10
携帯が震えだし、机と何度も反発して、カタカタカタと目覚まし時計のように不快な音が曜の鼓膜を刺激する。
「うるさい。誰だ」
曜は不服そうにベッドから起き上がり、携帯のディスプレイ画面を確認した後、忌々しそうにボタンを押して、携帯を耳に当てた。
「今度は何だ?」
『出ての一言がそれ? 友達とはいえ少しは礼儀を持ったほうがいいよー』
相変わらず、か。
曜は少し落ち込みながらも、皮肉の言葉を掛ける。
「それはそれは申し訳ありません。それで、御用件は何でしょう?」
『素直じゃないなぁ。僕の仲間だ』
曜の言葉も気にせず、のらりくらりと言う黎明にいらつくが、大声を出しそうな自分をなんとか抑える。
「お前と一緒にするな。俺は俺。黎明は黎明だ」
『そうかい? でも少なくとも素直じゃないのは一緒だよ』
「そんな簡単なカテゴライズでまとめられりゃ、人間皆すべて同じだ。兄弟かクローンの集まりだ」
『争いも戦争も無くなりそーだね』
「お前はそれを言うために連絡してきたのか?」
曜は溜め息混じりで訊く。
黎明はあっと声を上げてから言った。
『悪いねー。それで電話した理由だけどー、その前に注意事項をー。僕が言ったらあまりにも馬鹿らしくて信じてもらえなさそうだから、あえて先に言っておく。今から言うことは事実だから』
頭の血管が何本かぶちぶちと切れる音が、耳元で聞こえたような気がした。
何でもいいから早く言え! そう曜が叫びそうになった時。
『君の両親を見たよ』
さらりととんでもない事を言い出し、思わず曜は咳き込んでしまう。少し息を整えてから、すかさず訊いた。
「親を見たって……何処に?」
『……あれ、信じるの? そういう非現実的なものは信じないと……』
「いいから教えろ!」
我慢できず、ついに叫んでしまった。両親に逢う手掛かりかもしれない。急いで聞いて、悠に情報を流したいところだ。
『邂逅町にある大きな建物ー』
「殺すぞこの野郎」
どすを利かせて激しいいらつきを言葉で表現する曜。それに対して黎明は溜め息を吐く。
『遠回しに言っただけなのに……。たしか、高階情報処理会社っていうビル前だよ』
高階情報処理会社。確か父さんがそのビルを設計したはずだ。
曜は昔の記憶を蘇らせる。
『どうしたの?』
黎明はいつになく真剣な声で訊いてくる。
我に返って曜は、悪いけど切るとだけ言い残し、そのまま一方的に電話を切った。
すぐに携帯などをジーンズのポケットに入れ、リビングに行き、テーブルに置いてある鍵を掴み取り、勢いよく玄関から外へ飛び出す。
外は地面や住宅の壁の色が、すっかり黒で塗り潰され、街灯が一部分の色を取り戻している。
時刻は七時。この時間なら、まだあの変人もあの廃ビルにいるだろう。
曜は走った。息切れ覚悟で、全速力で走る。絶対に何かの手掛かりになる筈だ。そう信じ、ただ彼の事務所へと走った。
事務所はいつもと同じく静かであった。悠は机のランプを点けっぱなしにして、アイマスクを付けて眠りこけている。
やがてアイマスクをとった悠は、そろそろ行くかとソファから起き上がり、霊氛粉の入った灰色の袋を一つ、ズボンのポケットに入れ、外に出ようとドアに向かった時、バァンと勢いよくドアが開いた。
「咲間君。どうかした?」
すっかり息切れしている曜に、ペットボトル水を渡す。それを受け取ると曜は一気に半分を飲み干した。
「ふぅ……情報が入った。父さんが昔設計した、高階情報処理会社ってビルの前で、俺の両親を見たって奴がいるんだ」
悠は目の色を変える。もちろん瞳は蒼のままだが。いつになく険しい顔だ。しばらく悠は髪を弄り、考えてから言った。
「丁度いい。今その会社に行くところなんだ。ついでに来るか?」
「わかってんだろ? 俺の答えぐらい」
悠と曜は互いに微笑んだ。
「ここが本社だ」
曜は一度来たことがあるので、悠を案内した。廃ビルからおよそ二十分程の距離だった。
悠は自分の事務所の数十倍の高さのビルを見上げている。
「いるか? 父さんと母さんは」
曜に訊かれ、辺りを見渡す。街灯も少ないこの付近が見えるだろうかと心配になっていたが、やがて、悠は首を横に振る。
曜は落胆したが、悠は言った。
「まだチャンスはある。行こう。社長が情報を持って待っている」
曜は頷き、早速二人はビル内へと足を運ぼうとした。
「幽霊探しにせーだしてんのー?」
後ろからの呑気な声に、悠はびくりと身体を震わす一方で、曜は驚かなかった。
「何しに来たんだよ」
