第17話、国造りその②(築城、軍備編)
しばらくして明智はついに軍備の準備も開始するのだった。近いうちに恐らくだが戦いが起きると感じておりそれに備えとく必要があると考え行動を始めたのであった。
まず最初に始めたことは拠点となる場所づくり・・・すなわち築城であった。幸いなことに戦国時代の築城術は明智は非常に詳しかった。特に松永久秀がある意味気にっておりその人物は裏切りで有名だが築城術にも優れており初めて天守閣を作ったのもこの人物である。
明智はそこから得た知識で築城を始めたのである。もちろん、城とか見たこと使ったことがある土居も協力して作り出したのであった。土居さんにはとりあえず明智雅の彼女ですと紹介したら土居さんは
「あのダメ大将にもったいない美人でござるな。宜しければ某と付き合っていただけないでござらんか。あのダメ大将は・・・・。」
その後も明智の悪口は続き明智自身、いつまで続くだよと思いながら聞くのであった。(注意、土居は明智が女性になっていることは知りません。)
当たり前だが城作りはかなり大変なもの。今回は小さい城だから比較的に楽なかもしれないがそれでも大変な作業であった。
ついでに作る場所は山の上で簡単に言うと山城と言うべき城である。ほかには平山城型や平城型などがある。
簡単に説明すると中世によく使われていた城は山城であり江戸時代から主流になったのが平城である。山城は軍事面の色が強く、戦いがよく起きていた証拠である。逆に平城は平和になり国を統治しやすくするために山から下りてきて作った城である。
今回は山城は天然の要塞と・・・言えるほどではないが何もないよりかははるかに作りやすく防御にも適している。
ほかにも松永久秀が編み出した多聞櫓も採用している。これは石垣の上に櫓を設置したものであり敵の視察や攻撃出来て屋根さえつけてしまえば戦国時代に出てきた鉄砲が雨の日でも撃っててしまう。
本当にこれを考え出した松永久秀は天才だ。ついでにこれを最初に設置したのが多聞山城だから多聞櫓と名付けられたのである。
そして本丸に置く城は大きくなく二層天守閣であり形は複合式天守である。ついでに二層天守閣は思っている以上に小さいがそれでも一応、城だから。
説明すると複合式天守は天守閣と櫓もしくは小天守が繋がっている形である。これで大きく見えるがそれでも大きい屋敷ぐらいである。
ついでにこの城の名前は萩森城と名付けられた。かつていた世界では今の愛媛県にあった城である。
最後に本丸、二の丸まで作って完成と言う計画であった。もちろん、すぐに終わることではないのでそんなこともしながら戦術、陣形などを教えていくのであった。
当たり前だが多く教えたら頭がパンクすると思い一番使いそうな陣形と戦術だけを教えることにした。それは・・・魚鱗の陣と釣り伏せの二つであった。
教えていく中で榊原が詳しく説明してほしいと言われて明智が説明するのであった。
「まあ、簡単に言いますと魚鱗の陣は真正面の攻撃に強い陣形であります。逆に側面につかれると弱い点がありますが狭い場所や相手が作戦などない場合はこの陣形を組めば余程のことがない限り負けることはない。特にこの大陸はこの陣形を使う場面は多いと思う。」
「なるほどそうでござるか、ついでにお尋ねいたしますがほかにどのような陣形があるのでござろうか。」
「ほかは鶴翼の陣、横陣、偃月の陣、方円の陣などほかにもあるがそれをやるとかなりの時間がかかるのでまず最初に私は魚鱗を選んだわけです。もちろん、後々教えるつもりはありますので・・。」
そして最後に戦術の釣り伏せを教えたのであった。
「そして戦術では釣り伏せという戦術を教えます。この戦術をよく使っていたのは島津家という一族で正直に言って真面目に戦闘民族かと思うぐらいの戦闘している勢力である。内容はシンプルで相手に一撃加えて疲れてきたら撤退して相手を誘導させて伏兵で一気にせん滅させる戦法。これで一番うまく使い後世まで残した戦いがある。だから覚えてくれ、必ず役に立つ。」
明智は兵士たちや榊原に教えていくのであった。これもいつ戦いが起きてもいいようにするために、何となくであったが明智は近いうちに戦いが起きるであろうと感じていた。
あくまで予感であるが・・・昔から悪い予感だけは当たる傾向がありそれで備えとかもいろいろしていた。今回も早めに備えとかないといけない気がしてたまらなかったから少しばかり大変であるが教えたのであった。
それも終わりようやく一息つける状況になりソウナと一緒に外に出かけるのであった。ソウナは昔にいろんなことがあり外に自由に出られない生活を続けていたので喜んで外で遊ぶのであった。もちろん、明智も同行して危ないことに巻き込まれないように見守りながら明智は別のこともしていた。
この辺一帯の地図作成といつ戦いが起きてもいいように伏兵が置ける場所やこの辺一帯の戦い方を考えながらソウナを見守りながら考え続けるのであった。
それを見ていた邪神はこのままではさすがの疲労で倒れてしまうと考え明智に対して神たちを討ち取った報酬としてあるものを送ることにしたのである。それがなんだがと言うよりそんなものが贈られることに明智は知る由もなかった。
そして明智が当たってほしくない予感は確実に迫ってきているのであった。
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