第27話 ちがう
あなたは違う。私と違う。
誰かに言われたその一言に、私は酷く失望する。
違うって、当たり前の事。
歩んで来た人生も、学んできた教訓も、育んできた価値観も、積み重ねてきた倫理観も。
それぞれ違う。だから個性が生まれる。
それに気付けぬ誰かに、私は酷く失望するのだ。
変わっているね。少し変だね。
誰かに言われたその一言を、私は酷く軽蔑する。
変わっているって、変な事?
いいや、違う。
誰しも皆、変わった一面を持っている。行動、思考、言論、その他もろもろ。
皆それを受け入れて、他者を尊重して生きているのだ。
だからこそ、受け入れもしない誰かを、私は酷く軽蔑するのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます