第141話 ディアナ

 自分達は事務室で入学手続きを済ませたあと、3年間住むであろう学生寮に来ていたのだが、学生寮も規模が大きかった……。


【ハンタースクール】の学生寮は【チェスガン学園】の学生寮とは違い、学校から徒歩5分程の敷地外にあった。


 見た目は学生寮と言うより低層マンションみたいな感じだった。


「アメリアさんはなんで付いてくるんですか?」


「私も今日からこの寮に引っ越しするからよ!」


 アメリアさんは何故かドヤ顔で胸をはるので、服の上からでも分かる位の巨大なメロンが2つ揺れていた。


「レイくん……。 またアメリアさんの胸を……。」


「いや、これは目の前で揺れるものがあると視線が向いてしまうだけで……。」


「私の胸が好きなら揉んで良いのよ?」


「も、揉まないよ!?」


 一瞬、アメリアさんの胸を揉めば、約束もはたされるし、男のロマンも叶えられるから、一石二鳥じゃないか?と馬鹿な事を考えてしまったが、それは確実な悪手だと思い直す。


 あの魅力的なメロンを触ったら、今まで築き上げてきた何かが崩壊しそうな気がしていた。



「アメリア、やっと来たか。 思ったより遅かったな。」


「事務室が思ったより混んでいたのよ。」


 寮から1人の女子が出てきてアメリアさんに話をかけてきたのだが、あの人はどこかで見た事があるな?


「ブラットくん以外は話をするのは初めてかな。 私は【チェスガン学園】時、アメリアと同級生だったディアナだ。 アメリアと共に【ハンタースクール】に編入したから、よろしく頼むよ。」


「ああ! 文化祭の闘技の部でブラットと戦った人ですね! しかし、なんでディアナさんまで【ハンタースクール】に?」


「私は元々、【騎士育成学校】に通っていたのだけどね。 学年最強と呼ばれていたのだが、何故か虚しく聞こえていたのだ。 そして、何故虚しくなるのか考えた答えがブラットくんだ。」


「え? 俺?」


「闘技の部で下級生に負けたのはブラットくんが初めてだったのだ。 そして、ブラットくんの幼馴染であるレイくんもアメリアに勝っているのを聞いて、一緒に学べは何かが変わる気がしたんだよ。」


 さっきアメリアさんが話していたブラットネタはこれだったのか。


 思考がぶっ飛んだ巨乳の【魔法使い】アメリアさんと脳筋っぽい竜人族の【ドラグナー】ディアナさんか……。


「2人ともキャラが濃いな。」


「実力に関しては【魔法学校】と【騎士育成学校】では学年トップの成績だったみたいにゃ。」


 エレナはなんでも知っているな。


 ん?


「ちょ、エレナはアメリアさんとディアナさんの編入を知っていたの?」


「まあ、調べたからにゃ。 【ハンタースクール】でもかなり話題の編入にゃからね。 逆に私達の事が話題にならないから良かったにゃ。」


「僕達が話題に?」


 まだ自分達は【スカウトフォート】で話題になるような事はしていない筈だけど……。


「私、レイ、ブラットの親は【王国】の並の英雄以上に有名にゃ。 バレたら騒がれるから極力、言わないほうが良いニャ。」


「な、なるけど……。 言わないようにしておくよ。」



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