Bルート

「僕は付き合い続けます」


僕は決心した、このままでは春華ちゃんは救われない、ここで逃げたら結局はあの東堂先輩と同じことではないのか?と思ったからだ


「そうか、ならよろしくな」


先輩はニヤッと笑った


「そういえば、先輩の事は春華ちゃんは知ってるんですか?」


「いや、知らない、とゆうより会わないようにしてる」


「なんでですか?」


「いや、そのなんだ会わない方がアイツのためでもあるからな」


先輩は少し咳払いしながら答えた、何か隠してるようだった


「さて俺はこっちだからじゃあな」


「さようなら、です」


僕は軽く先輩にお辞儀をした

先輩は軽く手を振って帰っていった


「明日は思い切って聞いてみた方がいいかな、でも、何か話してくれるかな」


僕は帰り道に明日、春華ちゃんに話す内容を考えていた


次の日に僕は休み時間に春華ちゃんに聞いた


「春華ちゃん」


「ん?何?」


春華ちゃんは昨日とはうって変わって元気だった


「春華ちゃん、何か僕に隠し事してない?」


「、、、」


春華ちゃんは黙り込んだ


「春華ちゃん?」


「あはははは」


春華ちゃんは突然笑いだした


「ど、どうしたの?」


「私が計都君に隠し事?ないない、あるわけないじゃん」


まさかの答えだった、僕は困惑した


「そ、そうだよね、春華ちゃんがするわけないよね、あはは」


僕は焦り、次の授業の準備をしようとした時


「逆に聞きたいけど、計都君は私に隠し事なんてしてないよね?」


「な、ないよ大丈夫だよ」


「だよね」


春華ちゃんはニコニコしていた


「さて授業の準備をしよう」


僕はまさか逆に聞かれるとは思わなかった、しかも春華ちゃんは無いと言った、僕は焦ったがなんとか回避できた


「ねぇねぇ、それよりそろそろ文化祭じゃない、ウチのクラスの出し物なにかな?」


「う〜ん、この前の女子生徒の件もあるからウチはやるかどうか分からないよ」


「そうだね、けど出来たらいいよね」


「うん、そうだね」


そろそろ文化祭が近づいていたが先日の女子生徒の件の事があったためウチのクラスの出し物はやるかまだ分からない状態だった


「文化祭かぁ、いい思い出ができるといいけど難しいよなぁ」


僕の心の中は色々な事でいっぱいだった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る