3-3  ターニング・ポイント③


「……さぁて、と」


 拳銃を片手にラチェットはクロケェット村長を睨みつけている。

 彼は来た……再び、この地獄に。覚悟を決めて。


「『生きる資格は誰にでもあるものじゃない。でも生きる義務は誰にだってある』」

 他人事のようにラチェットは雑誌か漫画で見たことのあることを口にした。

「何処かの偉い人が言っていた。だけど俺はこの言葉の意味がよくわからないし、むしろ説教じみてる感じがして気にいらねェ」

 それは彼にとっては価値のない言葉。そうだと吐き捨てていた。


 ----ほんの数時間前までは。


「……人を飼い殺す義務なんてものもこの世にあるのかなァ? あったとしたならば凄く胸糞悪いし、それを定めた神様とやらを一生恨み続けてやる……ねェってことにしてほしいんだヨ。そんなクソみたいな義務も資格も!!」

「お前は一体誰だッ! 誰の許しを得て!!」

「動くナッ!!」

 ラチェットは欲望に取りつかれた悲しき村長へ容赦なく拳銃を向ける。

「……よく見たらコーテナを連れて回っていた悪趣味な男か。わかってるのか? 君がやっていることの意味が、」

「誰が喋っていいって言ったヨ……? 俺は許可した覚えはねェゾ。変な言葉で俺を刺激しようとするな、たった今この上ない極限状態で繊細な俺はうっかり手を滑らせてトリガーを引くかもしれねぇゾ!」

「ぐっ!?」

 村長はその言葉で迂闊に動けなくなる。いくら魔法などに対抗策のある衣服であろうとその首は丸出しだし、鉛玉を防げるとも思えない。

「な、なにが目的で、」

「だから喋るなッ!!」

 村長は震えている。生殺与奪の権利は今、ラチェットに握られていた。

 妙な行動を取れば即刻弾丸を放つ。叫ぼうとしたならば、コーテナに手を出そうとしたならば、抵抗しようとしたならば……何一つとして権利は与えられない。

「おい! 誰かここに来い! 誰かいないのか!」

 繊細だから叫ぶなと言っているのに微塵の可能性にかけて叫び出した。

 撃たれようが急所が外れたなら生還の可能性がある。雪崩れ込んできた部下と一緒んラチェットを袋叩きにしようという魂胆だ。

「人の心がねぇやつは……人の言葉を理解できないカッ!!」

 銃声が轟く。弾は警告として村長の足元に放たれる。

 ラチェットは片手で耳を抑える。男の大きな叫びと発砲の反響がエコーとなって頭の中で鼓動を打つ。超音波のようで苦しいったらありゃしない。


「……たぶん、こねぇヨ」

 重い声。ラチェットは残酷な真実を村長へ告げる。

ナ」

 今までとは違う重い声でラチェットはもう一度拳銃をチラつかせる。


 -----小刻みに震えるのは許す。

 だが逃げようとするな。ピンチを悟って彼女を人質にしようなんてことも考えれば即座にハチの巣にしてやると威嚇する。


「……俺を殺すつもりかのかッ」

「さぁ、どうだろうナ」

 悪夢を匂わせるように、葉のトーンを徐々に重くする。

 ----その脅迫は徹底的だったと今でも思える。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 ----数時間前。

 ラチェットは最後の一夜を宿屋で過ごしていた。

 紫色の本をベッドの上に放り捨て、ポケットの中からあるものを取り出した。


「……まだ電池は残ってるナ」

 携帯電話。最新型のスマートフォン。ブラック企業で働いて働いて我慢を繰り返して月払い一万円という条件付きでようやく購入できた神器様を取り出した。

 電池はまだ四分の三は残っている。三日間はアプリ一つ起動していなかった携帯電話を取り出して何をしようというのか。

「本当に……本当に俺は馬鹿なことをしようとしている」

 彼が開いたのは、電子書籍。

 電子書籍のアプリは一度購入し書籍をダウンロードしていれば、通信環境がなくても本を読めるようになっている。彼が読み始めたのは何気なく購入したスパイ漫画やミリタリー漫画。

「他人の事だってどうでもいい。未来だなんて知ったこっちゃない。俺は……俺はなんだって。どうだっていいんだヨ」

 ページを開くスピードが速すぎる。明らかにセリフを一つも読んでいないし、どのページがどのような展開だったのかを一つも理解していない。

「……誰だって幸せは欲しいし、掴みたいと思ってる。でもそれは叶わない。クソ神様はあまりに不平等だヨ。幸せ一つ掴めることもなく無様に死ぬ生命の誕生だって平然とする。『頑張って生きればいいことある』だなんて希望をチラつかせて、マジで気持ちが悪い。希望に縋ることが馬鹿らしく思える」

