幕間 Ⅳ
そうして、師と旅の供と新たな力を得たレイナードは、あの襲撃者たちを追う旅を再開した。
だが――順調とは言い難かった。
「ね、ねえ?」
レイナードは傍らを歩く《旅の供》に呼びかける。
「君のことは、僕、何と呼んだらいいですかね?」
「……」
やはり無言である。
ずっとこうなのだ。
しかしそれだけに先に痺れを切らせたのは彼女だった。
「いやはやまったく……では、私のことは――」
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