あたしが世直しを担う……って!?
「ご先祖様は、度重なる天災により世界を導く力を失い、豊葦原瑞穂国の平定のみを担うことを選択した。それ故
「なるほど……」
「
あたしと雄治は頷く。
宮崎こそが「本家やまと」だと知った上で、魏志倭人伝を読み西都原考古博物館を見学すると、自然とその構図が見えてくるのである。
卑弥呼様の言葉によって、その推測が裏付けられた形である。
「今またこの国は、大いに乱れておるようじゃのう……」
卑弥呼様は、溜息をついた。
「
「同感です」
雄治が大きく頷く。
「
卑弥呼様は、あたしに視線を転じた。
「大いに、励め。そなたが
「ええ~っ!?」
卑弥呼様はあたしに微笑みかけた。そして次第にその姿が薄らぎ……消えた。
あたしはパ○ツ丸出しのまま、呆然とした。
(あたしが世直しを担う……って!?)
「紗耶香、すげえじゃん」
呆然とするあたしに、雄治が声をかける。
「現代の天皇は戦後、政治に関われん
「はぁ……」
そうなったら責任重大じゃん。ただただ、溜息しか出ない。酔いは完全に覚めた。
「卑弥呼様を降臨させっせ、会話が出来る。それは完全に、遺伝的な特殊能力や。紗耶香はそイを持っちょる。フツーの連中とは
とほほほ。アタマが痛くなってきたよ(涙目)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます