序章
プロローグ
―――それは希望に満ち
僕は知らない、君も知らない、誰も知らない
知らない事こそが罪なのならば、この痛みの
僕があなたに求むのは、これが初めてだというのに
叶えるどころか、聞いてさえくれぬというのか
ああ、それでも
僕は
いっそこんなにも苦しいのであれば、狂気の
恐怖の
僕は負けない、君に負けない、誰にも負けない
負けまいとする事が罰なのならば、この悲しみの
僕が
差し伸べるどころか、こうも痛め付けるというのか
ああ、それでも
ああ、それゆえ僕は、もう、滅びゆく
これは絶望に
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
一つ、二つ、三つ、四つ――、十二……ん。
手首に刻まれた無数のそれは
綴る内容はいつも同じ。
誰にでも、どこでも、いつでも読める
そら、その証拠に、君はこれを読めているだろう?
無論、
血文字は
そう、これでいい。これがいい。
この
この金字の
開けば、自ずと心に届く。そう
心に届くからこそ、
そうでなければならない。
なに、が?
分かっているだろう、そうだろう?
漆黒の
後は
鳥に獣、蟲、精霊
生きとし生けるもの、届けよ、
さあ、運べや、運べ。
始まるぞ、
始めよう、
気ままな
なあに、君は何も心配しなくてもいいさ。
動物園の
彼らが君らに影響を
楽しむ、そう、それだけさ。
だって、そうだろう?
自分は
自分が
――え?
心が“痛む”、って?
そうか――
君は、
その優しさは、十分に英雄としての素養を、素質を持っている、そう判断出来る。
そう、君はもう、英雄、だ。
そうだなあ。
君の名を、教えてはくれまいか?
いや、住所はいらない。
名、だけでいい。
今から、もう一通、手紙を
勿論、そうさ。
送るよ、君にも。
ようこそ、
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