第152話 2人にスキルを見せる。
セシリアは、コーデリアさんとシンシアさんに【魔導生命体】だと説明して、自分とセシリアは恋愛関係にはならないと話していた。
「レイさんが、スキルの、話を、してくれたから、私も、話す。」
「シンシアさんが?」
「うん。 10歳に、なった事で、【職種】が、【炎の魔女】に、なった。」
「おお! 【職種】が変化するなんて凄いね!」
ごく稀に、10歳、15歳、20歳の、キリが良い年齢で【職種】が上位進化する事があるのだが、進化する人は将来有望と言われている。
まあ、進化しなくても凄い人はたくさんいるのだが、【職種】が進化した人のほとんどの人が強くなるから、【職種】の進化=才能のある人という分かりやすい指標にされていた。
そして、3回も【職種】が進化した人もおり、そういう人達はもれなく教科書に載るような英雄クラス以上の有名人になっていた。
未だに生きている人だと【騎士王】、【闇の使徒】、【千手鬼】などがいると読んだことがある。
「【炎の魔女】に、なる事で、【魔女の心得】、【魔力増大】が、増えた。」
【魔女の心得】は、シンシアさんが生み出した炎限定ではあるが意思の疎通が出来る気がするみたいだ。
まだ、シンシアさんもスキルを使いこなせている訳ではないから、なんとなく意思の疎通が出来るかな?ってレベルらしい。
【魔力増大】は、体内にある【魔力量】を増殖させる事が出来るスキルで、増殖させるのに時間はかかるが、実質【魔力量】が数十倍になるという、とんでもない性能のスキルだった。
「話を聞くと、コーデリアさんの【精霊魔法】みたいな性能になってきたのかな? 炎と意思の疎通が出来るとか。」
「元々、シンシアも私と同じ【神子】の候補でしたからね。 もしかしたら、将来的に【精霊魔法】と似た性能になるかもしれないですね。」
「そうだったんだ。 明日の放課後にでも街の外周部に出て、スキルの性能を見せ合おうか。」
【スカウトフォート】にある外壁は2重になっており、外周部は建物などの建設禁止エリアになるが、魔獣のいない外みたいな感じで森が広がっていた。
あまり派手なスキルを使い、何本も木などを折ったりと自然破壊したら怒られるらしいが、多少の試し打ちは大丈夫みたいだ。
本来は、学校の修練場や街中にあるレンタルスペースを使い、スキルの練習をしたりするらしいが、誰でも見学出来たりするので他人に情報が漏れるリスクがあった。
「分かりました、明日の放課後ですね。 もう少しで学校でもダンジョン攻略がスタートしますから、その前に確認出来れば連携もしやすくて良いですね。」
「ベストな、タイミング。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます