第5話 明日の約束

あかりが来て、数週間が経った・・・

すっかり。馴染んでしまったようだ・・・


まあ、僕もだが・・・


「部屋代は払えませんが、そのかわり、家事全般をします」

「主婦みたいだね」

「メイドと言って・・・」

「じぁあ、買ってこようか?メイド服」

「お願い」

「即答かい」


てな会話が、繰り返している・・・


あかりは、友達の家に泊まってると、親御さんには、連絡している。

でも、全く怪しまれないのは、どういうことだ・・・


両親は、何とも思わないのか?


「あかりは女子高だろ?」

「どうして、わかるの?」

「その制服は、あそこだろ・・・」

「・・・うん・・・」

あかりの女子高は、かなりのお嬢様チックな高校。

近所でも、有名だ・・・


でも、プライベートな事にまでは、あまり口を出さないほうがいいだろう・・

なので、今あかりが寝泊まりしている部屋には、入っていない・・・


「良さん」

「何?」

「明日、お休み?」

「うん」

「デートしない?」

沈黙がながれた・・・


「ワンスモア?」

「デートしない?」

「お金ある?」

「ありません」

「僕持ち?」

「もちろん」

だろうな・・・

まあ、学生だし、社会人が出すのが筋だろう・・・


「わかったよ」

「やった!楽しみにしてるね」

「でも、外へ出ても大丈夫・」

「うん。行きたいところがあるので・・・」

「行きたいとこ?」

どこかはわからないが、悪い気がしない自分がそこにいる・・・


「ただ・・・」

「ただ・・・何?」

「兄妹ということにしといてくれない?」

「僕は、ひとりっこだ」

「そこをなんとか・・・」

「なら、従妹で」

「OK」

そんなこんなで、デートすることになった・・・

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