18話募金

日曜日。


我らJRCメンバーが勢ぞろいした。見事に女子ばっかりであったが、男は僕一人しかいなかった。


なんだこの場違い感は。


後悔した。


もう2人くらい男はいたらしいが、今日は他の部の大会がせまっているからということで参加を辞退したそうだ。


なんていうことだ。


まったくもって。


女性のほうが、ボランティア精神にあふれているのだろうか。


母性にあふれているのかもしれない。


母性とボランティア精神がどう結びつくかはわからないけれども。


「あれ、ちゃんと敬君来たんだよね」


桜井だった。



ぜったい来ないだろうと思われていたのかい。



まあ確かに期待されるような人間ではないのだけれども。



部に入ったのも奇跡だけれども、来るように言われて本当に来た僕もすごい。



本当に僕は一体全体何をしているんだろう。



と、そんなことを考えている間に「来たよ来たよ」



わが高校名と校章があしらわれたマイクロバスが到着した。


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