14話:口伝、闇の種族
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
そうせざるを
それだけ、さ。
言い訳をするつもりはない。
意味もないし、意義もなかった。
後悔しているかって?
――……。
ああ――
我ながら、クール、じゃなかった。
無論、冷たくも。
だからと云って、
こいつが届いた、って事はそういう事だ。
――ああ。
やってやるさ。
見ているがいい。
そして――
待っていろ!
必ず、俺がッ!
―――――
闇の民は大きく二つに分けられる。
一つは、俺達、人間種。
もう一つは、太古からの生き残る
あらかじめ、断っておく。
バトゥーカは、
ここを勘違いしてはいけない。
亜人の一種、と
渾沌種ではないが、渾沌種同様、十分警戒する必要がある。
地下に
嫌う、という言葉には
恐らく、彼らの唯一の弱点、それくらい嫌っている。
簡単にいえば、生命の危機に
アレルギーどころの騒ぎじゃない、そういうものらしい。
らしいというのは、俺自身がバトゥーカではないので、そうとしか認識できないからだ。
彼らの姿は、一見すると人間種とあまり変わらない。
だが、その
彼らは体を自由に
見た目、あくまでも風俗の話だが、
我々のあらゆる部族や氏族と照らし合わせて見ても、田舎者と
とは云え、彼らには十分な知性があり、我々のそれとは全く違うものの、宗教や文化、教養、それどころか独自の言葉や魔術すら持ち合わせている。
ひょっとしたら、彼らの方が我々よりも賢いかも知れない。
原始的、と云うのは、我々の感覚とは違うというだけに過ぎず、彼らには彼らなりの生活様式があり、それに従っているからだ。
あくまでも、人間のそれと比べた時、未開に思える、そう判断しての事だ。
その皮膚はゴムのように
人間とあまり変わらない
力は強く、跳躍力も
知性も十分あり、その多くは我々の感性としてみれば、ずる
半神だの、英雄だのってのを抜きにすれば、これ程、高スペックな生き物も珍しい。
それだけに、不自由、なんだろうが。
彼らはいつも、腹ぺこ、だ。
極端な話、知性を持つ生命体の中で、最も本能的とも云える。そういう意味でも原始的に思える。
その巨体を維持する為、
それどころか、渾沌種の肉ですら喰らってしまう。しかも、
驚くだろ?
彼らの胃袋と食欲については、
その代わり、喰わないと自然に
空腹で
もし、彼らを
それは活動停止しているだけの彼らで、喰われてしまうかもしれないぞ。
――ん?
闇の民以外の
ある意味賢いんで、一部しか見せていない、そんなところ。
これは、俺の
――ん?
では何故、彼女との話を
ははっ――
痛いところを
クールだね~?
スマートだよ、いや、本当に。
まぁ、だからこそ、俺は後悔しているのかもな。
後悔はしているが――
――そう、悪くもない、さ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます