第24話 職種について
ステータスの確認が終わった後に、部屋を出て両親の居る居間へと向かった。
「お父さん、お母さん。 職種の確認が終わったよ。」
「そうか、それでどんな職種だった? 基本的に職種が何になっても気にすることないからな。」
そうお父さんに言われながら自分は席に着く。
「それでね、職種は【魔導剣士】になったよ。」
「うむ……【魔導剣士】か、意外だったな俺はてっきりレイは生産職か魔法師とかになってると思ったよ。」
「レイが剣士ね……手先が器用だからレオンとは違った才能があるのかもしれないわね」
(選択肢に2つともあったな。)
「【魔導剣士】って割と多いの?」
「職種に関しては同じ名前の職でも中身が違うことが多いからなんとも言えないな。 例えば、俺の職種は【魔剣士】だけど普通は魔法を使う【剣士】だが俺の場合は魔剣を召喚する【剣士】だな。 名前が一緒でも全然違う。」
「へぇ、なら僕もお父さんみたいな剣士になるかもしれないのかな?」
「ただ、【魔導】という名前が付く職種を俺は聞いた事がないな……。」
(お父さんの職種は知っていたけど、【魔剣召喚】って格好良いな。 名前が同じで中身が違うと【鑑定】による職種判断は危ういな。)
「だから俺はレイの【魔導剣士】がどんな【職種】かはほとんど情報が無いからわからない。 職種の中身は生活していく中で徐々に感覚でわかってくるはずだ。」
(普通、職種の説明は出ないのか? 他の人と違うかもしれないから迂闊なことを言わない方が良いかもな。)
「お父さん、職種を変えたりは出来ないの?」
「出来ないな、職種は天職みたいなものだから選択肢が出ても変更は出来ない。 たまに記憶喪失や事故で職種が変わることや継承タイプの【固有スキル】などを継承したら、その時に職種が変わるらしい。」
(職種変更が可能なのは【ジョブホッパー】が特殊だからか。 ずっと職種は【魔導剣士】として通しておこう。 まず【魔導剣士】の練度を3.0に上げないといけないがどの位時間がかかるか知りたいな。)
「気長にやってみるよ。」
☆
『レイさん。 お久しぶりですね。』
『えっ……。 ここはいったい……?』
『ここはレイさんの夢の中ですよ。 5歳になったので祝福をしに来ました。』
『えっと、○○○○様でしたっけ?』
『ええ、そうですよ。 無事、レイさんが5歳になれて嬉しいです。』
『何で今まで○○○○様の事を忘れていたんだろう?』
『それは…… 』
☆
次の日、幼なじみ2人と職種について話していた。
「僕の職種は【魔導剣士】だったよ。ブラットとエレナは?」
「おれは【グラディエーター】ってやつだな。オヤジと同じしょくしゅが良かったけど、これはしかたないな。」
「わたしは【レンジャー】だったにゃ~。」
「3人の職種はパーティー組むには良いかもね。」
ブラットが前衛、自分が後衛、エレナが支援。
「ああ、そうだな。将来は分からないけど学校でのパーティーは一緒にやりたいな。」
「そうだにゃ~。」
「お互い職種を鍛えて頑張ろう!」
「おう! 使いこなしてみせるぜ!」
「わたしも頑張るにゃ。」
(3人の中で一番頑張んないといけないのは自分だけどね!)
ちなみに2人の鑑定結果はこれだった。
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名前・ブラット(5歳)
状態・良好
属性・火
職種・グラディエーター
種族・人族
成長スピード 力 9 器用6 速さ7
知力4 魔力4
武器・大剣(木)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前・エレナ(5歳)
状態・良好
属性・氷
職種・レンジャー
種族・獣人族(猫)
成長スピード 力 5 器用8 速さ8
知力3 魔力6
武器・短剣 2本(木)
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