 ラチェットはとあるページで止める。

 今まで読み飛ばしてきたページと違って、今度はじっくりとそのページから目を離さない。細かい部分までを確認。


「……生まれて初めてだった」

 直後、ラチェットは紫色の本に触れる。

 いつもの如く紫色の魔導書アクロケミスは彼の思考に基づいて、想像通りの武器をその場に具現させる。

「他人なんて。自分以外の奴なんて死ぬほどどうでもよくて。でもたまに無性に腹が立って仕方なかった俺が」

 出てきたのは拳銃だ。

 ところが、今まで使っていた拳銃とは少しサイズが小さい。銃口もフォルムも、何もかもが違っている。


「こんなにも、こんなにもだ」

 拳銃を天井に向けて発砲した。

 ----火薬の爆音。拳銃の発砲音が響かない。

 聞こえてきたのは弾丸を外に押し出ような肩透かしな効果音。

「初めて。『幸せになってほしい』と心から思った奴がいた……!」

 ベッドに放り投げた携帯電話の画面を見る。時計を確認した。


「……こんだけ練習すれば狙いは逸れていない。狙い通り天井のシミに当たってくれた……音もしない。この透き通るような不思議さ。何なんだろうナ」

 サイレンサー付きのハンドガン。

 スパイおよびミリタリー漫画にて主人公が使用したであろう銃のことについて詳しく解説されていたページが表示されていた。


 ラチェットが今まで使用していたハンドガンと比べて反動も小さく、サイズも一回り小さいため片手でも扱いやすい。サイレンサーをセットしているため音で気づかれづらい。距離次第では、敵はほぼ聞き取れないだろう。その証拠に屋根の中で物騒なものをぶっ放したというのに誰か気付いている様子は全くない。隣の部屋のお客さんはグッスリと熟睡中だ。

「知ったこっちゃない。あぁ、知ったこっちゃないんだ」

 ラチェットは荷物を纏めて宿屋の外に出る。

 少し早い上に思い切り非合法であるが、ここでチェックアウトさせてもらう。

「……返事を聞いてネェからナ」

 彼女は外に出るか答えを口にしていない。

 つまり返事を聞いていない。出ていく前にどうするかくらいは聞きに行く。ラチェットは窓の外から宿屋を飛び出した。

「大丈夫、あぁ……大丈夫ダ」

 ラチェットは自身の胸をそっと叩き、深呼吸を繰り返す。

 不法侵入、そして拳銃。いろいろな不安要素を担ぎながらも決意を固め、何処か険しい表情のまま、コーテナが閉じ込められた屋敷へと向かって行った。


              ・

              ・

              ・


 屋敷の中、警戒はいつも通り厳重に。

 村長に雇われた用心棒たち。少しばかり邪魔であるこの見張りを少しばかり黙らせておかなければならないのだ。万が一、あの村長が大声を叫んで援軍を呼ばれたものならその地点でゲームオーバーである。

「……いつ以来だ。こんなに心が静まった日は」

 肩透かしな音、反動の少ないハンドガン。

 音にやる気がないだけでありその威力は通常の弾丸とは何も変わらない。

 見張りが一人アクビをしているところ。ラチェットはこっそり背後へ近づく。


「変に安心感がある。俺って、思ったよりも薄情なやつか……いけっ」

 弾丸は強力な麻酔薬が放り込まれた小型注射筒。撃ち込まれれば意識を失う。

 盛り込んでいる量は軽い昏睡状態に陥るくらい。

「んっ!?」

 的確に使用人の背中に向けて発砲する。

 あのスーツは半魔族ディザストルの子供に引っ掻かれた際に割と簡単に破れていたのは覚えている。魔法に対する防御力はあるにしろ物理的な耐久性そのものはかなり脆い。麻酔の弾丸は容易く肉体を捕らえ、用心棒を気絶させる。

「幸福なんて分からない。何が幸せかなんて分かりやしない」

 気絶した見張りに近づき、そっと耳を近づける。

「……俺もそうだ。何が希望かなんて微塵もわかりやしない。こんな世の中」

 心臓は動いてる。気持ちよさそうに息をしている。ちゃんと眠っていることを確認したラチェットは気絶した見張りを近くの部屋の中へと放り込む。


 今まで反動が強すぎる拳銃を使い続けたせいか、反動が弱くなった分、狙いも定まりやすくなった。

 しかし数メートル以上の長距離射撃は成功するかしないかで不安があるために結局はばれないように少し接近しては撃つを繰り返している。


「生きることが幸せなのか」

 一人、また一人。

 真夜中の屋敷を警備する用心棒達を気絶させる。

「仕事をするの事が幸せなのか。趣味を見つけることが幸せなのか。愛する人とデートをして交じり合って子どもを作って家庭を築き上げることが幸せなのか」

 麻酔により撃ち抜かれた男達は体が麻痺して動かない。

「沢山のお金と宝を手にすることが幸せなのか。何かしらの大会で一等賞を取ることが幸せなのか。千年に一度見れるか見れないか分からない、皆既月食のような歴史的現象を肉眼で思い出にとどめることが幸せなのか」

 彼が読んだ漫画の情報通りの麻酔銃。

 作者の情報に少しばかり誤差があって、オーバーな情報が盛り込まれた麻酔銃であるが故にしっかり効果は出ている模様。少しばかり薬が強いせいか体に貰った直後で熟睡コースの代物である。

「まだ見ぬ新天地にたどり着けることが幸せなのか。子犬と戯れることが幸せなのか。欲しかったものが手に入ったことが幸せなのか。飯を食べることが幸せなのか。健康診断で異常なしと判断されることが幸せなのか。どこの誰かも分からない綺麗なお姉さんに抱かれることが幸せなのか」

 可能な限り数を減らしていき足音を頼りにまた一人。気絶した用心棒は見つからないように適当な部屋へ放り込んでおく。


「俺は、何が幸せなのか分からない」

 かなりの数を減らし、足音も聞こえなくなったところで……コーテナがいるであろう拷問部屋へと向かうことにした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 ----以上、ラチェットがここに来るまでの経緯である。


 彼の発言通り、可能な限りは用心棒の数を減らしてきた。

 だが全滅しているかどうかは分からない。庭の外にいた奴は何名かスルーしてきたし、安全かどうかははっきり言ってレッドゾーンギリギリのラインだ。


「お前のそれ、拳銃か……!?1」

 魔法の発射装置らしき武器を見ながら村長は震えている。

 玩具の銃かどうかも含めて聞いているのだろうか。本物であることを証明するために一発撃ったのにも関わらずだ。

「お前サ。金に余裕があるようだし、見られたくないものあるなら見張りは優秀な奴らを雇えヨ。素人の俺でこの始末、杜撰にも程があるナ」

「交渉くらいはさせてくれ。頼むよ……何故このようなことを……?」

「俺は金目の物を探してる。この屋敷には金になりそうなものが沢山ありそうだし、頂戴しに来たってことサ」

「……えぇっ!? ラチェットさんって本当に泥棒だったの!?」

 ショックを受けたコーテナの声が響く。

「お前は黙ってロ。話がややこしくなる。いや、俺も大概だけど」

 嘘を嘘って捉えられない奴は相手をしていて一番面倒くさい。

 嘘にしては信憑性が高すぎる嘘をつく男も大概ではあるがラチェットは理不尽に彼女を黙らせた。さっきも言ったがここは声がかなり響いてうるさいから。

「俺が欲しいのは一つ。それは、」

「何をしてるッ! このガキ!!」

 ----後ろから声が聞こえた。

「!!」

 ラチェットは即座に身を前へと持っていく。後ろから捕縛されるギリギリで。

(クソッ……時間をかけすぎた! 庭の奴が来たか!?)

