第63話 ブラッディ・ウエディング⑩
ホーリー・ニグセイヤは目を大きく開け、『彼女』を見ていた。
『三島由香里の記憶を持ったミケルド』を殺した際、ホーリーは『探知魔法』で、この式場に居る生きた人間の数を把握した。
その時、式場に居た生きた人間の数は、安藤とホーリーの『二人』だけだった。
その後、『本物の三島由香里』がテレポートで現れたことで、式場に居る生きた人間の数は、『三人』に増えた。
しかし、もし最初から『彼女』が式場に居たとすれば、式場の中の生きた人間は、安藤優斗、三島由香里、ホーリー・ニグセイヤ。
そして、『彼女』を含む『四人』とならなくてはならない。
ホーリーは、もう一度、『探知魔法』を発動させる。
今、式場に居る生きた人間の数は……『三人』だった。
三島由香里は、まるで幽霊でも見たような表情で『彼女』を見ていた。
ラシュバ国での『彼女』と三島の戦いは、三島の勝利に終わる。
三島との戦いに敗れた『彼女』は、テレポートでその場から撤退しようとした。
しかし、『彼女』がテレポートで消えようとした寸前、三島は『彼女』の腕を掴んだ。
三島の『記憶を操作できる魔法』は、特定の記憶を書き換えたり、消したりする場合、その記憶が古ければ古いほど、書き換えや消去がしにくくなる。
そのため、古い記憶を操作する場合には、相手にその記憶を思い出してもらい、古い記憶を新しい記憶にする必要がある。
しかし、その人物の『記憶を全て書き換える、または記憶を全て消去する場合』は、相手の体に触れるだけで良い。
三島により記憶を全て消された『彼女』は、自分のことはおろか、安藤のことさえ忘れた状態で、どこかにテレポートした。
三島が消した記憶が戻ることは無い。
にも拘わらず、『彼女』は自分の記憶を取り戻しているように、三島には見えた。
安藤優斗は何が起きているのか分からず、唯、困惑していた。
結婚式の最中に、ホーリーが『知らない女性の姿をした三島』に殺された。
その後、安藤は生き返ったホーリーにより、眠らされる。
目を覚ますと、背後から『見知らぬ女性』に抱きしめられていた。
安藤は首を後ろに回し、自分を抱きしめている『見知らぬ女性』に尋ねる。
「貴方は……誰ですか?」
背後から安藤を抱きしめている『彼女』は一瞬、目を丸くすると、「クスリ」と笑った。
「先輩も、あの女に記憶を消されたんですね」
「先輩……?」
「はい、貴方は私の先輩です」
幸せそうに、『彼女』は微笑む。
「愛しています。先輩」
「―――ッ!?あ、あい……?」
意外な言葉に、安藤は動揺する。
「あ、貴方は、一体?」
「大丈夫です。直ぐに思い出させてあげます」
「なっ、何を……んっ!」
『彼女』は安藤の唇に自分の唇を重ねた。
『安藤先輩、好きです。私と付き合ってください!』
「―――ッ!?」
キスされた瞬間、安藤の脳裏に、自分に告白する『彼女』の姿が浮かんだ。
(なんだ?これ……)
さらに次々と、まるで洪水のように、『彼女』の映像が安藤の中に流れ込んでくる。
『確かに最初はショックでした。先輩に彼女がいるって聞いて』
『でも、気づいたんです。そんなの、どうでもいいって!』
『先輩が他の人の物になったのなら……奪えばいいって!』
『先輩、私、綺麗じゃないですか?』
『先輩……好きです』
『ずっと、一緒です』
『ああ、一年ぶりの先輩の匂い、先輩の体温、幸せ……』
『私、先輩より先に此処に来たんです。もう、一年になります』
『死んだ人間は生き返りません』
『やっと夢が叶いました』
『50000ゴールドです』
『お前……今、先輩に何をしようとした?』
『ようこそ、先輩』
『男と女がベッドの上でやることと言ったら……ひとつでしょ?』
『怒った顔も可愛い!』
『もう、先輩ったら、照れ屋さんなんですから』
『逃げちゃだめですよ。先輩はもう、私の物なんですから』
『私が先輩を素直にしますから……』
『ああ、先輩……嬉しい!』
『昨日は、あんなに愛し合ったじゃないですか』
『ダメですよ。先輩、ちゃんと食べなくちゃ』
『ふふっ、先輩のお口に合ったようで良かったです』
『わぁ、可愛い!』
『どうですか先輩。この宝石、綺麗じゃないですか?』
『さぁ、デートの続きをしましょう!』
『私を驚かせて心配させたかったんでしょ?私がどれだけ先輩のことを愛しているのかを確かめるために……』
『お前、よくも先輩を転ばせたな……』
『先輩を傷付ける人間、傷付けようとする人間は誰であろうと許しません。必ず殺します』
『先輩は、私が守りますから』
『さ、ゴーレム退治に行きましょう!』
『どうでしたか?私の活躍。見ててくださいましたか?』
『はい、先輩。プレゼントです!』
『しばらくの間、家で留守番をしていて欲しいのです』
『そうですね……とても、残念です。でも、今回は先輩を連れて行くことは、絶対できないんです』
『先輩……先輩は私がいなくなったら、悲しいですよね?』
『じゃあ、行ってきますね。先輩!』
『先輩』
『先輩』『先輩』
『先輩』『先輩』『先輩』
『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』
『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』
『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』
『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』
『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』
『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』
『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『せんぱい』『先輩』『先輩』『センパイ』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『センパイ』『先輩』『先輩』『先輩』『せんぱい』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『センパイ』『先輩』『先輩』『センパイ』『先輩』『先輩』『センパーイ』『先輩』『先輩』『先輩』『せんぱい』『センパーイ』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『せんぱい』『先輩』『先輩』『先輩』『センパイ』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『せんぱい』『先輩』『せんぱい』『先輩』『先輩』『せんぱい』『先輩』『先輩』『センパイ』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『センパーイ』『先輩』『先輩』『先輩』『せんぱい』『先輩』『センパイ』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』『先輩』……。
『先輩……愛しています』
映像が終わる。『彼女』はゆっくりと、安藤の唇から自分の唇を離した。
「お、お前……」
安藤は声を震わせながら、目の前に居る『彼女』の名前を口にした。
「……菱谷?」
「はい、そうですよ!」
安藤に名前を呼ばれた『菱谷忍寄』は、満面の笑みを浮かべる。
「先輩の恋人の菱谷です!」
「……」
安藤の顔から、表情が消えた。そして―――。
「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
あまりの恐怖に、喉が潰れそうなほど、絶叫する。
なんで、忘れていた?どうして忘れていた?
自分を殺し、この世界に連れてきた『元凶』を!
自分を苦しめていた存在を!
「は、離せ!離せよ!離せえええ!」
安藤は、背後から自分を抱きしめる菱谷から逃れようとする。
「あはっ、相変わらず先輩は照れ屋さんですね」
そう言うと、菱谷は安藤の耳元で囁いた。
「先輩、『抵抗しないでください』」
すると、安藤は自分の体を全く動かせなくなった。
「うっ……くっ……」
どんなに体を動かそうとしても、安藤の意志を拒否するかのように、体は動かない。
安藤はこの魔法を知っている。
『言霊の魔法』。
相手を言葉で支配する魔法。『言霊の魔法』で命令された相手は、どんなに自分が望んでいないことでも、その言葉の通りに行動してしまう。
この世界に来てしばらくの間、安藤は菱谷の『言霊の魔法』により、支配されていた。
菱谷の全身を触るように『言霊の魔法』で命令され、『言霊の魔法』で、菱谷に愛の言葉を囁くように操作された。
抵抗出来ないようにされ、無理やり関係を迫られたことも一度や二度ではない。
三島由香里という他に好きな人間が居た安藤にとって、菱谷と過ごした日々は、苦痛であり、恐怖であり、絶望であり、自己嫌悪の毎日だった。
「先輩、会いたかったです」
菱谷は、安藤の耳を甘噛みし、そして舐める。
「ひいっ……」
ゾクリとした感覚が安藤の全身を走った。
「や、やめろ!やめてくれ!」
安藤は抵抗しようとするが、体を全く動かせない。
「嬉しい。生身ではないとはいえ、やっとこうして先輩と触れ合えます」
菱谷が話す度、彼女の息が安藤の耳をくすぐる。菱谷はさらに、安藤に頬ずりを始めた。
「先輩!先輩っ!」
「やめろ……菱谷……頼む、やめてくれ!」
安藤は必死に懇願するが、菱谷はやめようとしない。
菱谷は、トロンとした目で安藤を見た。そして、動けない安藤にまたキスをしようとする。
「や、やめろおおお!」
目を潤ませながら、菱谷は自分の唇を安藤の唇に近づけていく。
その距離が、あと一センチまで近づいた時。
空中で何かが弾ける音がした。
「やめて頂けますか?」
安藤にキスをしようとしていた菱谷は動きを止め、声の主に目を向ける。
菱谷の視線の先には、協会の『聖女』がいた。
先程の音は、ホーリーが放った魔法が、菱谷の防御魔法によって弾かれた音だった。
ホーリーは、菱谷に言う。
「『夫』が嫌がっています。やめて頂いてもよろしいでしょうか?」
それは冷たく、寒気がするような声だった。
***
「……『夫』?」
『夫』という言葉に、菱谷はピクリと反応する。
そんな菱谷に、ホーリーは静かに、淡々と話す。
「これ以上、『私の夫』であるアンドウ・ユウト様が嫌がることをするのはやめてください。イア国の『魔女』」
ホーリーは『私の夫』という部分を強調する。
「……」
菱谷は、氷のような無表情で、じっとホーリーを見た。
それから「フッ」と嘲笑する。
「全く、何を言うかと思えば……」
菱谷は、安藤をさらに強く抱きしめた。
「先輩が自分の夫などと、馬鹿な妄想を……」
菱谷の声に怒りはない、菱谷は憐れむような目でホーリーを見る。
ホーリーは、そんな菱谷の視線を無視した。
「ユウト様と私は『誓いのキス』を交わしました。ユウト様と私は正式に夫婦となったのです」
「そんなこと、知るか」
菱谷は冷たく言い放つ。
「先輩は私の夫になる人だ。そして、先輩の妻になるのは私だ。お前じゃない」
菱谷は安藤の頬にキスをした。まるで自分のものだと主張するように。
頬にキスをされた安藤は短く「ひっ」と悲鳴を漏らす。
「ほら、先輩もこんなに喜んでいる」
「いえ、ユウト様は嫌がっています。今すぐ、『夫』を解放してください」
「黙れ、先輩は喜んでいる。ね、先輩?」
菱谷は安藤に微笑む。
「先輩、自分の気持ちを正直に言ってください。『菱谷と触れ合えて俺は嬉しい』って」
安藤の口が動く。
「菱谷と触れ合えて俺は嬉しい」
「先輩、『俺が愛しているのは、菱谷だけだ』って、本心を言ってください」
「俺が愛しているのは、菱谷だけだ」
「ああっ、先輩!私もです。私も先輩だけを愛しています!」
菱谷は満開の花のように笑う。それから、ホーリーに目を向けた。
「聞いての通りだ。先輩が愛しているのは私なんだ。お前じゃない」
菱谷は勝ち誇ったように嘲笑する。
「それが、『言霊の魔法』ですか。イア国の『魔女』」
ホーリーは、凍てつくような目で菱谷を見る。
「『魔女』、貴方が『言霊の魔法』を使い、ユウト様を操っていたことは知っています」
『運命の啓示』。
歴代の『聖女』が生まれながらに持っている魔法。『聖女』が一定の年齢に達すると、自動的に発動する。
この魔法が発動すると、『聖女』は、この世界で自分と最も相性の良い相手の情報や位置が分かるようになる。
『運命の啓示』によってホーリーは、安藤の情報を知った。
ホーリーが知った安藤の情報の中には、菱谷との間にあった出来事も含まれている。
菱谷が安藤に何をしたのか、ホーリーは理解していた。
「ユウト様……言いたくもないことを言わされて……したくもないことを無理やりさせられて……さぞ、苦しかったでしょう」
ホーリーは、目に涙を浮かべながら、菱谷に抱きしめられている安藤に向かって言った。
「ユウト様。今、お助けします」
「先輩にたかる害虫が。二度と先輩に近づけないようにしてやる」
菱谷の体から、禍々しい魔力が溢れる。
「『自害しろ』」
菱谷はホーリーに向かって『言霊の魔法』を発動した。
『言霊の魔法』を受けた者は、その言葉通りの行動をしてしまう。
どんなに死にたくないと思っていたとしても、『言霊の魔法』で死ぬように命令されれば、逆うことは出来ない。
しかし、ホーリーは動かない。『自害しろ』という『言霊の魔法』を受けても、ホーリーは自害しようとしない。
「大変申し訳ありませんが、私に『相手を操作する魔法』は通用しません」
菱谷は首を傾げる。
「……何故?」
「協会の『聖女』の特性……とでも言っておきましょうか」
菱谷は、チッと軽く舌打ちをした。
「生き返るし、相手の魔法を封じる蛇を召喚するし、相手を即死させる魔法を使うし、本当に厄介だ。『聖女』というよりも、化物だな」
「……」
「だけど、私は負けない。絶対に!」
菱谷は安藤を横目で見る。
「先輩。安心してください。先輩は私が必ず守ります。自分が先輩に愛されていると勘違いしている女に、先輩を渡したりはしません」
菱谷から漏れ出す魔力は、さらに禍々しさを増した。
ホーリーの魔力もそれに呼応するかのように、さらに力を増す。
「死ね」
「永遠に眠ってください」
両者は、同時に攻撃魔法を放った。
だが、ホーリーが放った攻撃魔法も、菱谷が放った攻撃魔法も、あさっての方向に飛んで行く。
ホーリーと菱谷の放った攻撃魔法は、何もない空間で弾かれた。
「油断も隙もありませんね」
「そんなことで出し抜けると思ったのか?」
ホーリーは淡々と、菱谷は怒りをにじませた声を出す。
ホーリーと菱谷が視線を向けると、何もない空間から、魔法で姿を消していた三島が姿を現した。
「『漁夫の利』でも狙ったつもりか?」
菱谷は三島を睨む。
「私達が争っている間に、ユウト様を奪おうとしましたね?」
ホーリーも冷たい声を三島に掛ける。
二人の攻撃を防いだ三島は、肩をすくめた。
三島の目的は、『安藤優斗を狙う者を排除する』ことだ。
元の世界に居た時も、三島は、安藤を狙う者を全て排除してきた。それは、この世界に来てからも同じだ。
三島は菱谷と戦い、彼女の記憶を奪う事に成功している。
しかし、ホーリーは『死から蘇る』というあり得ない事象を起こし、菱谷は『消された記憶を取り戻す』というあり得ない事象を起こした。
この二人を同時に相手にすることは、あまりにリスクが高い。
それならばと、三島は安藤を取り戻すことを優先した。
菱谷とホーリーが争っている隙に、安藤を奪い、テレポートでこの場から離れようとしたのだ。
二人の相手は、安藤を安全な場所に匿った後、ゆっくりすればいい。そう考えたのだ。
しかし、三島の考えをホーリー、菱谷の二人が見破ったことで、
菱谷忍寄、三島由香里、ホーリー・ニグセイヤの三人は、他の二人の出方を伺う、『三竦み』の状態となった。
沈黙の中、最初に口を開いたのは、ホーリーだった。
「『大魔法使い』、相談があります」
「何?」
「手を組みませんか?」
先程まで殺し合いをしていた相手に……今、殺す気で攻撃魔法を放った相手に、ホーリーは同盟の提案を持ち掛けた。
「今は、『魔女』からユウト様を取り戻すことが最優先です。ユウト様を取り戻すために一時的に手を……」
「断る」
三島は、即答した。
「今、君と手を組んで優斗を取り戻せたとしても、その後、君と優斗を奪い合うことになる。もし、致命傷を負ってしまったら、その後の君との戦いに勝てないからね」
それとも……と、三島はホーリーに尋ねる。
「それが狙いかな?手を組むと言いながら、自分は積極的に戦いに参加せず、私と彼女を戦わせる。どちらが勝ったとしても、残った方は、かなりのダメージを受けているだろう。そして、君は勝ち残った方を倒し、最終的に優斗を手に入れる」
ホーリーは苦笑し、首を横に振る。
「まさか、そのようなことは考えていません。私は協会の『聖女』です。人を騙すようなことはしません」
「そうかな?さっき君は、私を騙したじゃないか。『私の記憶を持ったミケルド』を君は『ミケルドの記憶を持った私』であるかのように振舞った」
「……」
「まぁ、それは私の嘘に君が乗ったからだけどね。でも、嘘を付いたことには違いない。君は『嘘を付く人間』だ。信用するわけにはいかない。最も、仮に君が信頼出来る人間だとしても、手を組むつもりはないけどね」
ホーリーが安藤優斗を求めている限り、三島がホーリーと手を組むことは決してない。
「そうですか。残念です」
最初から、断られると予想していたのだろう。言葉とは裏腹に、ホーリーにさして残念がる様子はない。
ホーリーは静かに言う。
「でしたら、自力でユウト様を取り戻すしかありませんね」
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