第131話 チェスガン襲撃事件 その後

 自分は目を覚ましたら、自宅のベッドの上で寝ていた……。



 確か【チェスガン】への魔獣襲撃に対応していたはずなのに、自分はなんで自宅に寝ているんだろうか?


……。


 そういえば、戦っている記憶はあるけど、その後はどうなったのか覚えてないぞ?



 自分は上体を起こして、周りを見るとコーデリアさんとシンシアさんがソファーに座り、肩を並べて眠っていた。


 もしかしたら、ふたりは自分の看病をずっとしてくれていたのかな?


というか、自宅になんで2人がいるんだ……。


『マスター、お目覚めになったのですね。』


『ああ、セシリアおはよう。 僕はどうして自宅に寝てるの?』


『【チェスガン】の襲撃事件から、既に一週間が経過していて、マスターはずっと眠っていました。』


『一週間も寝ていたの? 僕は【チェスガン】への魔獣襲撃の途中から記憶が無いんだけど、怪我でもしたの?』


『マスターは戦いの中で頭にダメージを受けて気を失いました。 傷自体は治っているのですが、意識だけが戻らず、両親の意向で目覚めるまで自宅で面倒を見ることになったのです。』


『なるほど……。 それは分かったんだけど、なんでコーデリアさんとシンシアさんが部屋にいるの? 学園の授業は?』


『現在、街がかなりのダメージを受けた為に、学園はお休みしています。 コーデリア様とシンシア様はマスターの事が心配という事で、一緒に【モロット】の町に来ています。』


『そうなんだ。 学園の再開目処は?』


『学園自体は外壁が壊れただけですが、教師や街の防衛をしていた騎士団が崩壊しましたので、学園の再開は3週間はかかると思われています。』


『結構長いね……。』


そうか、騎士団が崩壊したのか。



『そろそろ、そちらにソフィア様と一緒に到着します。』




「レイ! 目が覚めたみたいね!」


 お母さんが勢いよく部屋のドアを開けて入ってきた。


 その音にコーデリアさんとシンシアさんがびっくりして目を醒ましてしまう。


「あっ、レイくん!」

「レイさん。 目が、覚めた……。」


「みんなおはよう。 心配させてしまったみたいでゴメンね。」


「レイが目を覚まして良かったわ。」


「レイくん、おはようございます。 目覚めて良かったです。」


「レイさん。 目が、覚めて、良かった……。」


 4人が自分の目覚めを喜んでくれていた。


 あれ? そういえば、何でお母さんとセシリアが一緒にいるんだ?


「何でセシリアが自宅にいるの?」


「マスター、すいません。 【チェスガン】襲撃事件の時にレオン様に見つかってしまい……」


 その後、自分が怪我をしてしまい、お母さんやお父さんと連携した方が良いと判断したらしい。


「まあ、バレてしまったのなら、仕方がないかな。」


「初めて聞いた時はびっくりしたわ。 レイにセシリアさんみたいな知り合いがいたなんてね。」


「レイくんにこんな年上の女性の知り合いがいたなんて……。」


「急に、ライバル、出現。」


「ん?」


 あれ? 


 セシリアはどういう説明をしたんだ?


 あまり余計な事を話すと墓穴を掘りそうだから、後でセシリアから詳細を聞こう。


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