17話:安息の日を、もう一度
―――――
“
サバイバルに
事実、
人間らしさ――
知性を養う為にも道具は必要、教育も。そして、
人里に
目立たず
獣肉や
稼いだ金はその日の内に必要な
当然と云えば当然の
人里に、集落に、そう、
俺はこれを
彼女の容姿は、
その
亜人種であれば、明らかな
だが、等しく肌の色が同じ人間であるが故に、その瞳の色の違いは分かり易く写り、特定され易い。
メイサを人里に連れて行くには、
そう――時間が必要だった。
いつものように俺は里に向かい、
挨拶とちょっとした
今暫く時が
――
一言で語るのであればそうなんだろう。
だが、それだけでは済まされない。
それ程に、その時の俺は“抜けて”いた。
メイサは
俺に
俺の教えた闇の民の知恵と
振り返り、ぎょっとする。
メイサが
「メイサっ!なぜ、こんな
思わず、そう
しまった――
そう発した事で、俺とメイサが顔見知りである事が、周囲にバレてしまった。
「その
そりゃあ、そうなる。
ここに来て、
「――ああ、えーと…こいつは、その~、俺の……“いもうと”、です」
「妹!?なんだい、グインさん!あんた、
「えっ!?妹さん?妹さんがおったのか!」
「あらっ!知らなかったわ!かわいい妹さんねぇ~」
「あんまり似てないねぇ?でも、お兄さんも妹さんも
「こりゃ、
云った事のない、話した事のない俺の身内が
こうなってしまったからには、
それとなく、何気なく、紹介する。軽やかに、ではあるが。
なぜ、“いもうと”、なのか。
やはりそれは、メイサが天宮信仰の民、と分からせない為。
この高原に住む者達は天宮信者を
闇の民である俺の身内と紹介しておけば、天宮信者の典型的な容姿に見られる明るい瞳であっても、そうは疑われ
勿論、闇の民が全面的に信頼されている訳ではない。
だが、より繋がりのある闇の民の方が、
その日は里の宿に
宿にあった時、メイサを叱ろうかとも思ったが、その満面の笑顔を見ると何も云い出せなくなっていた。
彼女にとって実に久し振りとなる人里は、彼女の奥底にあったであろう
美味しそうに食事を
ベッドで眠る小さな彼女が
にも関わらず、
全ては、俺のぬるさ。
俺のぬるさは、人を不幸にする。
そんなもんは、クソ食らえ、だ!
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