第27話 番外編ショートストーリー『プロポーズの日』

 本日、六月の第一日曜日がプロポーズの日だとついさっき知りました。

 と、いうことですので、番外編のショートストーリーを書いてみました。

 投稿が六月の第一日曜日ギリギリになってしまい、すみません。


 パラレル的な話ですので、時系列等はお気になさらず。

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・三島と安藤の場合(初めてのデートで)。


「優斗、六月の第一日曜日って何の日か知ってる?」

「いや?」

「プロポーズの日らしいよ?」

「プ、プロ……。ふ……ふぅん」

「あれ?優斗、顔紅いよ?」

「あ、紅くないよ!」

「優斗」

「な、何?」


「結婚してください」


「ご、ごふっ、がはっ、がはっ!」

「あらら、大丈夫?背中さすってあげる」

「あ、ありがとう。由香里は優しいな……って違う!い、今なんて……」


「結婚してください」


「えっ、けっ、結婚って……!あの……その、と、突然のことで……い、いや、もちろん、嫌じゃないよ。むしろ、すごく嬉しい!だけど、俺達まだ高校生で……結婚となるとお金とかも色々いるだろうし、就職して、お金を稼げるまで待った方が……って、何笑ってるの?」

「ふふっ、ごめんね。優斗が真面目に考えてくれてるのが、嬉しくて」

「あっ、もしかして、からかったの?」

「さぁ?」

「そ、そういう嘘は、やめろよな!本気にするから……」


「私、別に嘘だなんて言ってないよ?」


「……えっ?」

「私としては、出来るだけ早く優斗と結婚して、一緒に暮らしたいんだよね。手っ取り早く他の女に『優斗は、私だけのもの!』って示すには、結婚が一番分かりやすいもの」

「由、由香里……あの、それは……本気で?」

「クスッ。さぁ、優斗。今日は初めてのデートだよ!色々見て回ろうよ!」


「ちょっ、由香里?まっ、待って!い、今のは、本気だったの?それともからかったの?どっちなんだあああ!?」


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・菱谷と安藤の場合(異世界で)。


「先輩、六月の第一日曜日は『プロポーズの日』らしいですよ?」

「………」

「先輩、六月の第一日曜日は『プロポーズの日』らしいですよ?」

「それが、どうした?」


「結婚してください」


「嫌だ」

「嬉しい!一緒に幸せになりましょうね!」

「俺の話を聞いているのか?俺は、お前とは結婚しない!」


「結婚式は、神前式にしますか?それともチャペル式にしますか?和装も良いですし、ウエディングドレスも良いですよね。あっ、いっそ両方やるって手もありますね!安心してください。この異世界でも、結婚式は色々な形があります。もちろん、婚前式とチャペル式もありますよ。先輩はどっちが良いですか?婚前式?チャペル式?それともどっちもしますか?それ以外の形の結婚式でも、私はもちろん構いませ……」


「俺はお前とは結婚しない!だから、結婚式をすることもない!」

「先輩」

「いいか?俺には彼女がいるんだ!だから、俺はお前と結婚することは絶対にな……」

「先輩」

「何だっ!」

「私、先輩との結婚式を想像したら、何だか体が熱くなってきました」

「ヒッ!や、やめろ、く、来るな。来るなあああああ!」


「先輩、『私を抱きしめてください』」

「やめろおおおおおお!」


「幸せになりましょうね。先輩」

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