古史古伝に書かれちょる通りや
雄治がニヤニヤしつつ、
「卑弥呼様。お楽しみのところを大変申し訳ありません」
と声をかけると、卑弥呼様は真っ赤になって、
「いやいや勘違いするなよ。これはその、つまり……そうそう。神の
と、苦しい言い訳をする。
いやいやいや。今絶対、ひとりでお楽しみ中だったでしょ。○んずりしてたでしょ(笑)
どうやって日頃からかわれる仕返しをしようかと思案していると、卑弥呼様は突然真顔になった。
「ほう。そなた
と、感心している。
「そなた
卑弥呼様の発音は、確かに「みもぁき」って感じだった。そこもあたしの想像通りじゃん。魏朝の高官達が「みまぉわっき」と聞き取ったとしても、全く不自然ではない。
「弟
「なるほど」
「
なるほどね。全部、あたしの想像通りだよ。――
「
「うん。先程
雄治が卑弥呼の言葉に頷く。
「他の国の連中も同様じゃ。ただし出自は
「ほう。(先代旧事本紀)大成経に書かれちょる通りや……」
「そやつらはいつまでも、
へ~~っ。スゴい。……
「ご先祖様は一時期、世界の真ん中に本拠地を移し、この星を治め導こうとした。しかし失敗した」
「それは……中東ですか」
「そうじゃ。そなた
「それで世界を導く力を失った……というわけですか。すげえ。古史古伝に書かれちょる通りや」
雄治が興奮し大声を上げた。
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