第13話、神々と会話(物理)
会議はお互いの勘違いをしながら進んでいたのであった。そんな会議が終わりにさせてしまう原因が刻一刻迫っていった。
それは神々達が軍勢を引き連れて伊予を調査していたのである。後々、伊予を手にいれるためであった。まず、手始めにエルフ達を支配下にしようと軍勢で脅していこうと考えで来たのである。
もちろんそこに無駄に強い吸血鬼がいることは知る由もありませんでした。そんなことも知らずついに始めてしまったのです。それは
「エルフどもよ、よく聞け。我々は神、ロキである。見ればわかるかもしれないがかなりの数を連れてきている。素直に聞けば何もしないが・・・・もし断るようなことがあればこの里に対して攻撃を開始する。今から一時間だけ時間をやる、答えを出すのだな。」
そう言って里の前で軍勢と共に待機するのであった。それを聞いたエルフが族長たちが会議している場所に向かい報告するのである。
「族長、大変です。神の軍勢が里の前まで来ております。数はおよそ二千はいると思われます。」
「・・・まさか、こんな時に来てしまったというのですか。もし、ここに吸血鬼がいることが知られたら間違いなく我々を攻撃する。そうなればエルフは壊滅的になってしまう。なら・・・ここで。」
そう言って明智を捕まえようとした時にはすでにいなく気がついてみると外に出ておりこともあろうことか神々の前に行っていたのであった。
「すみません、先に会談しに来ていた。明智雅と言います、いきなり力で言うのはどうかなと思います。ここはまず話し合いから始めましょうよ。せめてと言うのもなんですが私が持っている知識も・・・。」
「吸血鬼、ここに吸血鬼がいるぞーーー。今すぐに殺せ。」
「い、いきなり攻撃しているなんてひどいじゃないですか。こちらはただ話し合いしたいだけなのに・・・。」
「馬鹿のなのあの吸血鬼は馬鹿なのですか。普通に考えたら攻撃されるに決まっているのに。そこの龍人の土居、あなたの所の大将は馬鹿なの天然なの。」
「その両方を持っている大将と言うべきでござる。確かに馬鹿ですし天然ですがそれでもそれを補えるだけのものを大将は持っているでござる。それは・・・。」
神の軍勢に一斉攻撃された明智はほとんど傷がなくむしろ納得したかのような顔で
「いきなりで驚いたけど・・・あんまり痛くないや・・・もしかしてドッキリだったりしてますか。それでしたら完成度はかなり高いですよ。もう、本当に里に襲撃してきたかと思いましたよ。それでしたら今度私が・・・。」
「圧倒的すぎる力でござる、強すぎてほとんどの相手を今みたいに対応してしまっているのでござる。ただ、一つだけ注意があるのでござる。それは・・・。」
神のロキはこの吸血鬼は強すぎると思い、まずは近くにいるエルフたちから片づけることにするかと思い攻撃を始めた。そして標的になったのが比較的に近くにいた子供であった。
それをした瞬間、場の空気が変わったと思ったら明智はその場から消えたかのようにいなくなりまた姿を見えたと思ったら片腕に首を持っていたのである。それは先ほど子供に対して攻撃をした神、ロキの首であった。神の軍勢はあまりにも一瞬なことで何が起こったのかが理解できなかったのである。それと今、目の前にいるしと同じぐらいの恐怖を出している吸血鬼を見て大半が気を失っていてもう半分も恐怖でみうごきできないでいたのであった。ただ少なからず多少理解している者はいた、それは土居であった。
「わかったでござろう、うちの大将は子供がひどい目に合うことだけは何よりも嫌う御仁である。もし、それをやっているのがたとえエルフだろうが英雄だろうが神だろうがすべて殺す。それが最強の吸血鬼、明智雅でござる。彼の逆鱗に触れたらそれがその者の最期でござるよ。」
族長はあまりにも恐ろしさに現実を疑いたくなったがここは族長として思考をやめるわけにはいかなかった。自分には多くのエルフの運命を任せられている者としてその責任で今の目の前の恐怖に耐えていたのである。ついでに説明していたはずの土居はすでに下の方が大変なことになっていた、娘の方は余りにも恐怖にすでに気を失っていた。
一応、同じ族長と家族なのであるがここまで違いが出るのはどうしてなのであろうか。そんなこともしているうちに明智が神の軍勢に対して
「お前たちの大将は私が気に食わない行動をしていたのでこの通りに殺してしまった。もちろん、君たちに害を与える気がないよ・・・・素直に帰ってくれるならね。もし、留まって戦うならエルフの代わりに私が相手になろう。」
それを見ていたすべての者が今、明智は馬鹿な吸血鬼に見えなく、死神すら超える恐怖を持っている吸血鬼にしか見えないでいたのであった。ついでに意外な人物も驚いていた、それは邪神である。
「・・・・いつかはやってくれると信じていたけど・・・やりすぎでしょう。いくらなんでも神を一撃なおかつ一瞬で殺すなんて・・・あれ?俺の側近よりも強いじゃないかアイツ。それよりもアイツ、数十年前まで人間だっただよね。ありえないほど強いですけど、頭が可笑しい生活をすればここまで強くなる物であろうか。」
まだ、明智を観察している邪神であった。そうしている間にも明智に向かってくる神の軍勢たちはどんどん殺されて行くのであった。大半は下級神もしくは天使でだった。そうして五百以上殺されて蜘蛛の子のように逃げ出していくのである。
それが終わるといつもの明智に戻りエルフの族長のところに戻り言うのであった。
「すみません、なんか話し合い(物理)をしていまして遅くなりました。さあ、会議の続きでも致しましょう。」
だが、エルフの族長はもうすでに心の中で思うのであった。それはすでに始まった時から答えは一つしかなかった。エルフはあの吸血鬼の支配下に入るしか残された道がないことに今、気がつくのであった。
もちろん、明智はそんな気はなくただ仲良くしていけたらいいなと思うぐらいであるが誰もそんな気持ちを理解できるものはいなかった。
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