「15*裸のスサノヲ」の神社
熊野那智大社
和歌山県東牟婁郡/旧官幣中社
熊野夫須美大神を祀る。かつて熊野修験場。大己貴神を祀る別宮・飛瀧神社(和歌山県那智勝浦町)とともに、本来の祭神は神体となる那智滝の神。観音信仰が広がり、那智浜(熊野灘)の先の海の彼方の浄土(補陀落)を求め、那智大社は観音信仰の中心となる。
境内摂社に賀茂建角身命(頭八咫烏)を祀る御縣彦社がある。
扇祭は、花窟神社からの夫須美大神の分詞を伝える神事。寄り木となる木を立て大神を迎えた後、大神が帰らないように木を倒す。夫須美大神は花窟神社の祭神・イザナミといわれる。
熊野三所大神社(大神社)
和歌山県東牟婁郡/旧村社
熊野那智大社の末社。熊野大神(熊野速玉大神・熊野夫須美大神・家津美御子大神)を祀る。本来の祭神は不明。時代により祭神が変わる。明治時代の神仏分離で補陀洛山寺を離れ、九十九王子の浜の宮王子の社跡へ移ったため、浜の宮大神社といわれる。摂社に地主神・丹敷戸畔命を祀る。
九十九王子は、熊野古道の沿道にある神社。熊野修験者が皇族や貴族の熊野詣の守護神として熊野大神の子神を祀る。
補陀洛山寺
和歌山県東牟婁郡/
天台宗の寺院。本尊は三貌十一面千手千眼観世音菩薩。
補陀落(補陀落山)は観音菩薩の降り立つ浄土。海の南方彼方にあると信じられた。観音信仰が広がり、補陀落に向かい海を渡るのが補陀洛渡海。扉のない屋形船で、民衆を浄土に導くため、自発的捨身行を行ったといわれる。
潮御崎神社(熊野御崎神社)
和歌山県東牟婁郡/旧村社
日本書紀に「少名彦命行きて熊野の御崎に至りて遂に常世郷に適しぬ」とあり、少彦名命を祀る。紀伊半島の最南端、本州最南端の潮岬に建つ。もとは島で、紀伊半島と砂州で繋がってる。
オスマン帝国(トルコ)のエルトゥールル号、イギリスのノルマントン号の海難事件で有名。
花窟神社
三重県熊野市/
伊弉冉尊と軻遇突智尊を祀る。日本書紀で伊弉冉尊を葬った地に建つ。巨岩の麓にある。巨岩は千引岩で、奥は黄泉比良坂といわれてる。一説に近所の産田神社が伊弉冉尊を葬った地に建ち、当社はカガヒコを葬った地に建つといわれる。古事記や延喜式神名帳に当社はなく、また、社殿もない。神社というより墓所と考えられる。明治時代に神社となる。
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