうございます。」
「さてと、次は僕のスキルをいくつか見せるよ。 教えておくと良さそうなのをピックアップするけど……」
コーデリアさんとシンシアさんには、【ストレージ】【防衛本能】【魔導工房】などの説明をした。
【魔導】を使った戦闘系スキルは元々秘密にしていなかったのと、説明しても見えないから分からないという理由があった。
「流石は複数の【職種】があるだけあって、レイくんのスキルは範囲が広いですね。」
「【ストレージ】は、かなり、凄い、スキル。」
「そうですね。 学校の授業で国宝級の【魔道具】があったのを習いましたけど、それ以外には聞いた事が無いですね。」
「【ストレージ】は【魔導】の使える人が取得出来るスキルらしいから、使える人は少ないだろうね。 【魔眼使い】すら少ないのに、更に【鑑定】や【解析】みたいな特殊な【魔眼】しか【魔導】に目覚めないらしいからね。」
まあ、図書館にあった【魔導王伝説】に書いてあった内容だけどね。
そう言えば、【魔導王伝説】の後半は歯抜けだったけど、【スカウトフォート】みたいな巨大な図書館なら、保存状態の良い完全版みたいな本があるのかな?
今度、図書館に行ってみるかな。
「あとは、最近新たに取得した【職種】に【魔導操者】ってのがあるんだけど、【魔導操術】ってのを試してみるよ。」
【魔導操術】を使い、腰に装備していた2本の【魔導剣】を操ってみせる。
【魔導操術】の効果範囲は今のところ30m位になる。 慣れればまだまだ効果範囲は広がりそうだ。
2本の【魔導剣】を自由自在に飛ばしてみる。
この【魔導操術】は【魔導】関係のものを操ると、知覚が延長されて【魔導具】を介して遠くの状況も把握出来た。
このスキルを使えばダンジョン内みたいなところの探索に使えると思う。
「えっと、レイくんがいつも使っているスキルとは違うのですか? いつも剣をヒュンヒュン飛ばしてますよね?」
「私も、違いが、分からない、かも。」
「ああ、【魔導腕】か……。 確かに見た目は一緒か。」
一応、2人には探索にも使えると伝えておいた。
【魔導操術】は質量がすくない方が操れる量などが変わるので、探索用の小型【魔導具】を作ろうかな。
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