第32話 学園図書館
チェスガンに到着し、入寮した次の日。
その日は移動疲れを取る為と荷物整理のため、自由行動にした。 まあ、半日の移動で疲れてもいないし、自分とブラットはほとんど荷物がない。 その代わりエレナは大量の服を持っており、その荷物整理の為に自由行動にしたのが多いけど……。
ちなみに自分の荷物はほとんど【ストレージ】に突っ込んであるので、寮の部屋に備え付けしてある棚とかには何も入っていない。
少し落ち着いたらダミーの荷物を置いても良いかもしれないが、時間停止している【ストレージ】は有能過ぎるから棚にしまう必要性を感じないのだ。
もし部屋にブラットや友達が来たとき位か……。 来るか分からないが……。
それと【ストレージ】に関しては未だに取得した条件が不明だった。 【ボックス】が関係してるのではと思うが、アイテムボックスが欲しいなぁと思って、試行錯誤はしていたら取得していたのだ。 他のスキルに関しては何となくではあるが原理が解る。 しかし【ストレージ】は他と違って時間が止まっているのだ、時間が止まる原理などわからない。
お母さんには、さり気なくアイテム収納魔法みたいな便利な魔法は無いか聞いた事があったのだが。 そしたら昔に【魔導王】という人が【ストレージ】を使えたらしい。 そして【魔導王】しか聞いた事の無い激レアなスキルだった。
【次元収納】という【魔導具】国宝級とあるらしいが、それも【魔導王】が作ったものか、もしくはダンジョンから出たものしかないからすごい高いらしい。 というか一般に出回ることはないらしい。
【魔導王】は本人が作ったものを【魔導具】と名付けて、【魔道具】と【魔導具】を名称からして【魔道具】とは別物としたらしい。
ハッキリ言って【ストレージ】がバレたら面倒事に巻き込まれるから未だに人前では使っていない。 最悪、バレてかなり面倒だったら逃げるかもしれないけどね。
そして今日は1人で学園内の図書館に行こうと思っていた。 何故1人で行くかというと、エレナとブラットが図書館に行きたがるとは思えないからだ……。 ブラットに関しては絵本しか読めないだろう。
昨日の事務室にいたおじさんが今日も居たので、学園内に入る為の許可書を貰い、図書館に来ていた。
学園内の図書館の大きさは、前世の市役所内にある図書館位の大きさだった。 学園内の施設はどれもデカいから図書館が小さく見えるが、学校の図書館だと考えるとでかいと思う。
そして、本がそんなに普及していないこの世界にしてはそこそこの規模みたいだ。
図書館内部は各コーナー毎に分かれていて、自分は魔法関連や戦闘関連のコーナーをふらふら見ながら歩いていたが、気になるタイトルがいっぱいあった。
これだけで学園に来た意味があるかもしれない。
【無属性魔法の考察】【魔導王伝説】【召喚獣と仲良くなろう】【魔道具は世界を救う】【猿でもってわかる魔法入門】などいろいろあった。
とりあえず【無属性魔法の考察】を読んでみる事にして、席に着いた。
………。
(話が難しい。 大学の論文のように専門用語ばかりで内容の1部しか解らない。)
読めた所だけをまとめると……。
全14属性(1つは不明)の中に【無属性魔法】は存在しない。
【火】【水】【風】【土】【木】【闇】【時】
【雷】【氷】【熱】【空】【重】【光】【ー】
【無属性魔法】が存在しないと属性付与する前の属性に説明が出来ない。
しかし、スキル欄には【無属性魔法】の名前は無い。
誰が【無属性魔法】と言い出したかも不明。
そして産まれ持った属性にも存在しないものがある。
それが【時】の属性。
この本では【無属性】とは【時】なのではないかという考察だった。
現在、証明が出来ておらず、【時】の属性も確認出来ていない。
確かに面白い考えかもしれない。
そして【ストレージ】が【時】属性としたらわかりやすい。 しかし他の【無属性魔法】はどこに【時】が関係してるんだろうか?
今日は疲れたがら帰ろうかな……。 たまに頭を使うと、しんどいな……。
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名前・レイ(6歳)
状態・良好
属性・雷
職種・魔導剣士2.8
種族・人族
パッシブ・人見知り、建築、土木、料理
素材の極み
アクティブ・魔力操作、魔力感知
鑑定、クリーン、ボックス
ボール、シールド、ハンド
ストレージ、ウィップ
ブレード、武器強化
サンダーブレード、雷属性付与
サンダーボール、サンダーシールド
固有スキル・ジョブホッパー
鑑定の魔眼
武器・神木の小太刀
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