第7話
今日のホームルームは期始めの席替えから始まる。といっても今回は俺は蚊帳の外。佐藤真司2号のせいだ。俺と2号の席が近いと先生の呼びかけに二人とも反応してしまう。また、テストの際に席が近いとどちらの答案か集めた時に分かりにくくなるから…先生も慣れてないから…等の理由があり強制的に離されることとなった。みんながクジを引く中、大会のシード選手のように俺と2号はクラスメイトの一喜一憂を見守っていた。ちなみに俺と2号は、まず窓側か廊下側か。次に前か後ろか。この選択肢しかなかった。俺は授業中は寝ることもなく熱心に聴く訳でもないし…前だろうが後ろだろうが別に…って感じだ。先生はジャンケンでもして決めますか?って言って来たが「今回は僕は新入りなんで先輩の佐藤さん決めて下さい」って2号が言うので俺が選ぶ権利を得てしまった。結局、俺は窓側の後ろを選んだ。やっぱり窓から外を見れるのは窓側の席に当たった人の特権だろう。それと…2号を観察したかったから後ろ…クラス全体が見える後ろを選んだ。そして俺の反対側…対角線上…廊下側前に2号の席が決まった。
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