第15話、備えあれば憂いなし(偶然です)



「えーーーーーー。あなたの名前は榊原康政さんなのですか!!あの有名な徳川四天王の一人じゃないですか。」




明智は開始早々に声をあげて言うのである。敵龍人は名前しか覚えておらず、それが自分なのかは半信半疑であるがこの明智だけはすぐ様に信じたのであった。明らかに一人だけ強者のオーラみたいなものを出していたので名が知れている人物かもしれないがと思ってはいた。うまく仲間に引き入れさらにスローライフしやすくしようと仲良くなって話をしていきただ者ではない。名前を聞いてみたがまさか、徳川四天王の一人だということは夢にも思わなかったのである。



ついでにほかに戦場では傷を負ったことがない、本多忠勝に井伊の赤鬼と呼ばれていた井伊直政そして四天王の中でも若いころから徳川家康と苦労ともにした酒井忠次。最後に榊原康政になる。




一番この四天王の中では正直に言って一番地味かもしれないが彼の功績はかなりの物である。とくに有名なのは三つあり一つは姉川の戦いの時に朝倉勢を横から奇襲をして徳川軍、織田軍の勝利に貢献した。



二つ目は秀吉と家康が戦った時の話で榊原が秀吉に対して非常に簡単に言えば君主、信長の恩義を忘れて国乗っ取ろうとする悪党め。そもそもどこかの馬の骨ともわからないやつに従う義理はないと秀吉に対して堂々と言った。



もちろん秀吉は大激怒して榊原を討ち取った者には十万石をやろうと言って賞金を懸けたのであった。ついでにどれぐらいの大きさと言うと戦国では有名な真田幸村の家の真田家の大きさが十万石でしたから榊原を討ち取るだけでそこまで一気に出世できるので秀吉軍は必死にこの榊原を討ち取ろうとしますが結局、討ち取れず逆に榊原康政の名が上がるだけでした。




最後は有名な関ヶ原の戦いの後、家康とその息子が仲が悪くなりその間を何とかしたのが榊原であった。ついでにこれも簡単に言うと確かに息子さんも悪かったかもしれませんが家康様も悪い所がありましたよねと言って家康も納得して息子と和解したのであった。




のちに江戸時代になりこの榊原康政の功績のおかげで二回の改易を免れたのである。ほかのところはほとんど免れない状況でこれはすごいことである。ついでに子孫はとある会社の社長になっているかとか。




ともかく一言で言えるなら土居よりもはるかに名を残して後世まで家を残したのである。敵ならこれほど恐ろしい人物はいないが味方ならこれほど心強い人はいないと感じたのであった。




明智は仲間にしたいなと思っていたが簡単にならないなと思っていたが



「明智殿、お願いがあります。某を家臣にしていただけないでござるか。申しにくいことでござるが今の主は我々を奴隷として扱われていて満足に暮らしていくこともできない状況でござる。それよりも敵まで助けてくれる者に仕えたいでござる。いきなりで申し訳ないのは承知だがどうかお願いいたすでござる。」



明智はどうやら説得する必要はなかったみたいでよかったと思い素直に受け入れるのであった。



明智は榊原を家臣にする約束してもう一人気になっていた少女の元に向かった。それはどうしてかは何となくであったが・・・何か確信を持っているような表情をしながら明智は向かうのである。



そこで待っていたのはとある魔法を唱えていて明智が来るのを今か今かと待ち受けていてあり明智は少女の魔法を避けきれずに受けてしまうのであった。



明智は大したことはないなと思い少女の所に向かおうとしたときに体の異変に気がつくのである。それは少女が持っている力をほとんど使い明智を・・・・





女性に変えてしまったのである。金髪のロングにルビーみたいな目をして顔は絶世の美女と見られてもおかしくない姿に変わっており流石の明智も我を忘れて



「は・・・・はいーーーーー。どうしてなのか、女性になっているですけど。いやいや、TS展開なんて聞いていないですけど。その前にこんな感じになると絶対に危ない展開になりそうな気がするのですけど。そこの少女、まさか・・あなたがこの姿に変えたの。」




