血みどろ勇者教育振興機構における奨励制度の実施状況報告

武論斗

附録

アワイに潜むモノどもの辞典(写本解読版)

神智者しんちしゃディオ・ディオニ・シュテンプケーよ

そのにくらしくも巫山戯ふざけた複雑で珍妙ちんみょう、神聖にして呪われた濃密で滑稽こっけいの調査報告書の写しの読解は、私の貴重な人生じかんくには十分であった

今、本書を手にしている旅人諸君にの解説が出来る事を、本来であれば唾棄だきすべきに、深く感謝している


            ――メル・キト論者ろんじゃヴィーアオーク・イーナキュークァ



註:本書は、神智者しんちしゃシュテンプケーの遺稿いこうである『失楽園パラダイスロストの構造と生活』の写本を論者ろんじゃイーナキュークァが解読した手稿しゅこうあわいひそどもうたげ』を武論斗ぶろんとが日本語に意訳いやくしたものである。

 なお錯誤さくごがあったとしても当方は一切の責任を負わないものとされたし。



※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※



あ行

ア:


筆頭戦士アイオーン・エナ:風の部族の戦士の称号の一つ。風の部族連合や氏族連合において、並み居る一番槍トアネモイェンコスの中で最強の戦士に与えられる。尚、風の民以外でもこの称号は用いられる。


愛別離苦あいべつりく純血風属創出レベンスボルン・異魂共存寺院ヘテロカリオン出所を賭けた最終儀式。


青き空鏡そらかがみの高原:大月マグナルーナ帝国北部に位置する高原。闇の民とふるき月の民が共存する台地。


アーカム:この恐るべき英雄は、七度ななたび、その姿を変えた。化物を打ち倒す為に次々と姿を変え、姿を変えるたび、自ら化物に変貌した。史上最も有名で最大の英雄にして、史上最悪の裏切り者である。


群星環視アステリ・プロニモス:天宮信者のごく一部の英傑のみに伝承される秘奥義ひおうぎ。星々一つひとつが使用者の目の代わりとなる。


風流定位アネモス・ブーレーシス風読かぜよみの戦闘術。風の民の中でも特に優れた戦士のみが実践すること出来でき奥義おうぎ


黄金の玉体アムンラーティ唯聖王ファラオ資力デュナミスの一つ。この力を発現した時、その聖なる姿を見た者はみな、目を焼かれる。


亡き者へ誘うアルマーズナヤ・プィリ・細氷スミェールチ:ごく一部の氷原の剣士に伝承される魔闘術の奥義。


闇語あんご崇拝カルト言語の一種。暗黒神殿に伝わる固有の隠匿いんとく言語。


アンジュ・スターブロウ:眉に星持つ者。アンジュ・オルガス・ヴァン・ヒュー。第一章のヒロイン。グ・ヒュー族の筆頭戦士にしてエイラーンの志士クレドール


イ:


意伝子イド:精神的素粒子、意気いきとも。内的魔力の根源。魔粒子オドを外的魔力とした時の対義語。


一神いっしん教徒:世界的に見て物珍ものめずらしい、自分達の信ずる唯一神ゆいいつしんなる存在のみを信仰する者達。大陸西方域にのみ見られる。忌々いまいましい事に、この宗派の教祖は我ら理想都市メル・キト出身の分離独立主義者である(原文まま)。


電童子いなずまわらし:デアベララの子ら。稲妻の精霊しょうろう


ウ:


ヴァン・ヒュー氏族:グ・ヒュー族の五大氏族の一つ。


不可能願望ウィッシュ:有り得ない願いがかなう、と云うおぞましい奇蹟きせきあるいは、幻術のたぐいか何か。蛮族や未開人のみ信じる迷信。


エ:


衛星国えいせいこく:主に天宮信仰の遊牧民ノマデスの間で呼ばれる大月マグナルーナ帝国の蔑称べっしょう


エイラーン:嵐の大神、風の神。風雲ふううん神殿の主神。神々の王。


エイラーンの六徳りくとく:エイラーン信者のたっとぶ生き方、り方。名誉、勇気、寛大かんだい、正義、敬虔けいけん、知恵の6つ。


英霊界えいれいかい:別称“英傑世ひろよ”。現世うつしよの並行世界的隠世かくりよ


エルフ:ふるき種、アールヴとも。妖精エルフェン由来の頽廃たいはい種。竜同様、頽廃たいはいゆえ、退化を余儀なくされ、現在広く見られるエルフは植物由来で系統としてはほぼ別種だが、エルフと云えば本種を思い出す者が殆どであろう。妖精エルフェン由来のかみまたたかの殆どのエルフ種は世界連盟脱退と共に西の新大陸に去った。


エルフ種退化論:数少ない頽廃たいはい種の一種であるエルフは退化の歴史を辿たどる。巨人時代の終焉以前から妖精として存在し、人の真言セーメイオンを得て地表の支配種となる。緑の時代に植物のエルフミスティルアールヴ、黄金時代に光のエルフリョースアールヴ、暗黒時代に闇のエルフデックアールヴにぞれぞれ分化し、渾沌侵入後、汚鬼オークに分化する。黒エルフスヴァルトアールヴは植物エルフからの分化後の闇エルフであり、光エルフではない。人族との混血児は、妖精エルフェン由来のエルフに限られ、植物由来のエルフとの間には子は生まれない(渾沌種を除く)。


オ:


魔術的素粒子オド:魔粒子、魔素とも。我々(論者)の解釈としては、力の根源として普遍的に存在し得る最小の粒子としての母材マトリクス。西方では砕け散った真言セーメイオン有為ベクトルを持たない最弱の無為スカラー、西方以外の土地では死せる神々、或いは精霊の力の残滓ざんしとして知られる。


オーガ:渾沌に汚染された人族。オグル、喰餓鬼クウガ喰人鬼しょくじんきとも。バトゥーカとの混同に気を付けられたし。


オーク:渾沌に汚染されたエルフ、しくは、妖精。オルク、汚鬼おおに


オルガ・ベキ:極星のナヴィガトリア、と渾名あだなされる遊牧民ノマデスの将。アンジュの父。


オルクレイオス:オルクレス王国国父。虎落笛もがりぶえの城を築き、カナーシュ、アンクライン、ガナランド、フーバドーンの風の諸部族を初めてまとめ上げた。国士無双制覇グラン・ランブルに参加した事がある、と云う。


オルクレス王国:風の民の持つ国々で最大の国土を有する。国父オルクレイオスによって北東のカナーシュ、北西のアンクライン、南東のガナランド、南西のフーバドーンの四地方がまとめ上げられ大国をなす。現在、ガナランドとフーバドーンの一部地域を除き、そのほとんどが大月マグナルーナ帝国の属領地ぞくりょうちになっている。


正に秩序たらんオンリー・オーダー・ワン:オルグ・ン・オーガ(オルグルグ・アンアー)の子。逢魔時おうまがときの神にして百鬼夜行ひゃっきやぎょうの王。目覚魔死渡卿めざましとけいに倒されるまで、長らく八逢国オクターキーの地を支配した。


か行

カ:


在りし日のカァイ・ネチェル蜃気楼・ケペレト唯聖王ファラオ資力デュナミスによる絶対幻術。被害者は願望通りの覚めない夢を見させ続けられる。


風の精霊しょうろう風精シルフに同じ。


風の谷:ガナランドのヴァン・ヒュー氏族の故郷。赤酢橘あかすだち川に面した切り立った岸壁にヴァン・ヒュー族は住む。


風の民:風雲ふううん神殿の神々を信仰する民族、または人々。自由を愛する民として知られる。


ガバリン:渾沌に汚染されたドウォーフ、しくは、土精ノーム醜鬼しこに穢族わいぞくとも。


ガランドラス:グリムガル族の王にしてデイングロス氏族の長。グリンヴァロスの子。


ガルマ・タギ王国:中原に位置する裕福な風と大地の国。現在は大月マグナルーナ帝国の属領地ぞくりょうち


キ:


祈祷師きとうし:部族や氏族にまつわる精霊を召喚しょうかんし、使役しえきする魔術師にして賢者。一般に、その部族や氏族の儀式を取り仕切る。


ク:


グイン・ブラックサンブーン:怨みつららのランカーアイシクル、と渾名される闇の影氏族の暗殺者ウビーツァ。第二章の主人公。ヨイダーカとジル・ヴィの信奉者。


四位一体クォターニティ:西方騎士の規範とする力の観念。即ち、魔粒子オド意伝子イド言霊子ワード剣気子ソードの四つの概念。


グ・ヒュー族:ガナランドの風の部族連合首座しゅざの立場にある嵐の部族。ヴァン・ヒュー、ガドン・ヒュー、バラム・ヒュー、ヒューベリガン、ヴァヒューリの五大氏族が著名。颶風ぐふう族とも。


国士無双制覇グラン・ランブル:古今東西の英雄、英傑、英霊、勇者達がつどい、互いに死線に挑み競い争う戦いの総称。いつ、どこで、誰が、何の目的で開催しているのか、その全ては謎。


グリムガル族:かつてオルクレスで最大規模を誇った風の部族。ガナランドの風の部族連合をまとめ上げていたがバダルガスのいくさで大敗し、連合の首座しゅざをグ・ヒュー族にゆずった。


志士クレドール:信仰する神の信経しんきょうの忠実な実践者にして護り手。司教や司祭を助け、信徒と信仰を守る戦士。司教や司祭が信仰の精神的な守りであるとすれば、志士は物理的な守りを意味する。


黒の華墨かぼく:一説に、国士無双制覇グラン・ランブルへの招待状とも、死出しで旅路たびじにおける案内状とも、死神からの催促さいそく状とも、未知なる魔道書とも、巧妙こうみょう悪戯いたずらともわれている。


ケ:


けむりはさみ:ンドランガリアの中核組織ンドラーナ


ゲランドムス:ヴァン・ヒュー氏族の長。ジョシュカの父、アンジュの祖父。


コ:


交易語こうえきご:メルカトゥーラム。世界中で通用する書記しょき言語。文字と音声が一致し、大変使い易い。行商人語あきんどごとも。


黒王こくおう千万戦國ちよろずいくさくにの王“死を招き黒衣こくい大君タイクーン”の異称。


悲しき月明かり舞うゴーリェ・ルーンヌィ・スヴィエト自ずと振るわれる剣・シヤーチ・サモショーク:ごく一部の限られた北域の魔剣士の間で継承される魔闘術の奥義。


夢幻胎児ゴーレム:西方で知られる傀儡くぐつ使役しえき術に用いられる人形。使為魔つかいまとの違いは、人造の無機物である点。


渾沌こんとん:侵入者とも、存在していたにも関わらず知られざるものともされる絶対悪的存在、あるいは、善悪の外なる存在。道徳悪ならざる悪しきもの、しくは、度しがたきもの。勧善懲悪かんぜんちょうあくならざる完全超悪なるもの、あるいは、超然ちょうぜんたるもの。知性ある者達にとって、その殆どは害悪である。


さ行

サ:


殺人流儀:殺しの諸法、あるいは美学。闇の影氏族に伝わる殺人流儀ク・ロ・スは、熱いのガリャーチィ寒いのホーロドナ


ザンジムの丘:カナーシュ南部にある丘陵きゅうりょう天風てんぷうちかいがなされた約束の地。


三位一体さんみいったいの盾:魔粒子オド意伝子イド言霊子ワードの三つの基礎魔力の中心に真言セーメイオンを添えた印章。西方の魔術師の基盤とされる魔術的概念。


シ:


闇精シェイド:闇の精霊しょうろう


吹けよ風シエラ・プロセウケスタイ、呼べよ嵐・アネモス・プロスクリシ:大神エイラーンの嵐の力を集結させ、周囲からあらゆる物を吹き飛ばす大魔術。魔素オドそのものさえ吹き飛ばすため、魔術のきや神々の加護さえもき消す力を持つ。


闘技システマ何等なんらかのスキルや魔術を伴った魔闘術。主に北方の戦士の間で使われる戦闘術。


十忋じっかい:十種の戦闘魔術バトル・マジックによる闘力研磨バフ。一般に、十種にも及ぶ闘力研磨バフ用の戦闘魔術を保持、投射出来る程の戦士は稀少きしょうため十忋じっかいの使用者は達人の域に達した者のみ。


