水爆の技術情報を上回るトップシークレット
社会学の講義が終わり、さっさと帰宅した。着替えもせずメイクも落とさず、あたしは自室にて情報収集に没頭する。
昨晩雄治がアツく語っていた話が、何となく理解出来た。
学者先生方は、記紀神話を「ファンタジーだ!!」とバッサリ切り捨てる。しかしホントにそれで良いのか?
雄治の言うように、世界中に謎の超古代文明の痕跡がある。この日本も例外ではない。
「どうやって運び上げたのか。どうやって加工したのか」
と首を傾げるような、見事な巨石建造物が日本中にある、という。また高度な航海術を持ち、太平洋を横断し中南米へと渡っていたらしい。そこに現代の私達が認識していない、高度な文明を有していた可能性が見え隠れする。
それらの担い手は誰なのか。縄文人なのか、それとも旧石器人なのか。彼ら太古の日本人は、一体誰から高度なスキルを授けられたのか。……
雄治や敬太郎君によると、
「宇宙人が介在しているのではないか!?」
というのである。
世界中に、それを示唆する伝承が残っている。壁画や絵画なども沢山残っている。日本の記紀神話も、まさにその典型らしい。学者が「
「宇宙人なんて、いるわけないじゃん。いや、仮に実在するとしても、遠路はるばるこの地球までやって来れるわけないじゃん」
そんな一般的日本人の認識は、雄治や敬太郎君に言わせると大間違いらしい。米空軍士官学校の教科書には、
――UFOは実在する。しかもエイリアンクラフト(宇宙人の航空機)である。宇宙人が数種類、少なくとも数万年前から地球を訪問していて、我々人類の歴史に関わっている。
と明記されているのだとか。
昨晩はあたしも酔っ払っていたから、雄治や敬太郎君の話を正確に憶えていないかもしれないけど、確かそういう話だったよね。――
記紀神話は単なるファンタジーにあらず、そういう歴史を示唆している可能性がある。ここ宮崎は、まさにその本拠地であるらしい。そして、卑弥呼様の言うようにここ宮崎が「本家邪馬台国」であれば、それらのミステリアス・ヒストリーの流れを汲んでいることになる。
(スゴいじゃん……)
雄治は昨晩の話の参考になるようなサイトのURLを、掲示板に多数書き込んでくれていた。
そのうちの一つ、スーパー公務員こと高野誠鮮氏のインタビュー動画を、視た。米国において、UFO/宇宙人情報は、
「水爆の技術情報を上回る、トップシークレットと位置づけされている」
らしい。なぜならUFOテクノロジーの占有は、国家安全保障や軍事技術のアドバンテージに繋がるからである。
また、宇宙人の存在や彼らの意思が
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