< = ここまでのあらすじ & 次章予告 = >
<ここまでのあらすじ>
スカルから地図を受け取り、ラチェットは次の目的地を確認する。
ここからバギーで数時間立った場所に存在する”ロードブリッジ”。
王都の目の前に存在する渓谷地帯。深い谷にかかる巨大な橋は数多くの観光人や商売人に溢れているスポットだそうだ。通過は勿論タダ。
このブリッジを経由しなければ、王都に辿り着くことは出来ない。それ以外の通路は存在こそするが、そうすればタイムリミットを過ぎてしまう。
スカルは時間切れだけはさけようと加速する。
ラチェット「……ああは言ってたが」
コーテナはきっと心配なのだろう。
急遽訪れることになったホウコウシティ。一泊だけする予定だったこの街で、かつて奴隷の一人であった少年。コーテナの同志であった”ハミング”という少年と奇跡的な再会を果たしたのだ。
しかし、その出会いは奇跡的であり、同時に悲劇的であった。
少年は”洗脳”されていた。何の罪もない街人達を次々と狩り尽くした。
シーバ村の村長。よりにもよって会いたくもない人物とも再会した。
何故少年は破壊を繰り返したのか。それは本人の意思なのか。
何でも屋スカル一同でその事件の真相を探るべくホウコウシティを奔走した。
人形計画。とんでもない計画に少年は踊らされていたものだ。
紆余曲折あってハミングを助けることに成功。シーバ村の村長は……詳しい行方は多少曇っていたが、内容からして既にこの世にはいないと断言できる。
計画に踊らされていた子供達は、事件解決に一歩踏み込んだ情報屋ベリーという女性にとって引き取られたのだ。
……悪い人ではなかった。だから、きっと問題はないと思う。
そうはいっておきながらも、やはり不安なのだ。
ラチェット「祈るばかりだよナ。こればかりは」
あんな計画に身を浸り続けるよりはずっとマシな生活は送れているはず。ここまでくれば後は風の行くままに任せるだけだ。
……そうはいいながらもラチェットは心の何処かで思っていた。
少年たちが、幸せでいられるようにと。
”子供らしく、無邪気でいられるように”と……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<次章予告>
少年少女は自由を得たのか、それは神のみぞ知る。
しかし、彼らの活躍はきっと無駄ではない。子供達もそう思うでしょう?
……ふむ、そうですね。
神様はずっと私達の行いを見ています。悪い事をし続けたらいつか天罰か、良い事を続けていたらいつか、その者には恵みが訪れる事でしょう。
さぁ、皆様。物語はいよいよ魔法世界クロヌスの中心部。王都ファルザローブへ!
全ての始まり、この魔法世界のルーツとも言える大都市!
ふふっ、お客様達も興味津々ですよね。
貴方達の住む”この街”で、一体どのような物語があったのかを……
依頼の為、足を踏み入れた王都ファルザローブ。
しかし、そんな彼らの前に現れるのは、予想もしない襲撃……真似かねざる秩序だったのです。
次の物語の名は【ラウンド・ナイト・ブライト】。
正義のヒーローが……必ずしも、味方とは限りませんよ。
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