第3話 魔力操作
自分は【ステータス画面】を見ながら、スキルなどの確認を一通りやり、確認が終わった時には、何故か急激な眠気に襲われていた。
そして、知らぬ間に眠りについていたみたいだった……。
確か乳児期は眠る時間が長いんだっけかな? 寝て起きての繰り返しで、間隔が短いとか勉強した気もするけど、ほとんど覚えていなかった。
前世では結婚してないから子供については、あまり分からないんだよな。
寝ている間に成長するとかも言われていたから出来るだけ眠い時は寝るようにしようかな。
大人になってから背が低いのはちょっと嫌だからな。
【ステータス画面】の確認をしてから、どの位の時間、寝ていたかはわからないけど、母親?から受けた光の感覚を忘れない内に魔力?の確認をしたいと思う。
魔力?がどんな感じだったかを再度思い出してみようかと思ったが、その前に授乳してもらった時の異物感を考えるのが先かな……?。
授乳してもらった時に体内に違和感を感じる物が体内には感じた時は、イメージ的に胃の中に流れていると言うよりは血管内に異物感が流れている感じがしたんだよな。
この血液内に感じた異物感が魔力?だとしたら、どうだろう?
自分の血管内を魔力?が流れているのを感じ取れないかな……。
……。
……。
難しい……。
流石に元々感じないものを感じ取ろうというのが難しい。 体中を流れている血液を感じろと言われても無理な話である。 しかし、諦めたらそれまでなので根気強く続けてみる事にした。
心臓の近くに温かい何かを感じるな?
それが全身に微量だけど流れている……?
この魔力?を指先に集まるようにイメージをしてみる。
……。
難しい。
心臓辺りから腕までは流れているのを感じるけど、そこから先は霧散していくようで、急に感じられなくなる。
どうせ赤ん坊は寝てるしかやる事がないし、毎日続けてみようかな。
☆
それから数日後……。
指先にわずかだが魔力?を集められる様になった時、うっすらとだけど霧の様なものが見えるようになっており、その霧も毎日練習するにつれてよく見えるようになっていた。
この時点で何日が経過していたか分からないけど、日々少しずつだが上達している様な気がしていた。 徐々に成果が出ているようで楽しかった。
授乳時の体内に流れる異物感を感じることも上達に役だってくれていた。
☆
それから更に何日かが経過した時、頭の中にアナウンスみたいなものが流れ出した。
【魔力操作を習得しました。】
やっと【魔力操作】という【アクティブ】スキルを取得する事が出来たのだ。 何かスキルの覚え方が某ゲームみたいで、本格的にゲームの中なのでは?と言う疑惑はちらほら出てきていた。
ついでに手を見ながら指先に魔力?に集中するようにしていたら【魔力感知】の【アクティブ】スキルも取得していた。
スキルを覚えると、いきなり上手になるんじゃなくて、コツを掴んだ感じで、無意識に出来るようになる感じだった。
多分、スキルを覚えた後も使い続けることで上達していく気がしたので、引き続き同じ練習は継続する事にした。
スキルに【魔力操作】や【魔力感知】って文字があるから魔力?と思っていたものは【魔力】で間違いないということが分かった。
テンプレ的には【魔力】を使い切ったら魔力量が増えるとかあるけど、【魔力操作】していても増えている感じがしなかった。
どちらかというと母親?のミルクを飲んでいる時に魔力量が上がっているかもしれない。 この辺は、感覚みたいなレベルだから独学では詳しくわからなかった。
分からない事は凄く攻略サイトで調べたい……。
ネットの偉大さを転生して数週間で実感したのだった。
そういえば、この部屋は寝室らしく母親?と毎日一緒に寝ているけど、父親っぽい人は未だに見たこと無い。
もしかしたらシングルマザーなんだろうか? でも母親?は働いている感じもしない。
父親がいたとして、何日も帰って来ない仕事ってブラック企業だよな。 大丈夫か?この世界……。
自分はこの世界で【魔法】を楽しみながら、のんびり暮らしたいのになと思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます