⑤登場怪獣『メカゴジラシティ』part2
本来ページ一括の予定でしたが、思ったより長くなりそうなので分割する事になりました。
《果たしてメカゴジラは『人類最後の希望』だったのか?》
さて、そんな揉め事をしている間にゴジラアースが接近中。ハルオ達は早速ヴァルチャーで迎撃に出る事にした。
この時生産されたヴァルチャーはわずか三機なので、それぞれハルオ、ベルベ、ユウコが乗り込む事に。そうそうユウコの事を説明しなければならない。
『ユウコ・タニ』はハルオにとってギャルゲー的な幼馴染だ。触手プレイを難なくこなし、しかもパイオツがでかい。視聴者の中にはパイオツに目が行った方もいる事だろう。かく言う自分もですはい。
ともあれハルオが提案した対ゴジラ戦術をもう一回始動。もちろん今回はヴァルチャーやメカゴジラシティを加える事で、300メートルもあるゴジラアースに立ち向かおうとした。
メカゴジラシティは指令室にいるガルグのコマンドによって、武装を即座に形成。しかもナノメタルを散布する事でゴジラの熱線を跳ね返す事も出来る。ナノメタルの力ってすげー。
そうして特殊な兵器を使って、ゴジラの弱点である背ビレ(厳密には違うが、あくまで例えです。ご了承下さい)へと弾頭を命中! 後はフィリウスのように自爆してくれるのを待つだけ。
しかしゴジラは自爆せず、代わりに巨体から尋常じゃない高熱を発してメカゴジラシティを焼き尽くそうとした。
一般的にはこれは『ゴジラVSデストロイア』に登場した『バーニングゴジラ』に相当する物と言われている。しかもあっちのバーニングゴジラが自己制御できない暴走状態なのに対して、こちらはその能力を制御している点が異なる。さしずめ名称は『バーニングゴジラ・アース』かと。
この能力によってヴァルチャーですら近付けれないという事態に。さてどうする!? と困っているハルオに、ガルグが「私にいい考えがある!」と提案を出してきた。
①ゴジラの体内から刺激させる為、ヴァルチャーを奴自身に特攻させるしかない。
↓
②その為に高熱を防ぐ必要がある。そこでヴァルチャーの中で『最も危うい箇所』を、ナノメタルで補強させる。
↓
③その危うい箇所ってのはハルオ達パイロット(要は人体)。そのハルオ達とナノメタルを融合させる。
↓
完☆璧!
「どこが完璧じゃゴラァ!!」と突っ込みたくなるが、それをハルオの承諾なしで早速実行させてしまう。ナノメタル侵食を喜んで受け入れるガルグとベルベだが、もちろんハルオとユウコは拒絶。ユウコに至ってはまさかのリョナ展開に!
さて、ここで先ほど描いた『不気味な印象』というのが決定的になった。なおビルサルドにとってナノメタルの同化(機械化)は普通の事と捉えている節もある為、実に厄介極まりない。
同時に筆者はメカゴジラシティに対して、ある確信を抱くようになる。「こんな恐ろしい物が『人類最後の希望』なんてはずがない」と。
メカゴジラシティは構成素材であるナノメタルを侵食させる機能を持っている。これはどこか同質の植物で地球を埋め尽くしたゴジラアースと類似点を持っているように思える。
かつてビルサルドの母星では機械化が当たり前という設定もあるので、ゴジラを倒した後、地球を怪獣惑星ならぬ機械惑星にしてしまうだろう。さらに人間に対しても侵食を行うので、最悪の場合人類全てがメカゴジラの一部へとなり果てる可能性だってある。
それに今回はビルサルドの制御で上手く行っているようだが、もし暴走してしまったら? 何らかの拍子で人類を敵だと認識してしまったら? あるいはそういった悪意や敵意がメカゴジラに芽生えてしまったら?
メカ『ゴジラ』という名前があるように、こいつも十分ゴジラアースと同等の存在で、地球環境や人類に多大な影響を与える『怪獣』なのだ。そしてビルサルドはメカゴジラにとっての『
こう考えるとキャッチコピーの『人類(ただしビルサルドのみに限る)最後の希望』ってのが皮肉に思えるし、上記のハルオ達の侵食にも恐怖を覚える。ナノメタルへの融合を強要するように、メカゴジラが無機質で冷徹な表情で見ているような錯覚に陥るのだから。
そうしてナノメタル侵食によりユウコが昏倒。それでも打倒ゴジラを実行させようとするガルグ達。ゴジラを倒すか、ナノメタルを拒絶するのか、ハルオがこの二択に葛藤するようになる。
そこで彼が取ったのはナノメタルへの拒絶だ。彼にあったのは「人としてゴジラを倒したい」という信念。そしてそれに賛同するように、ハルオの身体からナノメタルが除去されたのだ。
以前彼はミアナに治療してもらった事があるが、そこで彼女達の身体から浮き出る鱗粉を使っていたらしい。人類の味方であり続けた『
そうしてハルオはナノメタル侵食を止める為、ガルグごとメカゴジラシティの中枢を撃ち抜いた。その直後として、バーニング形態になったゴジラの熱線がメカゴジラシティを破壊。
しかしその頃には、ユウコはナノメタルのせいか二度と目を覚まさなかったのだ。
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