そいつが誰なのか。すでにわかり切っていたからだ。
「幼馴染のピンチに駆けつけたって感じー」
水色の下地に白のボーダーのワイシャツに紺のネクタイ。黄土色のチノパンを履いている。
「ピンチでもなんでもないな。お前がいると逆に血圧が上がるから帰れ」
背は曜よりほんの少し低く、くっきりとした瞳、少し長い髪が左目を隠している。
「酷いやーそれー。これでも心配で来てるのにさー」
幼馴染、腐れ縁、友達、親友、仲間。関係を表す言葉は、たくさんある。
「わかってる。だから嫌なんだ」
「何でさー?」
「それが俺にとって野暮だからだ馬鹿」
光墨黎明はにへらと笑う。
「そうだね。わかり切ったことだよ、野暮だって。それを承知で来たってことさ」
「……本当に大馬鹿野郎だ」
曜は溜息のように言葉を吐き捨てた。
「ねえ、とりあえずお隣の彼を紹介してくれる? どちら様―?」
黎明は悠に目線を向ける。悠は曜との出逢いとまた同じように言った。
「人に名前を聞くときは」
「まずは自分からだね。ごめんごめん、配慮が足りなかったよー」
黎明は悠の言葉を遮ってにこやかに皮肉を流す。悠は自分のペースに持っていけなかったことに少し戸惑いを見せ、曜は珍しい表情を見たと思った。
「僕の名前は光墨黎明。さっくんとは小学校からの幼馴染だよー」
「さっくん言うな馬鹿野郎がああぁぁぁぁ!」
黎明の言葉に被せるように叫んで拳骨をつむじ辺りに繰り出す。
「渾名はさっくんか。それ採用しようか」
「止めろ馬鹿」
「結構良いと……」
「もう一発喰らうかこら」
黎明は両手を挙げて首を横に軽く振る。悠はぼりぼりと頭を掻きながら名を名乗る。
「泉悠。それが俺の名前だ。彼にちょっとした頼み事をされたんでね。仕事中といったところ」
「頼まれたこと?」
曜はぎくりと背筋を凍らせる。まさか頼み事をされたと言い出すとは思っていなかった。もしやこいつはこんな状況で全部の事情を話すつもりか?
いや流石にそれはない。いくら悠でも初対面の相手に、『自分の両親の霊に逢わせてほしいと頼まれた』なんてことを言い出すとは思えない。そこまで馬鹿ではない筈だ。
曜自身も半信半疑の話なのだ。そんな荒唐無稽な話を部外者にいとも簡単に話すなんてことがあるか、いやある筈がない。
「彼に自分の死んだ両親に逢わせてほしいって頼まれ」
「おらあああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!」
悠が言い終わる前に放った曜の渾身のストレートは、悠のしゃがみで空振りに終わった。
結局事情を洗いざらい説明した悠達は、何故かすんなりと霊やその他諸々の話を受け入れた黎明を連れて、改めて高階情報処理会社へと足を踏み入れる。
内装は、灰色をベースにところどころに黒をアクセントに加えた壁に床に天井。受付にいる受付嬢は三人。辺りには観葉植物がいくつか置かれ、端にソファとテーブルの置かれた小さな休憩所がある。その他は特に、他のビルと差別化された特徴は見当たらない。
受付嬢に社長との面会の約束を話したところ、高階にお通ししろと言われていたらしく、すんなりと社長室の場所を聞き出した。
悠達は丁寧にお礼を言い、素早くエレベーターに乗りこみ、悠は五十九階を押す。
「なあ、泉は何で……」
「悠でいいよ。できれば下の名前のほうがいい。光墨君もそうしてくれ」
悠はボサボサ髪を弄り回しながらそう言った。
「なら咲間君って呼ぶのも止めてくれ。隣のこいつ以外、皆俺のことは名前で呼ぶから、名字で呼ばれるの慣れないんだ。君付けも」
「右に同じー。名前で良いよー」
二人の言葉に苦笑いを浮かべる悠。
「わかった。で、何が訊きたいんだ? 曜」
「悠は何でこの仕事をやってるんだ?」
曜は遠回しに言わず、単刀直入に訊く。
「あーそれは駄目。ノーコメント」
悠は両方の人差し指でばってんを作って答えた。
「話せない理由でもあるのー?」
「うーん……ど、ち、ら、か、といえば、言いたくない、かな? 今は」
悠が何とも意味深な言葉を残した時、ガタンと揺れ、エレベーターが止まった。
目的の階に着いたのかと思ったが、階数表示板が消えていて、一向にドアが開く気配が無い。
「故障かなー?」
黎明がそう言った時、いきなりエレベーターの照明が落ちた。
「うお!? ……どうやらそうらしい」
曜が頷きながらそう呟く。
流石の悠も、慌てて左手でドアを叩いて叫ぶ。
「誰かいませんか!」
