☆ホウコウシティ

　イマキ山脈を下って徒歩数十分で到着する繁華街。

　他の街と比べて文化がかけ離れており、記者の間でも”異質”と称されている。この街に訪れたラチェット曰く『自分の住んでいた世界にそっくりな街』。

　商業者が行き交う街ではあるものの、騎士団の手が出しづらい状況にまで治安が悪く、商業内容も麻薬や怪しいプロジェクトの宣伝など正式なものではないものがほとんど。中にはこの記事で書くことさえも自粛しなくてはならない商売も行われているとのこと。

　この街は魔導書などを駆使することが少なく、その街の文化も”原始的”と称されている。料理にはカマドを使い自身の手で火を起こし、明かりなども魔導書を使用しないランプを利用している。

☆情報屋ベリー

　クロヌス王都及びその地域周辺の間にて活動している情報屋。裏の業界で彼女の名前を知らない者はおらず、表に出る事さえタブーとなっている情報を高値で取引しているようだ。

　時期を見て商売の舞台を変えている。ここ最近はホウコウシティに身を寄せていたようだが、その街で発生した”謎の暴動事件”以後は姿を消し、この周辺で彼女の姿を見た者はいないらしい。

　一部の人間は、あの事件に関係があるのではと行方を追っている。

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