第6話 公園デート

そんなこんなで、夜が明けた・・・


天気は晴れ・・・

僕は雨男だが、あかりはそれを超える晴れ女なようだ・・・


どこへ行くか、訪ねようとした時・・・

「良さん、私行きたい所があるんだけど、そこでいい?」

「ああ、いいよ」

「ありがとう。じゃあ、早速行こ!」

「準備は?」

「もう、出来てるよ」

そんなこんなで、出かける事になった・・・


僕の服は、あかりが用意しておいてくれた・・・


あかりの希望のデート場所を考えた・・・

「映画か?遊園地か?」

年頃の女の子の行きそうな場所を考えた・・・


給料日前だ、さすがに出費は痛い・・・


でも、あかりが指定した場所は、電車で行くところではなかった。

徒歩で行けるところだった・・・


そこは、公園だった・・・

児童公園ではなく、中央公園・・・


かなり広い・・・

まあ、ゴルフ場を少し小さくした感じだった・・・


多少の遊戯施設はあるが、殆どが芝生だった・・・


そこに、あかりはシートを広げた・・・

そして、お弁当を出してきた・・・


「食べよ、良さん」

「ここは?」

「中央公園」

「それは知ってるけど・・・」

しばらくして、あかりは答えた。


「私の夢だったんだ、こうして広場で、男の人とお弁当食べるの・・・」

「遊園地とか、映画とかじゃないの?」

あかりは、首を横に振る・・・


「確かに、定番だけど・・・でも・・・」

「でも・・・」

あかりは、ふと横を向く・・・


「こういうのも、いいよね・・・」

あかりのその顔は、寂しげだった・・・


「さっ、食べよ!良さん」

そういって、あかりの作ったお弁当を食べた。


あかりの料理は、毎日食べているが、今日は特別美味しかった・・・

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