第93話 職場見学⑥ 鍛冶工場

 パン工場が終わり、今日の職場見学が終わり、宿に戻り男子部屋で作戦会議が行われていた。


「ロナルド先生、明日の鍛冶工場でアクセサリーを買ってカリーヌ先生にプレゼントしましょうよ!」


「いや、いきなりプレゼントをあげるのはどうかと……。」


「多少は気がありますよってアピールしないと、カリーヌ先生が誰かにとられちゃいますよ?」


「アクセサリーと言ってもロナルド先生にカリーヌ先生の好みがわかるのか?」


「……。」


「うーん。 仕方ない困った時はエレナに聞こう。」


「確かにエレナの服のセンスは良い気がする。」


 ☆


「エレナ、ちょっと相談があるんだけど……。」


「パン工場でのパンケーキ問題は解決するのは無理にゃ。」


「いや、それも相談したかったけど、今日は違う相談なんだ。」


「とりあえず言ってみるにゃ。」


「実はロナルド先生に好きな人がいるって解ったんだけど、その相手はカリーヌ先生なんだよ。 そこで明日の鍛冶工場でロナルド先生がカリーヌ先生の為にアクセサリーを買ってプレゼントさせようと思うんだけど、カリーヌ先生の好みを調べて欲しいんだ。」


「なるほどにゃ。 それならカリーヌ先生の好みは朝までに調べておくにゃ~。」


「流石エレナ、頼りになるよ!」


「そう言えば私も欲しい服があったんだにゃ~。」


「……それ位は帰ったら買うよ。 コーデリアさんやシンシアさんには内緒でね。」


「流石に稼いでる人は違うにゃ~。」


「なんか弱みを握られた人みたいになってきたな……。」



 ☆


 朝になったらエレナがカリーヌ先生の好みを教えてくれた。

 流石、エレナは仕事が早いな。 服の数着は買ってあげても良い気がしてきた。


「ロナルド先生、カリーヌ先生はピンク色の花柄が好きらしいですよ。 魔法を使う時の【魔道具】は髪留め、ネックレス、ピアスらしいので指輪が無難らしいですよ。」


「……そこまで調べて貰ったんなら指輪を探してみるか。」


「ロナルド先生、頑張ってください。」



 ☆


 鍛冶工場に来たけど、どちらかというと前世の鉄鋼所だった。


 危ないエリアはみんなで一緒に見て廻り、他は見学エリアを自由に見て廻る事になり、ブラットと見て廻る事にした。


「鍛冶って名前だからブラットの家みたいなイメージだったよ。」


「ああ、なるほどな。 ここは機械で大量生産する工場だから全然違うな。」


「武器や防具も型に流して作っているね。」


「そうだな。 仕上げは職人技がいるが、安く、大量にって感じだな。」


「お~。 調理器具もかなりあるから後で買おうかな。」


「レイはそんな金あるのか?」


「……。 まあ、ちょっと臨時収入があったからね。」


「あっちで金細工の売場ももあるな。 」


「あっ、ロナルド先生がいる!。」


「……あとは見守るしかないか?」


「いや、これから攻めるんだよ。」


「? どういうことだ?」


「ふふふ。」




 ☆



 今日は鍛冶工場の見学後にお昼ご飯を食べて、その後は水族館に行くことになっていた。


「レイくん、水族館を一緒に回りましょ」

「レイさん、私も一緒に、回りたいです。」


「ごめん! 1時間後なら大丈夫だから空いたら見つけに行くよ!」


「ああ!」

「逃げられた!?」




 人気の無いところで【容姿変更ペンダント】を起動する。


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