魔女教団ジャラールレイラ七聖典神セブン・シミターズの一柱“魔女”ジャラールレイラの信奉者からなる教団。


ジョシュカ・ゲランドムスス・ヴァン・ヒュー:不朽の愛アガペー、と渾名あだなされるヴァン・ヒュー氏族の元一番槍トアネモイェンコス。アンジュの母。


資力しりょく:デュナミス。能力、そのものを指す語。潜在態せんざいたいとも。


風精シルフ:風の精霊しょうろう


ジル・ヴィ:死神。ジランリ・ウィル、ギレン・ヴィレン、エンリヴィとも。戦神、武神、剣の神として知られる。公正にして公平なる死の采配者。十字架は彼の為の真言セーメイオン


ス:


嵐を呼ぶ者たちストームブリンガーズの探索行クエスト:風の民の間で知られている最も有名で最も困難な英傑探求業ヘロスコンキシティオの一つ。


ズ・フェンティアー:天宮の意。太陽の居城。


セ:


七聖典神セブン・シミターズ大月マグナルーナ帝国において月の女神に次いで重要視される月読つくよみ神殿の守護神、七柱の神々。


真言セーメイオン:力る、しくは、力そのものを指す文字、あるいは、印章いんしょう宇宙鍵コズミックキーとも。


ソ:


た行

タ:


太陰たいいん帝国:大月マグナルーナ帝国に同じ。主に天空信仰の者達がこう呼ぶ。


内的刺青写像タトゥー・イン:南方の騎獣遊牧民や暗黒大陸で見られる入墨いれずみ召喚術式。


罪咎教団ダンダイヴ・ダールーン七聖典神セブン・シミターズの一柱“更生者”ダンダイヴ・ダールーンの信奉者からなる教団。


ダンファラス:グリムガル族の司教。若くしてデイングロス氏族の司祭となる。風の民で初めて月崩つきくずしの予言を聴いた者。


チ:


ツ:


つきの石:レゴリース。大地神殿では未知の大地神。ガルマ・タギ継承問題に際して月の風の王により指名された月の石の巫女みこアグルチチョリーナによって解放された。


つきの風:月の風の民がもたらした未知なる風の神。七番目の風の神としょうし、無風むふうの神の異体である、と説く。


つきの風の民:月の風なる神を信仰する部族。この部族の登場まで風雲ふううん神殿に月の風なる神は知られなかった。


つきの民:月読つくよみ神殿の神々を信仰する民族、または帝国の一部の臣民しんみん。帝国臣民全てが月の民とは限らないが、月の民の全ては帝国臣民である。


月の女神:月読つくよみ神殿の主神。月世鬽孁貴皇大女神つくよみむちのすめらおおひめかみ。現在の主神格は血紅けっこうの女神。


月読つくよみ神殿:月とその庇護を受けた神々をまつった神殿。


テ:


デアベララ:稲妻の英霊、いなずまの神。


デビド:純血種バトゥーカの戦士。神祖種バトゥーカを圧倒する程の戦闘力を持ち、異邦の神々と戦った伝説の戦士。


亜人種デミヒューマン:知的生命体の中で、造形的に人族ひとぞくに類似したものを便宜的にこう呼ぶ。見掛け上、直立ちょくりつ二足歩行の頭部、胴部、四肢を持つ知的生命体。広義には、“ヒト”の真言セーメイオンを持つ繁殖性の生命体を指すが、凡俗ぼんぞくの間では人型ひとがたで有限寿命の知的生命体のみを云う。


天宮てんきゅう神殿:天宮の神々をまつった神殿。


天空神殿:天宮神殿に同じ。


機構テンペラティオ:黒の華墨かぼくの送り主とも、国士無双制覇グラン・ランブルの首謀者とも云われる謎の集団。その存在を知る者は、恐らくいないであろう。知る事の出来る程の者であれば、抑々そもそも彼らに興味をいだきはすまい。


ト:


