第15話 属性魔法

 父親からの【魔眼】についての知識を得た後は、【無属性魔法】と【属性魔法】について学ぶことになった。


「【無属性魔法】と【属性魔法】とは難しいから、今は簡単な説明するがレイが大きくなったらまた詳しく教える。 今日はまず、基本的な【魔法】の実演と練習方法だな。」


「うん!」


「レイには【魔眼】があるから【無属性魔法】などの上達は早いかもしれないな。 貴族の子供や冒険者などの子供は、親が【魔法】を使えるのもあるから、早い家では3歳から教え始めて5歳になる頃に1つ【魔法】を覚える位のが普通だろう。 優秀な子供なら4歳の頃には1つ【魔法】を覚える位だな。」


 既に何個も覚えているとは言えないな。


 前世の記憶があるのもデカいけど、もしかして【魔眼】はすごいチートなんじゃないだろうか?。


「まず俺が実演するから【魔眼】で見ると良い。」


「はい!」


「最初が一番難しいが【無属性魔法】の【ボール】という基本の【魔法】を覚えてもらう。 やり方は手のひらに【魔力】を丸く固めるイメージをする。 【魔眼】が無い人は【魔力】が見えないし、感じないからイメージも出来ずに必ず苦労するが、レイの場合は【魔力】が見えるなら楽に出来るかもしれないな。 レイは俺が出している丸い【魔力】が見えるか?」


 【魔眼】で父親の手のひらを見ると、自分が作る【ボール】よりも高密度で綺麗な【ボール】が出来ていた。

 【魔力操作】の違いなのか、同じ【ボール】でも全然別物の【魔法】みたいだった。

 こういう差を感じると、基礎は必要だなと実感する。 ゲームでいうレベルみたいなものだから応用力が高いはずだ。


「見えるよ~」


「流石は【魔眼】だな。 次は【属性魔法】を付与…… まぁ、加える事だな。 レイの属性は雷だよな?」


「うん。 なんでわかるの?」


「属性は髪の色に反映される事がほとんどだから、髪の毛や瞳の色で大体わかるぞ。 中には特殊なタイプで、髪の毛と瞳が違う色だったり、髪の色を変えている人もいるから、必ずではないけどな。」


「そうなんだ。」


 髪の毛の色を変えている人もいるのか……。


「あと俺やレイの使う雷属性は、こっちの地域ではレアな属性で使う人数が少ないから参考になる情報が少ない上にスキル取得が難しいんだ。」


「レア属性だから難しいの?」


「【属性付与】する為には、雷をイメージしなくてはいけないが、レイは雷を見たことがないだろう?」


「うん。 見たこと無い。」


 前世で散々雷の実験などを見たりしていたとは言えないからな。


「こっちの地域は雷が少なくてな。 実際に雷を見た事がある人なんてほとんどいない。 それもあって雷のイメージをするのはかなり難しいから取得するのが大変なんだ。」


 そうか、火とか水に比べて雷は見る機会が少ないのか。


 そういうと父親の手のひらの【ボール】が、バチバチ音をたてて光りだした。 まるでプラズマが出来てるような感じで凄いとは思うのだが、それよりも……。


「お父さん、眩しい!!」


「ああ、悪い。」


 そういうと父親の雷属性を付与した【ボール】は、急に電球位の明るさまで下がっていた。


「【属性魔法】の周りを更に【魔力】で覆うと何故か光と音が抑えられる。 雷属性を人前で使う時はこれを出来てからが良いかもな。」


(目潰しかと思ったよ!! でもこの光や音を消す技術は他の【魔法】にも使えそうだな。)


「そして、本来はこれを標的にぶつけるが、庭でやると大きな穴が開いて危ないから、今日はこれで終わりだ。 これが【無属性魔法】に【属雷性付与】した【属性魔法】の【サンダーボール】だよ。」


 そういうと手のひらにあった【サンダーボール】は霧散した。


「レイにはまずは【ボール】の取得を頑張ってもらう。 それが出来たら次は【属性付与】だな。【ボール】は【魔力】を泥団子のように固く丸めるようにしてごらん。 わからなければお父さんかお母さんに聞けばいいから。」


「うん! わかった!!」


(やばい。 もう【ボール】は取得していますとは言えない……。)



 これからもレイは隠れて【魔法】の練習をするのが決まったのだった……。



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