第132話 勇者(笑)④

 【アーサー視点になります。】




 軟禁状態だった城?から【聖剣召喚】を使い、脱出してから3年が経った。


 脱出する時に盗んできたお金と高そうな剣と盾を使い、冒険者になろうとしたが、年齢制限があり入れなかった……。


 子供の姿は不便だったが、1年位は1人で旅をして楽しんだ。


 盗んできたお金も少なくなってきて、どうしようか迷いながら旅をしていたとき、小さな町に辿り着いた時に里親になってくれるという優しい夫婦に拾われた。


 このチャンスにある程度、俺が成長するまでの活動拠点に使おうと思った。


 この町の近くにはダンジョンもあるみたいで楽しみにしていたが、これも年齢制限があって入れなかった。


 またしても思い通りにならない……。


 きっと悪い神のせいで世界がおかしくなっているに違いないと思った。


 里親になった夫婦から年齢的にみんな学校に通っていると言うから、仕方なく学校へ行くことにした。




 そして現在は低学年2年生から学校に編入して、低学年の4年生をやっていた。


 あれから女神は1年に1度のペースで話をかけてきた。


 そして毎年スキルをくれるらしい。


【隠蔽偽装】

 里親に説明する時や学校に入る時に役立ったものでステータス画面をいじれる便利なスキルだ。

 これにより、今は職種を【剣士】にしている。【勇者】だと目立ってしまい、また変な城に連れて行かれたくないからだ。


【魔獣魅了】

 これは町の外で試したが、魔獣と戦わなくても魔獣を仲間に出来た。

 女神の話では、将来の獣人ハーレムを作るために今の内から魔獣の仲間を増やすように言われた。

 そんな事を言われたら一気にやる気が出て、たくさん魅了していった。

 魔獣が獣人になるまで何年もかかるらしいから、育成ゲームだと割り切って楽しんだ。


【倫理解除】

 このスキルはよく分からないが、女神に絶対必要だと言われた。

 悪い神が学校にて、都合の良い倫理を押し付けてくるからだと説明され、確かに知らない間に洗脳みたいになるのも嫌だなと思うようになった。



 そして俺は隠れて学校周辺の魔獣達を仲間にしていく事に成功していた。


 その中には次第に会話の出来る賢い魔獣がいたのでメスは近くに置き、オスにはこの地を離れて俺の住みやすい世界を作れと命令して追い出した。

 基本的に俺はハーレムが作りたいからオスはいらない。

 メスの中でも可愛く無さそうな魔獣はオス同様の命令だけして追い出した。






 そんな事を繰り返すこと10年……。


 俺はハーレムの小さな国を形成していた。

 魔獣も賢い個体はほとんど人類と見分けがつかないレベルに進化していた。

 ハーレムの国には500人近い数がおり、その100倍以上の個体を追放していたが、追い出した個体に関しては、それ以降何をしているかは解らなかった。


 まあ、どこかで俺の為に働いているだろう。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます