第21話
俺は帰り道に廣瀬が言ってた3丁目のマンションにやってきた。10階建でL字形のマンションである。駅前にはもっと大きなマンション兼一階がコンビニというビルもあるが、俺の近所…郊外では大きな部類に入るマンションである。今の時代、ストーカー問題や個人情報の問題、核家族・少子化の影響で表札等を出してない家も増えている。特にマンションとなると近所付き合いも乏しくなる。その為、マンションのポストに名前がある家の方が少なかった。そんな中、俺はマンションのポストの名前を一通り見て回った。残念だが佐藤というポストはなかった。無論、なかった=住んでいないにはならないが。その後、俺は3丁目をグルッと散歩して回った。所々、新しい綺麗な家もあるが俺と廣瀬が遊んでた時とあまり変わってない気がした。表札を掛け替えたような家もない。
散歩を終えて家に帰り、ベッドに寝転がりでいつものように2号について考えた。
大野が俺に嘘を言う理由がない。
じゃあ2号はなぜ、3丁目とか嘘をついたのだろう。それとも3丁目に本当に住んでいるのだろうか?俺は廣瀬を信じる。そして2号の隠している何かを見つけ出す。そう決心した。
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