第11話、そうだ、エルフの里に行こう

翌日、明智は朝食の準備をしようとしたのだがその時にリアーナが一緒にやっていいかなと尋ねてきたのでもちろん構わないと言って一緒に作るのであった。明智はエルフたちに対しても学べるところがるなら学んでほしいという気持ちがあり喜んで教えるのである。



そうして朝食も作り終えて二人で食べるのであった。それから間もなくリアーナが少しばかり気になっていたことを明智に対して聞いてみたのである。



「そう言えば明智は何を研究しているのですか。夜よなよな研究しているみたいなのですが。」




「そうだな。実は今はペニシリンという薬を作っている。ほら油が手に入ったから今なら作れるじゃないかと思い作ってみた。まだ、実験はしていないからわからないけど・・・従来のペニシリンよりも回復力や治せる病気が増えていると思っているが・・・・。」



「・・・もしそれが薬の効果があるのでしたらぜひとも使ってほしいお方がいます。」





明智はそれ理由をリアーナから聞くのであった。それは母が原因不明の病に倒れていると言うものである。それを知った明智は急いで向かう準備をするのであった。それから間もなく準備も終わりリアーナに向かって言うのであった。



「リアーナ、これから君の記憶で母親がいる場所に転移魔法をするから少しばかり頭を貸してくれ。これなら一瞬で向かうことが出来る。」




そう言われリアーナは頭を貸すのである。それから明智はその場所の記憶を読み転移魔法でその場所に転移するのであった。





そうしてついた場所は森の中にある集落の広場であった。そこからリアーナは急いで自分の家に案内して母親の病を見てもらうのである。明智はこれを見てリアーナに対して言葉をかけた。



「リアーナ、母親の病が治る可能性が高いぞ。今すぐにペニシリンを使ってみる。」



そして明智はペニシリンを使いリアーナの母親の治療をするのである。それから数時間後に終わり明智がとりあえず大丈夫だと言うのであった。リアーナは明智に感謝するのである。一方、明智は自分がやりたいことをやったまでだ。お礼なんていらないよと言うのである。



だが、明智はお礼を返してほしいなら今日ここで止まっていいかなと言ってリアーナにお願いして泊めてもらうことになったのであった。リアーナは特に何もない家だけどいいよと許可ももらって泊めてもらうことになった。




明智は本人がいるから言わないでいるが本当に何もないのでこれはエルフにもいろんな知識を教えないといけないかなとまた苦労する予感をするのであった。




翌日、明智はリアーナの母親の様子を見ることにしたが・・・なんともう元気よく治っていたのである。流石の作った明智でもびっくりした。それからリアーナが朝食の準備をしてくれたみたいで向かったが・・・果物しかなく、まさかと思い話をしたのであった。



「リアーナ、済まないがお前の種族のエルフは何を主食しているのかな。果物以外にあるなら教えてほしいのだけれども・・・。」




「実は我らエルフは果物しか食べる習慣がなくほかの物はあんまり口にしたことはありません。ですので明智が作ってもらったあれには正直に驚きました。おいしいかったので上手くいけば新しい食べ物が増えるじゃないかと正直に今、この瞬間期待しております。」



「なあ、リアーナ。エルフも龍人もなぜ果物しか食べないだよ。ほかの物がたくさんあるじゃないか。そう言えば龍人とエルフは時々衝突することがあると土居から聞いたことがるけど・・・まさか、果物巡って争ったじゃないだよね。」



それを聞いたリアーナと母親は口を閉じるばかりであった。明智はそのまさか気持ちでいっぱいだった。早くこんなことで争っている種族たちを止めないといけないと思い、リアーナに話と言うよりお願い事をするのである。




「リアーナ、身勝手なことは承知だが・・・私にエルフの族長と話をさせていただきたい。私ならいろんなことを教えて無駄な争いをなくすことが出来る。そのためにもまずは族長に会わせてほしい。」




そうしたらリアーナが意外な言葉で明智に返したのである。それは明智も予想もしていないことであった。



「すみません・・・・明智。その族長と言うのが・・・今、目の前にいるうちの母なんです。」



「・・・・( ゚Д゚)はいーーーーーー???そんな展開ありーーー??」




あまりにもびっくり過ぎてどこかの顔将軍みたいな顔をしたがなんとか持ち直して冷静に考え、むしろこれは運がいいのではないであろうかと考えたのであった。こうして明智の頭に描いた作戦は苦労ともせずに描けそうで良かったと思い。リアーナたちに対して



「それでは私は後日またお尋ねさせていただきます。今度は正式に向こうの者として会談をいたしますね。その時にいろんな物も持ってきます。そのために私は準備をいたしますのでこれにて失礼させていただきます。」



そう言って明智はその場から転移魔法で消えって言ったのであった。母親はリアーナに対して尋ねてみた。



「リアーナ、もしかして明智さんに恋をしているのかしら。お母さんの目にはそう映るけれど。」



「恋・・・それは私にもわかりません、お母様。ですが不思議な感覚・・・と言うより気持ちはあります。」



母親はだからそれが恋じゃないのかしらと思いながら娘と過ごすのであった。それから数日後に明智たちが尋ねてきたのであった。もちろん、エルフの中には・・と言うより大半が警戒したほうが良い、むしろここで倒してしまったほうが良いじゃないかと言う声まで上がっていたが族長である母親が



「ここで会談にきた使者を殺せばエルフに対する信頼性がなくなる。それに相手はいろんな物を手見上げに持ってきているうえに私の恩人でもある。ただ、警戒全くしなくていいというわけでもない。そのためにこちらは数人向こうは二人で話し合いをすることにしている。」




エルフたちはそれで一応納得して会談をすることになった。もちろん明智はそんなことを知らないのでいつものテンションで



「どもー、明智雅です。よろしくお願いいたします。それではさっそくで申し訳ないのですが会談を始めることにいたしますか。終わったらエルフたちと交流もしたし、出来る限り早く終わらせましょう。」




こうして重要な会談が始まろうとしている中でただ一人その重要さを知らなかったのは明智自身だということは言うまででもなかったのであった。











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