第33話 街中探索

 今日は 《チェスガン》に来てから街中を3人で初めてぶらぶらする事になった。 

そして、自分は見たいものはいっぱい有ったけど、特に廻りたい場所を考えてみる。


「僕は出来れば武器屋か雑貨屋が見たいかな~。」


「なんだよ、レイ。 武器屋だったら実家に居る時、おれのオヤジの店で見てくれば良かったじゃないか。 多分、オヤジの店はこっちより良い武器があるぜ。」


確かにブラットのおじさんが経営している武具屋はかなり有名らしくて、たまに強そうな冒険者がブラットのおじさんの店に入るのをみたことがある。


「前にブラットのおやじさんのところで武器を見ようとしたけど、お前にはまだ早いって言われるんだよね……だから店にすら入れさせてもらえないんだよ。」


「確かに言われてるかもな……レイの場合はまず身体を鍛えないと駄目だから、木の剣で身体を作らないと危ないかもな。」


「だけど、僕は街で木刀を持ってると笑われるから鉄の剣が欲しいんだよね……。」


「それはレイが木刀を持ってると頑張って背伸びしている感じがして温かく見守られてるんだよ。」


「レイの容姿に木刀は何故か似合わないにゃ。 馴染んでいないと言うかにゃ、違和感がある感じにゃ。」


「マジか……そんな理由なの?」


 まさか、街で笑われていたのはそんな理由だったとは……。


「レイが鉄の剣持っていたらもっと悪化するぜ? それに鉄の剣はかなり重いから移動もしんどいと思うぞ。」


「……そうか。でも、一応は見に行きたいな。それで、ブラットとエレナは何が見たい?」


「おれは特に無いかな。 雑貨屋に行くなら日用品を見るくらいだな。 何があるか知りたいし。」


「私はオシャレな服が見たいにゃ~。」


「「了解!!」」


 おしゃれ好きなエレナは前から大きい街に着たら服を見るってずっと言っていたからな。エレナが服屋に行きたいと言うのに自分とブラットに異論はない。 お金もエレナの母親であるエリーさんのお手伝いをして稼いでるみたいだし。


「レイとブラットの服もコーディネートしてあげるにゃよ?」


「いや、俺はいいかな……」

「僕もあまり服にお金をかけるのは……」


「2人とも服のセンスが無いから、そのままだとモテないにゃよ」


「うっ……」


確かに自分の服センスが無いのは自覚している……


「俺はモテなくてもいいかな」


「ブラットはそう言うと思ったにゃ、レイはどうするにゃ?」


「僕は……買うかは分からないけど、コーディネートだけはしてもらおうかな」


自分はモテないというエレナの言葉に負け、コーディネートだけしてもらう事になった。



 ☆



 自分達はまずは、武器屋に来ていた。


「レイは鉄の武器を買うお金はあるのか?」


「いや、まだお小遣いじゃ足りないだろうから、とりあえずはどんなものかな?と思ってね。 何か街でお手伝いをしてお金を稼ぎたいけど年齢的に無理だからね。」


「まあ。そうだよな。 武器の値段だけでも見るか。 おれも値段は知りたいからな。」


 そして武器屋にある武器を見るとびっくりするほど値段が高かった。


「こんなに高いのか……。」


「まあ、こんなもんだぜ?」


「お金が全然足りないんだけど……。」


「ならさ、あの辺に安売りセール品があるから見てみようぜ。」


「……そうだね。」


(テンプレによくある【鑑定】で掘り出し物とかないのかな?)



 【鑑定】を使い、いろいろ調べてみて……。


「ほとんど適正価格だね。」


「いや、武器のプロなんだから適正価格は当たり前だろ。」


「ですよね~。」


 それは、そうなんだけど……。 【鑑定】があるからテンプレ的には掘り出し物を見つけたかったんだけどな。


 そんなうまい話は無いか。


「次は雑貨屋だね。」




 ☆




 大通りにある雑貨屋に来ていた。

 3階建ての店舗で1フロア15坪位あり、思っていたよりも大きかった。


「わたしは日用品をちょっと買ってくるにゃ~。」


「おれも日用品を買ってくる。」


「了解~。」


 店内を見るといろんなのがあるな……。


(今回の雑貨屋に来た目的は、今までやらかしている【素材の極み】に頼ってアクセサリーを作り、お小遣い稼ぎをする。)


(……試しだから簡単で安く作れるアクセサリーにしようかな。)


 【鑑定】しながらブレスレットに使えそうな素材を探してみる。


 安くて、少し太めのカラフルなワイヤーがあったので何本か買っておく。


 (あとは安い【魔石】が欲しいんだよな~。お店の人に聞いてみるかな?。)


「すいません。小さくても良いので安い【魔石】が売ってる店は知りませんか?」


「【魔石】の事なら魔石屋があるんだけど……。 小さくて安いのだとほとんどクズ【魔石】扱いだから、魔石屋よりも露店を探した方が良いかもね。」


「ありがとうございます。 露店をまずは見てみます。 明日はやってますか?。」


「露店を薦めておいてあれだけど……、坊やみたいな優しい感じの子供は騙されやすいから気をつけなよ?」


「露店は基本的に毎日やってるよ。」


「はい! 気をつけますね。 ちなみに露店は出したい場合はどうするんですか?」


「露店の広場中央に運営テントがあるから、そこで聞くと良いよ。」


 いろいろ有益な情報を聞いていたら、2人の買い物も終わったらしい。


「次は服屋だにゃ!」



 そして数時間服屋を連れ回された。


 自分とブラットは荷物持ちとして……。


ちなみにエレナがコーディネートしてくれた服は気に入ったので買ってしまったので、自分のおこずかいはほとんど無くなってしまった。




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 名前・レイ(6歳)

 状態・良好

 属性・雷

 職種・魔導剣士2.8

 種族・人族


 成長スピード 力 3 器用8 速さ3 

        知力8 魔力8


 パッシブ・人見知り、建築、土木、料理

      素材の極み


 アクティブ・魔力操作、魔力感知

       鑑定、クリーン、ボックス

       ボール、シールド、ハンド

       ストレージ、ウィップ

       ブレード、武器強化

       サンダーブレード、雷属性付与

       サンダーボール、サンダーシールド


 固有スキル・ジョブホッパー

       鑑定の魔眼


 武器・神木の小太刀


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 名前・ブラット(6歳)

 状態・良好

 属性・火

 職種・グラディエーター

 種族・人族


 成長スピード 力 9 器用6 速さ7

        知力4 魔力4


 武器・大剣(鉄)


 ーーーーーーーーーーーーーーー


 名前・エレナ(6歳)

 状態・良好

 属性・氷

 職種・レンジャー

 種族・獣人族(猫)


 成長スピード 力 5 器用8 速さ8

        知力3 魔力6


 武器・短剣 2本(鉄)

 弓(木)

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