第24話

文化祭に向けて放課後、休み時間を使って各クラス、各学年が着実と準備を始めていた

ウチのクラスも喫茶店の準備をしていた


「とりあえず、喫茶店では何を出すか決めようか」


放課後、クラスの大体の人が集まり喫茶店のメニュー等を考えていた

黒板の前ではクラス委員長男女2人が進行していた


「ん〜、まぁとりあえずはケーキや飲み物じゃないか?」


「そうだね、他にもちょっと喫茶店には無い要素を加えてみようか」


委員長やクラスの人達がわいわいと話していた


「計都君、計都君」


すると春華ちゃんが声をかけてきた


「ん?なに?」


「計都君は喫茶店嫌だった?」


「え?別に嫌いじゃないよ、どうしたのそんな事聞いて」


「いや別になんかつまらそうな顔をしてたから」


「ああ、いやただボーッとしてだけだから」


この時は別に僕は何も考えてはなくただ単にみんな楽しそうに会話してるのがすごく平和と感じただけだった


「それより計都君、なにか案はないの?」


「あん?」


「そう、喫茶店にはない要素」


「喫茶店にはない要素〜、う〜ん」


僕は考えた、別にこれといって意見は出すつもりはなかったけど春華ちゃんに言われたため一応、考えてみた


「僕はないかな、喫茶店はあまりいかないし」


「そっか〜、残念」


「なんかごめんね」


「別に計都君が悪いわけじゃないから大丈夫だよ」


僕と春華ちゃんが話していると突然、クラスの男子が手を挙げて言った


「はーい、そしたらお化け喫茶店はどうっすか?」


「、、、」


一瞬の静寂、みんな発言した男子を見ていた


「あれ?ダメ?」


と言うと


「それいいね!」

「悪くないね」


みんな絶賛の声だった


「そうね、それいいかも」


女子委員長が黒板に書いた『お化け喫茶店』と


「そしたら衣装はお化けの衣装かな?」

「それとただ怖いだけじゃつまらないからスクリーンにホラー映画じゃなくホラーコメディー映画を流そうよ」

「いいね、それ」

「けどそしたらずっと座る人もいるかもしれないから時間制を設けよう」


一つの『お化け喫茶店』から色々な意見が飛び交い、教室内はさらに盛り上がった


「いいかもなぁお化け喫茶店」


「いい、凄くいい」


春華ちゃんが感動したかのような声を出していた


「よし、まとめるとウチのクラスの出し物はお化け喫茶店で決まりでいいか?」


クラス委員長の男子がまとめにはいった


「いいよ」

「OK」

「それでいこう」


クラス全体が賛成だった


「僕もそれでいいよ」


「私も」


僕と春華ちゃんも賛成だった


そしてウチのクラスの出し物はお化け喫茶店に決まった

後日、クラス委員長が担任の先生にも話して正式に決まり、あとはメニューの材料と衣装作りなど色々と作り始めた


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「とりあえず、今日は女子のみで衣装作りやるわよ」


クラスの男子は計都を含めみんな帰ったあとに委員長の女子が教室にクラスの女子全員を集めて衣装作りを始めた


「春華ちゃん、一緒に作ろ」


私は一人で作ろうかと思ったらクラスの女子が私に声をかけてきた


「うん、いいよ」


私は正直、女子は嫌いだった、しかしこれ以上の面倒事は増やしたくはないと思ったためとりあえず一緒に作ることにした


「ねぇ、春華ちゃん」


「ん?なに?」


布を縫いながら聞いてきた


「計都君と付き合ってると聞いたけど本当?」


「ええ、本当よ」


私は布を切りながら答えた


「そんなに計都君がカッコイイの?」


私はその質問に一瞬、怒りが出た


「な、なんでそんな事を聞くの?」


私は怒りを抑えながら聞いた


「ん〜、別にただ春華ちゃんは凄く綺麗で大人びてるのに計都君じゃ合わないかなぁ、て」


「そう、なんだ」


私は別に顔で選んだわけじゃない、そう思っていた


「あ〜、私も彼氏がほしいなぁ」


「あ、ははは、出来るよきっと」


私が計都君と付き合ってる理由は、、、


「あ、そうだ春華ちゃん」


「ん?」


「計都君に告白してみてもいい?」


「え?」


私は布を切ってる手を止めた


「ちょっと気になるのよねぇ、計都君に告白したらどっちをとるのか」


ニヤニヤしていた


「やめてよ〜、そんな事」


「え〜、気になるじゃん?」


「ダメ」


「ダメ?」


「うん、ダメ」


私はニコニコして言った、今すぐにこの女を〇〇〇〇と思ったが


「残念、諦めるかぁ、計都君いいなぁ凄く春華ちゃんに愛されてるや〜ん」


「計都君は私のモノですから」


そう計都君は確かに好き、一生私のモノだと思ってる、計都君が私の事が好きなら同じことを思ってるはず、思っていないのであるならばそう思わせればいい、あの時に見た瞬間からずっと気になっていた、まさか告白されるなんて思わなかった、だからずっと計都君に見てもらえるように努力をする、ほかの人が邪魔をするなら〇〇する


「そう計都君は私のモノ」


私はクラスの女子にそう言ってまた布を切り始めた


「そこまで好きなら無理かぁ」


「こら、そこいつまで喋っているの少しでもはやく完成させなさい」


クラス委員長が叱ってきた


「了解か〜い、さてやりますか」


そうして喋りつつ叱れつつクラスの女子で衣装作りは進んでいった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る