「・・・そのまさかよ。私はあなたを弱体化をさせるためにかけた呪いよ。あなたは一生その姿で暮らしていかないといけないのよ。悲しいでしょう、悔しいでしょう、私が憎いでしょう。」




少女はそのように言っていたが明智自身は別に最初こそは驚いたがこれはこれでいいなと思っていたのである。この姿なら女性が圧倒的に多いこの世界でも目立つこともなく潜入捜査できるしその上にかなりの美人だし。むしろ、感謝があるぐらいであった。



少女は特に悲しそうもない明智を見て怒りながら言うのであった。



「どうして、嫌がらないのよ。むしろ、いいかもしれないと思っている顔になっているのよ。あなたはものすごいブサイクにされたのよ。」



明智は少女の言葉に少しばかり疑問を抱いた。普通ならこの姿は美人の部類に余裕で入れるはずなのにこの少女はブサイクと言っているけどどうしてなのであろう。まあ、たしかにこの世界の女性はほとんどが美人しかいなく皆がレベルが高いのもまた真実であり恐らく美人の中では低い部類なのであろうと考えたのであった。




それでも元の世界に戻れば世界中を驚かせられるほどの美人だと思うけどなと思いながら少女に冷静である理由を述べるのであった。



「難しい話をするからわからないかもしれないが・・・私は力が強すぎて簡単に制御したくて・・・本体を含めて十三体の体を持っているだよ。だから、これはその一つしかなく別に変っても後十二体ある上に別の姿まで持ってたからむしろ得した気分になっている。だから・・・・ごめんね、必死に頑張ったのに・・でもその呪いは本当に・・・。」



少女は明智が話し終える前から泣き出してしまったのである。ついでにその光景を見た明智の脳内はこうなっていた。



その①、基本的に子供を泣かす奴は許せない←まずは泣かした原因を探そう


その②、少女の努力を無駄にした結果だ←努力を無駄にしたやつが泣かした奴だ。絶対に許すか。そんな者は・・・野郎、ぶっ殺してやる。


その③、・・・・それ、私じゃない( ゚Д゚)←かつてないほど罪悪感に包まれている。



もちろんこの世界に来る前に国会に突撃したことはかけらも罪悪感なんてそんなものはなかった。しかし、この今の現状はやばいほど罪悪感に押しつぶされそうなぐらいあった。



明智は急いで少女に土下座をするのであった。もちろん頭は地面につけながら謝るのである。むしろ、頭をつけずに謝っていたら地面にめり込んでやろうと考えていた。(注意、自分のことです)




少女は明智に対してポコポコと殴ってきたのであった。明智の体は全然ダメージが入っていないが精神的に物凄いダメージを受けていた。明智は何となくであったが少女の気持ちみたいなものや記憶を頭の中に入るかのように分かってきたのである。



それで明智は頭が考える前に少女を抱きしめてただ



「寂しく、辛い時に助けてあげれなくて・・・ごめんね。」



ただ、泣きながら少女に謝るのである。そうしていくうちに少女の方も次第に叩くのをやめて明智の胸の中で静かに眠ったのであった。




それを確認した明智は少女を抱いて敵残党兵たちが集まっている場所に向かうのであった。その中で明智はとある決心をするのである。




この伊予の国をあの薄汚い神々に支配されない国を作って見せる、そして・・・この少女をここまで追い込んだ神には生まれてこなきゃよかったと思わせるぐらいの恐怖と絶望を与えてやる。



それを成し遂げるまでは趣味しかやらないスローライフは中止だ。これからは国のためにそしてこの少女みたいな被害者をなくすまでは己のスローライフは訪れることもないと覚悟を決めるのであった。




ついでにこれを見ていた邪神の一言



「あ、アイツの目、まじでやばい。それにオーラもすでに魔王クラスなんですけど。つい数十年前まで人間でしたよね。もしかしてすでに人間をやめていたとか人間ではなかったとしか説明が出来なんですけど。」



邪神ですら恐怖で体が震えるほどの恐怖を明智から感じ取ったのであった。





















  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る