②登場怪獣『セルヴァム』『ゴジラ(?)』

 新天地だった惑星が生存不可能と知って、ハルオら人類側は地球帰還を決定。ワームホールでひとっ飛びした所、地球が森に囲まれていた。


 この時、地球は脱出してから二万年の歳月が流れていた(ワームホールをググった影響で、ウラシマ効果的なのが発動したらしい)。それで「だったらゴジラはとっくに死んでね?」との声が出てくるものの、見事にフラグが回収。そこには『奴』の影が浮上……。

  

 それでも意を決してハルオ達が降りた所、恐るべき魔境が広がっていたのである……。




《未知の植物とひしめく奴隷達》




 上記の通り、地球は森や植物に囲まれていたのである。普通なら人がいなくなったから広がったと解釈する所。


 ところがギッチョン。どの植物も金属のような性質を持っており、硬くて鋭利。葉っぱを投げれば『はっぱカッター』なんて事も(任天堂ネタ)。

 そう、明らかに普通の植物などではない。しかもその森には何と、獰猛なモンスターが隠れ潜んでいたのである。


 植物のような体表、赤い複眼、ワイバーンのような有翼の生物。名称『セルヴァム』。モンハンに出てきたら種類は飛竜種で、異名は『樹暴竜』になっていたり。


 さて、ハルオら部隊に同行していたマーティン博士という人が植物とセルヴァムを調べた所、どちらも同じ遺伝子を持つ事が判明。そしてこの遺伝子は、あのゴジラと同等との事。


 ここであのゴジラを説明するが、この作品におけるゴジラは脊椎動物のようでそうじゃない。正体は何と植物なのである。

 

 未だ経緯は語られていないが、植物が金属元素を取り込み、あのような姿に変異したという設定があるという。もうここまでくればもうお分かりのはず。


 ゴジラは自分の同質の植物と動物を、地球と同化させていたのだ。


 いわば地球と一体化しているも当然で、それがこの作品の副題である『怪獣惑星』の由来なのだろう。怪獣惑星とは惑星その物と化したゴジラ自身を示していたのだ。

 この地球においてゴジラは生態系の頂点……いや生態系その物となっていると言っても過言ではない。それを示している証か、セルヴァムはラテン語で『奴隷』を意味しているとか。


 つまりゴジラはセルヴァムを使って、今話題の奴隷ハーレムを築こうとしている事に。全く嘆かわし(ry


 まぁ、そんな訳で地球の恐るべき事実が明かされた時、ついに奴が姿を現す……。




《怪獣王現る!》


 


 セルヴァムという危険生物が存在すると発覚し、ハルオ達の部隊長が「もう嫌だ、帰る!!(※実際は言ってません)」と撤退を宣言。しかしその直後として、巨大な影が浮上。


 そう、ゴジラである。これが上記の『奴』の正体である。

 

 荘厳な巨体に、電気の性質を利用した荷電粒子ビーム。その姿はかつて人類を脅かした時とは全く変わっていない。


 この事に関して、上記のマーティン博士が「二千年も休眠出来たハスの種のように、休眠→活動→休眠を重ねていたのでは」「あるいは繁殖した後、再び一個体に減った」「もしかしたら不老不死かもしれない」と様々な仮説を立てていく。

 ちなみに筆者はここで、ハスの種にそんな性質がある事を初めて知りました。植物の力ってすげー。


 実際に植物とは、どの生物において強靱で長寿なのだ。現実では千年以上も生き長らえている屋久杉が有名か。

 製作スタッフはゴジラに植物の要素を加える事によって、『あらゆる怪獣を超えた存在』『万物の頂点』といった格上感を演出させたという。

 これはあらゆる動物の要素を加えて生物界の神となった『GODZILLA-ゴジラ-(ハリウッドにおいて2014年に上映されたゴジラ。ネット上では『ギャレゴジ』『レジェゴジ』と呼ばれている)』の個体とは好対照である。


 このゴジラは撤退する人類を追撃し、殲滅に掛かろうとする。その様はある人物に「奴は決して人類を見逃さない」と言わしめる程。

 実際『怪獣黙示録』において、人類に対し数億の死者を出している。さらに他の怪獣を標的にしたりと、自分以外の存在は敵だと言わんばかりの徹底ぶり。


 だが何故そこまで人類を? という疑問があるが、それは次回で詳しく考察していこうと思う。


 このゴジラに対して、ハルオが提案した対ゴジラ戦術を駆使する人類。少なくない犠牲を出しながらも、遂に人類の敵を倒す事に成功するのだった……!


 詳しく説明すると難しくなるが、簡単に言えばゴジラのエネルギーを利用した自爆といった所。そうして勝利を祝う人類だったが、




 またもやフラグが回収されるのだった……!

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