第3話

_この世界には、超常的な力を発揮するには二つの方法がある。

能力者になるか、アイテムを使いこなすかだ。

アイテムには管理人が居て、大抵は自分自身で使っている。

所有権が厳格で、持ち主が勝手にどうこう出来ないという話だ。


_友人からガメた転送石は、正確にはレプリカを能力で複製したのだ。

だから本物の威圧感は、自分の紛(まが)い物とは訳が違う。

これも、一発でバレる系である。


_だがあまり熱く語るのは、控えさせて欲しい。

ただただ、自分の能力をディスる話に花を咲かせるのは精神衛生上好ましく無い。

レプリカを大量生産して、金儲けが出来る訳でも無いから面白い話でも無い。

最後に全力でアピールしておくが、複製能力は対象を自由に選べ無い。

だから、自分で使う以外には全く御期待にはそぐえ無いとだけ伝えておく。

無い無い尽くしだが、そんな境遇だからこの能力が生まれたのかもしれない。

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