 突き破れそうな心臓。はち切れそうな胸を押さえながら前進し、怯えて震えまくっている村長とすれ違う。

「ひ、ひぃいいッ!?」

「コーテナッ!!」

 村長も銃口が自分から外されると逃げるように用心棒のもとへ。ラチェットは逃げた方向にいた囚われの身のコーテナへと飛び込む。

「は、早く捕まえろ! なんで侵入を許しているんだァ!?」

 あの村長、想像以上に腰が低いし根性もない。戦闘向けのスキルは持っていないのだろう。

「申し訳ございません……!」

 村長の指示を受けて用心棒がこちらに迫る。殴りかかるつもりのようだ。

 拳が近づいて来る。もう考える時間が残されるほど距離はない。



「……改めて聞くゾ」

 用心棒が迫る前、最後の質問をする。

「ここから出たいカ?」

 ドブネズミのような扱いを受け、必要最低限以下の餌と汚水を与えられるだけ。向こうに都合が悪いことがあればストレス発散のサンドバッグにされるだけの毎日。


 人間として扱われず、家畜以下として過ごし続ける一生。

 逃げ場もない不自由な牢獄の中で永遠と泣き続ける生活が送りたいのかどうか、ラチェットは最後のチャンスを彼女に与える。


「お前は……普通の幸せを噛みしめたいなんだろう?」

 ラチェットの質問は重く彼女にのしかかる。



「……出たいッ!!」

 コーテナは泣き叫ぶように助けを乞う。

「もうこんな生活は嫌だッ! ボクは人間として暮らしたいッ!」

「決まりだナ!!」

 残弾残り一発の麻酔銃を用心棒に向ける。

「なぁ神様。俺も大概だけどヨ……あんな下衆野郎なんかに微笑む真似なんかはしないでくれッ……これ以上! 俺にを見せるナぁッ!!」

 息を呑む。激しく動く相手にこの一発が当たるかどうか……標的はかなり間近に近づいているため難易度は下がると思われるがその分のプレッシャーものしかかる。


 撃つのだ。撃たなければ……当てなければこの少女の未来は終わる。

 彼女を駆り立てさせたのは自分なのだからと責任は取る。ラチェットは寸前まで気を集中させる。


「当たれェッ!!」

 ラチェットは息を呑み、引き金に力を入れた。肩透かしな音が部屋に響く。

「ぐっ!?」

 ----用心棒の額に見事命中。

 催眠薬の効果が瞬時に現れ、ボディガードは深い昏睡状態へと陥った。

「やった……!!」

 上手く行った。人生最大の大勝負。プレッシャーから解放されたラチェットは声を上げる。

「はぁっ、はぁ……さて……!!」

 ----まだ終わっていない。

 彼女の自由、それを解放するには


「俺の言いたいこと、わかるよナ……!!」

 アクロケミスの本から麻酔効果も何もない普通の拳銃を取り出した。

「ひぃやぁああああッ!?」

 ラチェットは一歩ずつ、ボディガードがやられたことで腰を抜かしているクロケェット村長へと近寄っていく。

「資格でも義務でもないッ……俺自身がお前を許せないッ……!!」

 ハンドガンの銃口を腰抜けの男へと向ける。

「ま、まってくれぇええーーーッ!!」

 彼の眉間に銃口をピタリとつけ、何度も何度も眉間に押し付けていく。

 -----引き金に力を入れようとする。

「いやだぁあああッ! 死にたくないいいーーーッ!!」

「あいつも同じだッ! アイツと同じ苦しみを味わぇッ!!」

 息が荒くなっていくラチェットはその鼓動を呑み込みように……覚悟を決めた。



「待って!」

 コーテナの声が聞こえる。

「殺したらダメだ! 人殺しだけはダメだよ!」

 撃ち殺すのをやめろ。コーテナは必死にそう叫ぶ。


「……ここから出たくないのかヨ」

 せっかく覚悟を決めたというのに水を差されたラチェットは少しばかり苛立ち気味に彼女へ質問を返す。

 この男を見逃せば彼女の未来は間違いなく過酷なものとなる。ここで殺しておかなければ最悪な状況を残すことになるのだから。


「出たいよ!」

「こいつの事、好きなのか?」

「大嫌いっ! 許せない……でも、だからと言って殺す必要はないよッ!」

 甘い奴だ。人が死んでいく様を見るのが怖いというのか。

「残念だけど俺はやるつもりでいる……コイツは絶対にお前を追ってくる。俺はこういうプライドが高い奴を幾度となく見てきた。泥を塗りやがったクソ野郎を黙らせてやると意気地になるやつを何度もだ……だからコイツは!!」

 とことん甘い平和主義なんかに付き合う暇なんてない。ラチェットは再び息を吐くと震える体に鞭を打つかのように覚悟を無理やり決めさせようとした。



「ダメだよッ……それだけはっ、だめっ……!!」

 ----コーテナは泣きながら懇願する。



「……ちっ!!」

 ラチェットはハンドガンを引っ込める。

「クソッタレがッ!!」

 その後、勢いよく蹴りを村長の顔面に突っ込んだ。

「ぐっ、ほぉおお……」

 感触からして間違いなく鼻は折れた。口の中も噛みきり、衝撃に耐えきれなかった歯が数本ほど宙を舞って床に転がる。

 ----村長の体は汚水にまみれた床に倒れこむ。

 今の蹴りで完全に気を失ったようだ。痙攣こそ起こしているが、助けてくれという言葉を言霊のように何度も繰り返している。

「……行くぞ」

 手枷にカギはないためハンドガンで破壊する。同時に首輪も破壊した。

「外に出るまではコレを着ろ」

 そしてラチェットは自身が羽織っていたローブを彼女に着せる。外へ逃がすのに全裸のままでは困る。少しくらいの間はこれで肌を隠してもらう。

「待って!」

 逃げ去ろうとするラチェットの腕を掴む。



「皆も……助けられる?」

「……あいあい、わかった」


 何処までも甘い奴だと、思ったことか。

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