第6話 ことのは

 誰かの紡ぐ言の葉は、今日も笑顔で咲き誇る。

 誰かの涙が糧となり。誰かの想いに応えるように。

 そうして咲いた言の葉は、きっと綺麗な花だろう。きっと大きな花だろう。

 だって、想いは大きな力だって、誰もが知っているから。


 誰かの綴る言の葉は、やがて大きな大樹に変わる。

 私がそうして受け継ぐように、過去から受け継がれてきたように。

 こうして育った大樹の幹は、きっと立派なものだろう。だれもが誇りに思うだろう。

 だって、綴ることの喜びは、だれもが知っているから。

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