第22話 やみよにひそむ

 抜き足、差し足、忍び足。

 闇夜に潜む黒い影。

 言葉を紡ぎて、小鳥を踏みつぶし、古都を行く。

 悪意に染まりて悪態を吐き、悪行を為す悪魔の如き鬼神たち。

 世は、そんな彼らをヒトと呼びました。


 ホップ、ステップ、大ジャンプ。

 闇夜に輝く白い影。

 小道を曲がり、中道を進み、大通りへと躍り出る。

 狂喜に震え、憤怒に地団駄を踏み、哀慕を抱いて、快楽に溺れる。

 世界は、そんな彼ら人間と呼称しました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る