18話:闇に抱かれて
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――くすっ、くすくす。
その笑い声――
――まさかッ!?
そこには、確かに
それは
人形!?
なぜ、そんなものがそこに……
「ビックリしちゃった、お兄さん?」
振り返り
「逃げ
目を
「違うよ、それは
変わり
どうやったのか、いつそうしたのか、全く分からない。気付かなかった。
もし、これが武芸者や暗殺者といった連中と
実力差――
それを
良かったよ、相手がお
いや、それは傾向なのではなく、自然、なのか。
呪文、その詠唱、術式、その様式、身振り手振り、そして、発現、効果、
それは信仰魔術も魔道魔術も大差なく、あらゆる形態の魔術に共通する。
「そっれじゃぁ~お兄さん、イックよぉ~?
――
その長大な
この
<筋力>、<
「我が前にレアファル、我が後ろにレイルバグ、我が
<抵抗>、<
戦闘魔術
だが、な――
「遅いぞ、ティキ!
――ザシュッ、ザグッ、ドシューッ。
少女の血が
ドサリ――
――終わったか。
いや――
まだ、か。
背後で聞いたその音。やけに、重く
そうか――あの、人形。変わり身、か。
どうりで、
柄に、右手の
――くすくす。
背筋に
その甘過ぎる笑い声。ねっとりと絡み付く
「イヨ・イヨ・ザバディー・ラキラキ、聖なるかな
二重
黒い炎は
始めに冷たさが、
吐く息は白く、
この冷たい炎は、痛覚として熱を感じ、その実、凍えさす魔力の
――なんてこと、だ。
これは……
なぜ?
なぜ、
なぜ、闇の、闇の部族でさえ、その一部しか知り得ない闇の炎を使うんだ!
この少女は――一体……
あの
闇に生きるこの精霊は、闇の炎をものともしない。
その冷たさは、
呼び寄せた
なんて、
こんな
それ以前に、冷気を、
彼女は――
彼女は、明らかに、
――強い。
俺を?
いや、
――闇の力。
取り
もう――
後悔は、しない!
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