返事はない。悠がふぅっと息を吐く。徐々に目が慣れてきた曜と黎明は、互いに肩を竦める。
しばらくしてから、ドアからまたドンと大きな音が聞こえた。
「悠。もう叩くなよ」
「俺じゃない」
「え?」
しばしの沈黙。それから二分経つか経たないかのうちに、照明が再び光を取り戻す。ちょうど目的の階で止まっていたのだろう、上に動く気配はなく、少ししてから、『五十九階です』とアナウンスが聞こえ、目の前のドアが開いた。
「悠。じゃあ……今のは?」
曜は少し声を震わせながら質問する。
「……嫌な予感がする」
黎明がそう呟くと同時に、悠は質問には答えず、社長室へ走り出した。
「おい悠! どうしたんだよ!」
「待ってー!」
曜と黎明は追いかけながら悠に向って叫ぶも、悠はなおも答えずに、そのまま走り続けた。
曜も諦めたのか、先程の全力疾走をものともしないかのように、走る速度を上げ、黎明がそれに続く。
エレベーターから出てまっすぐ、左右にあるドアの、手前から五番目の、右側にあるドアが社長室だと、受付嬢は言っていた。
社長室前に辿り着き、三人は息を整えてから、悠はドアを軽く二度、間隔を空けてもう二度ノックする。
「社長。泉です。いらっしゃいますか」
返事はない。悠はもう一度同じようにノックしたが、やはり返事はない。
「確か約束してたんだよね。社長さんと」
「ああ。なんか奇妙だな」
黎明の質問に頷く悠を尻目に、曜がドアノブを握ると、背筋に寒気が走り、右手の動きを凍らせた。さすがは幼馴染と言ったところか、黎明はいち早く曜の異常に気付く。
「曜?」
「……同じだ」
黎明が普段呼ばない名前を呼ぶも、曜は目の前のドアから目を離せない。悠は曜の顔を覗き込む。その顔色は青ざめていて、冷や汗が頬を伝って顎まで行き、一粒床に零れ落ちる。
「同じって何だ」
悠は顔色を気にせず、淡々と曜に訊く。
「……寒気がする」
彼は質問には答えられなかった。掴んだノブから、がたがたと音が小さく聞こえる。
(寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い)
曜は身体中が冷たくなっていく感覚に陥る。夏。いくら屋内であろうと、ここまで冷えるのはおかしい。違う。この場は寒くはない。勝手にそう思っているだけだ。そう言い聞かせる。
「おい、曜」「曜?」
止まらない。冷たい。何故だ。何故震えが収まらない。何故悪寒が治らない。出るはずのない答えを求めて、ぐるぐると頭の中をかき乱す。
(怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い)
「おい、曜!」「曜!」
誰かが自分を読んだような気がした。しかし、気のせいだと曜は思った。
目の前にある扉。この先で起こっていることが、手に取るようにわかる。そんな錯覚がする。
いや、錯覚と呼ぶのは語弊だった。
曜は確信を持っていた。
この先にあるものは。
「おい、曜!」「曜!」
曜は誰かに肩を強く掴まれ、体の向きを変えさせられる。もちろん悠と黎明にである。
「しっかりしろ! 前を向け! この先にあるものが何なのかは、俺にはわからない。でも、俺たちは進まなくちゃならない」
「っは、は……はぁ」
じっと悠は曜を見つめる。曜の目の焦点が微妙に合っていない。息も上手く吸い込めないようだ。そこで調子を取り戻した黎明が、明るめの口調で言う。
「大丈夫。今度は一人じゃない。倒れそうになったら、支えてあげるさー」
「はぁ……はぁ、はぁ…………」
今度は悠の強い声。
「此処にいるのは俺達だけだ。この場の異変に気付いているのも、俺達だけ。もしかしたら、この中で何かとてつもなくやばいことが起きているのかもしれない」
「……はっはっ、……はぁ」
「下手すれば、誰かが死んでいるかもしれない」
「!?」
思わぬ言葉に曜だけでなく、黎明も驚いて悠の顔を見る。
悠は口に出した。彼に根付いてしまったトラウマを呼び覚ます言葉を。
記憶のリフレイン。血の海を浮かぶ母親。首を吊るしブランコする父親。
「あ、……うあ、あ」
上手く言葉の出せない曜に、気にせず悠は語る。
「だからこそ、此処に立ち入るんだ。もしかしたら、死にかけているだけで、救えるかもしれない。今この部屋の現実を知ることができるのは、俺達だけだ」
「ぅあ、あぁぁ」
黎明は口を挟もうかと思ったが、止めた。自分よりも、悠が言った方が良い。彼が今言わんとすることは、曜にとって大事なことなのだろうと、黎明は黎明なりに悟ったのだった。