一番槍トアネモイェンコス:風の部族の戦士における称号の一つ。部族や氏族にもよって異なるが、最強の戦士や最も優秀な戦士長などに与えられる。


偉大なるドゥアト・聖王によるジェセルネスウ大殺界・ウェレト唯聖王ファラオ資力デュナミスが生み出した遺跡状の心象ファンタズム結界・リアリティ


ドウォーフ:侏儒しゅじゅ族、ドヴェルグとも。巨人ガイア由来の頽廃たいはい種。由来となる巨人種とはその姿形は大きく異なり、小型でどっしりとした体付きになっている。しかし、これらは鉱物由来の系譜であり、系統としてはほぼ別種に相当する。


ドウォーフ種退化論:数少ない頽廃たいはい種の一種であるドウォーフはエルフ種同様、退化の歴史を辿たどる。神々の時代から存在し、人の真言セーメイオンを得て地表の支配種となる。緑の時代に大地のドウォーフ(巨人ガイア)、黄金時代に鉱物のドウォーフ(小人ドヴェルグ)、暗黒時代に錆鬼コボルドにぞれぞれ分化し、渾沌侵入後、醜鬼ガバリンに分化する。渾沌に冒された錆鬼コボルド腐鬼ノールに分化した。ガバリンとノールは渾沌種だが、コボルドは渾沌種ではないので注意されたし。人族との混血児は、巨人ガイアのドウォーフに限られ、鉱物由来のドウォーフとの間には子は生まれない(渾沌種を除く)。但し、体格の差が大きい為、混血児はほぼ見られない。


三位一体トリニティ:霊力の相対論。魔粒子オド意伝子イド言霊子ワードの三つを指す。魔術師の基本とされる概念。


球節人容ドルフィー:上質な夢幻胎児ゴーレム精留生命体ホムンクルスの一種。より正確には、醸造じょうぞう物がゴーレム、蒸留じょうりゅう物がホムンクルス。


な行

ナ:


七年寄ななどしより:グ・ヒュー族の賢人達からなる長老組合。族長と云えど、七年寄ななどしよりの承認なく、部族に指示する事は出来ない。


ニ:


二重入信にじゅうにゅうしん:多重入信の一種。異なる崇拝カルトへの入信を指す。複雑な政治情勢や被支配地、交易都市、辺境の首長等によく見られる。冒険家や旅人、商売人等、物理的な御利益ごりやくを欲している者の間でも見られる信仰形態。


ヌ:


ネ:


聖王の言質ネメスヒエログリフィカ唯聖王ファラオによる強力な言霊プネウマによる強大な瞬間魔術インスタントマジックの一種。神々や天使の発するこえに近しい。


ノ:


遊牧民ノマデス:騎乗遊牧民族の総称。天宮信者からなる北方の遊牧民と様々な動物をる南方の遊牧民が著名。


は行

ハ:


勇壮たらんハウアーク・イブ夢想、転生すシュトレンバァカァ唯聖王ファラオ秘資力モーフェート唯聖王ファラオは未来永劫えいごう、この異兆いちょうにより存在し続けると信じられている。


暗殺教団ハッシャーシーン:恐るべき暗殺者教団。渾沌神殿の一柱を信仰する狂人の宗派。


バトゥーカ:黒暗淵やみわだ種と呼ばれる闇の民。闇の神々の子孫であり、亜人種デミヒューマンの中でも際立きわだって強壮きょうそう。種母神バンダン・ザーイー(しくは、ゴルゾナ・ハウアーカ)の直系種。多くの亜種が知られている。中でも神祖種バトゥーカは極端に少ない。


失楽園パラダイスロストの総称。あわい、ルナーグロウ、テクスト、チルドレン・オブ・ボトム、ラプソディア、スペルドゥームフォーとも。普通、の住人がこう呼ぶ事はない。一部の神智者しんちしゃ論者ろんじゃようなおかしな連中のみがそうう。特に失楽園パラダイスロスト神智者しんちしゃあいだで使用される語。


ヒ:


ヒミカ:凜冽りんれつの女神。暗黒神殿の一柱。


英傑世ひろよ英霊界えいれいかいに同じ。


フ:


ファボロ:アンジュと双子のちぎりりを交わした少年。若くしてはやぶさの剣の妙技を身に付ける。


唯聖王ファラオ黄金郷おうごんきょうタイ・カの最初にして最終の王。唯聖王として知られ、唯聖王の称号を名乗るのはタイ・カの王唯一人ただひとりのみ。


戦闘ブイバーニャ魔術・マギヤ:一般にバトル・マジックと呼ばれるたぐいの術式。精霊魔術の一種。あらかじめ精霊の召喚と呪縛を行っておき、精霊の持つ働きの一部作用を手短なコマンドで端的たんてきつ、機能的に発現させる術式。


双子のちぎりり:義兄弟を指す語。世界中で見受けられる。


検校伝抜刀術ブラインド・フューリー:死神崇拝に伝わる剣術の一つ。東方発祥の剣術ゆえ、大陸における伝承者は少ない。


言霊プネウマ:魔力のもった口頭こうとう言語。神々の言葉とも、風の力を宿すともわれる。単に、ワードとも。


ヘ:


ベラ・ズ・フェンティル:ガナランドの嵐の部族に伝わる神槍しんそう電童子いなずまわらしアディスアベラを封じた名槍めいそう


英傑探求業ヘロスコンキシティオ英霊界えいれいかいでの探索行たんさくこう


ホ:


北方ほっぽうの帝国:太陰たいいん帝国か大帝たいていの国、あるいは、竜の御伽衆おとぎしゅう帝国。まれにラスカルマ王国や氷原の国、暗黒昆虫帝国を指す事も。


ま行

マ:


大月マグナルーナ帝国:月の民によって征服、統治された大帝国。


謀殺株式会社マーダー・インク犯罪結社マフィア首領ドン達が出資して作り上げた殺しを生業なりわいとする営利団体。罪咎教団ダンダイヴ・ダールーン暗殺教団ハッシャーシーンの関与が噂されている。


まつろわぬまがつ神討伐:有史以来、英傑探求業ヘロスコンキシティオとして最も有名な偉業の一つ。アーカムの偉業として共に語られる英雄譚えいゆうたん


魔道士まどうし:言うまでもなく、まご事無ことなき純粋な魔法つかいである(原文まま)。すなわち、論者ろんじゃである(原文まま)。


魔導師まどうし:偽りの魔法つかいである(原文まま)。すなわち、一神教徒である(原文まま)。


ミ:


ム:


メ:


メイサ:グインの義妹。


理想都市メル・キト:言わずもがな、テクスト史上最高の都市にして最も偉大なる国家(原文まま)。魔術は多くあれど、魔道まどうを知る本物の魔法つかい(魔道士まどうし)は理想都市メル・キト論者ろんじゃのみ(原文まま)。


モ:


や行

ヤ:


闇の影氏族:青き空鏡そらかがみの高原に住まう人族の闇の民の一氏族。大月マグナルーナ帝国“深紅の宰相クリムゾン・プリミア”の庇護する隠密氏族の一つ。


黒暗淵やみわだ種:バトゥーカに同じ。


ユ:


ヨ:


ヨイダーカ:闇夜あんやの女神。暗黒神殿の一柱。オルガンガーの母なる神。


ヨランタ:大月マグナルーナ帝国北方に位置する大都市。ジョランタール、ジョルランティアーとも。博愛はくあいの都市、慈愛じあいの町、顔無かおなき神々の町、白塗しろぬ冷処れいしょ、目をふさぐものたちの喝采かっさいと呼ばれる。


ら行

ラ:


幸運の石ラピスアルカナム:所持者に不思議な力を与えるとも、数奇すうきな運命にいざなうともわれる何等なんらかのもの


リ:


四大元素リゾーマタ:地・水・火・風の精霊を指す語。七大元素エイドスから光、闇、月/渾沌を除いた原初から知られた精霊。


ル:


レ:


純血風属創出レベンスボルン・異魂共存寺院ヘテロカリオン:グリムガル族王ガランドラスが創設した特別孤児院。風の戦士を生み出すよう、厳重に管理されている。


ロ:


わ行

ワ:


ヲ:


ン:


ンドランガリア:大月マグナルーナ帝国の五大犯罪組織の一つ。

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