22話:殺しのデュエット
―――――
追われていた――
ヨランタでの仕事と
人の目が
――コネクション。
そう、
俺達二人は、町から町へと逃れ続けた。
時に追い
いつしか俺とメイサは、
次から次へと送り込まれる
かつて、人里離れた森で
氏族“闇の影”に保護を求めた。
が、
ある時、メイサがぼそりと
帝国から出よう、と。
氏族からの助言を受け入れる、そういう内容。
確かに、これは
追っ手から逃れるのであれば、帝国脱出が最もいい。そんな事は
けれど、それは俺達に別の問題を生じさせる。
信仰の維持。
多重入信している俺達の信仰が余所の土地でも維持できるとは限らない。
暗黒神殿は他国にも広く存在している。
だが、
俺で云えば、暗黒神殿の信徒でありながら死神信仰は人族ならでは。
通常の暗黒信仰であれば、より別の
俺達の
それが
恐らく、衣食住、その維持さえ
少なくとも俺は、自信がない。
俺には、そんな力、ありはしない。
――どうする?
力の及ばない
決断せねば。
そうなってしまっては
他国潜伏か、国内逃亡か、選択せねば。
どっち、だ。
いずれが俺達にとって正解なのか。
考えろ、考えるんだ。
俺達にとって最善の手を!
―――――
殺しの
いつしか、俺達はそう呼ばれていた。
ギャング
そう、俺達は今や、
俺達が
闇の影氏族ではない。当然、他の氏族でもない。
――バトゥーカ。
正確には、彼らこそ、真の闇の民。
闇の神々や精霊の子孫、その血族。
闇の民の人間は、彼らと最も近しい関係性を持っている。あくまでも他の人間達に比べれば、と云うだけだが。
取引もあれば、交流もある。合同で暗黒神殿の
彼らは人間ではない
それだけ
俺の決断した選択は、バトゥーカとの接触。
国外逃亡や国内での
決断を
種族は
俺はこの恐るべき種族とある危険な“取引”をした。
それは、人肉の仕入れ。
彼らバトゥーカは、
そんな彼らは、人間では
その対象が、人肉。
人肉が
人肉は、彼らの種族における
彼ら自身、知性を有する種族である為、知的種族を食の対象とする事は
そんな彼らが禁忌を破って
俺は彼らに禁忌の美食、人肉、を提供する事を
代わりに、俺達の庇護を求めた。
彼らは今や、俺達を力強く手助けしてくれる仲間にして保護者。
こうして俺達は、
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