「だからこそ、だ。わかるね。俺たちに出来ることは、現実を見ることだ。目の前にあるドアの向こうの、現実を知ることだ。いいかい。俺達が君の両親の情報を集めだしたら、不自然な出来事が起き始めた。つ、ま、りだ。これには必ず、君の両親と再会するためのヒントが残されているはずだ。君の気持もわかる。痛いほど、わかる。もう誰の死も見たくないだろう。記憶が呼び覚まされてしまうだろう。でもさ。だから背けていいものでもないんだよ、人の死は。どんなに悲しくて、苦しくて、二度と見たくないものでも、受け止めなきゃならないものなんだよ。たとえそれが、赤の他人であろうと、世界中の誰もが、死んで欲しいと思った奴であろうとだ」
「っか、ぁは」
未だ、言葉らしきものが、曜の喉から出てこない。それでも悠は言った。
「この部屋で、誰かが死んでいる。もしそんな出来事が起こってしまっているのなら、俺達で、その事実を受け止めてやらないか」
「…………」
ついには呼吸が止まった。不自然に動いていた眼球が、悠の顔を向いて固定された。
両親の死を拒絶し、逃亡し、同じ死を迎えて両親と逢おうとした曜。
逃避に過ぎない。現実に対抗できない人の逃げ道。
選択肢はそれしかない。それしか考えなかった。
悠はそんな彼に、新たな選択を与えた。
現実として認め、受け止めること。
決して並大抵で出来ることではない。しかし、黎明は共に支えると言った。悠は共に受け止めると言った。
悠自身も黎明自身も、下手すれば拒絶を覚えてしまうかもしれない人の死を、自分自身の心をも、さらには曜の心をも支え、受け止めると言うのだ。
曜は駄目だと思った。
二人にばかり押し付けては駄目だと思った。
だから、酸素を一息飲み込み、彼は言った。
「自分の、……心配もしろ」
「ん?」
声が震えていたのが、格好悪いと思い、曜は慌ててまくしたてる。
「もしこの先に死体があるとして、俺は二度目だ。慣れりゃ平気だ。それに予想を立てれば、心の準備だってできる。お前らは落ち着いてるみたいだが、見んのは初めてだろ。なら、そっちの方が動揺する可能性が高いだろ」
「つまり?」
悠はにやにやと笑いながら曜の顔を覗き込む。真剣な台詞に対するこの不謹慎。曜は鉄拳を叩き込みたかったが、我慢して吐き捨てるように言った。
「俺は平気だ。だから、行くぞ」
ドアノブを潰すかのように、強く握りしめ、一気に扉を開けた。
扉の向こうは闇が広がっている。どうやら、電灯は点いてないようだ。部屋の中は廊下から入ってくる光以外に光源はなく、出入り口付近の足元の絨毯以外はほとんど見えない。
「やればできるやーさっくん」
ぽんと軽く曜の背中を、黎明が叩く。一方で悠は何も言わずに、先に部屋の中へ入る。
「お、おい。不用心すぎるぞ」
「おかしいと思わない?」
部屋の半ばまで移動した悠の急な問いに、小走りして追っていた二人の足が止まった。しばらく二人は無言が続くが、やがて曜が口を開く。
「お前とここの社長は、もともと逢う約束してたんだろ? しかも、お前を呼び出していた。受付の人からも、ここで社長が待っていると言っていた」
「なのに、明かりまで消してどこかに行っているのは、明らかにおかしーってこと?」
「せーいーかーいー」
曜の言葉を先読みして言った黎明の疑問に、悠はあまりにも間延びした口調で答えた。そんな悠の態度に、覚悟を決めて部屋に立ち入った曜は怒りを覚え、靴底を絨毯に叩きつけるような強い足取りで悠に歩み寄る。しかし、悠はその行動を、左手を横に伸ばして制する。
「なんだよ」
「それ以上は来ない方がいいよ」
さっきと口調は変わらない。でも、それは強がりだと、ようやく曜は知った。
悠は振り返る。その表情は、曜が今まで見たことの無いくらいに強張っている。ただならぬ雰囲気を感じ取った曜は、その場で静止した。
「黎明。明かりのスイッチを探してくれ」
「りょーかいさー」
悠に言われるがままに、黎明はドア付近の壁を探る。手に突起のような物が触れ、それを目視する前に操作した。
パチ……。
小さな音が、あたりの闇を取っ払う。そして、今まで隠されていたものが、
「………………………………………………………………………………………………………」
現れた。
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