第10話、リアーナとの交流
明智はいつも通りに昼飯だとせっかく訪ねてきたお客様に失礼かなと思いこの前できたばかりの調味料を使うことにした。
それは味噌であった。つい最近ようやく完成してまだ味噌を使った料理は作ったことはなく久しぶりの味噌中心の料理になるなと思いながら作り始めるのである。
主食のお米は変えることはないがおかずに味噌汁を作ることにした。具材は干していた小魚と山で取れた山菜を入れて作ったのである。
魚はいつもは醤油漬けの料理だが今回は味噌漬けの料理にしてみることにした。醤油漬けも美味しいが味噌漬けもまた醤油漬けとは違う美味しさがありできた記念として今回は味噌漬けにするのであった。
そして胡瓜をそのまま洗い味噌と一緒にさらに盛るのであった。単純な物だが味噌の素晴らしさを伝えるのにはこれが一番分かりやすいかなと思った。
そうして昼飯は完成したのであった。すぐにリアーナのところに向かい食事を始めようとした時にリアーナが
「もしかしてこれが食べ物なの。見たこともない奴だらけだしそれに色もあんまり良さそうな色じゃないよ。」
「たしかに色で戸惑う気持ちも分かるけど意外とおいしいだよ、これは味噌と言ってとても体にいい調味料なんだよ。まあ、たくさん摂取すれば毒とも言えるけど・・でもそんなに使っていないから大丈夫だよ。」
リアーナはまあ、前も毒はなかったので明智を信じて食べ始めるのであった。そうしたら予想よりもおいしく食べ続けたのである。明智はそれを見て良かったと思いながら自分も食べ始まるのであった。
そして自分で作った味噌が昔、よく使っていた味噌と似ていて感動してすすり泣きをしながら食べたのである。それを見てリアーナが心配そうに見てきたが明智は
「大丈夫だ、完成度が高くてうれしくて泣いているだけだ。またこの味に出会えたと思ってうれしくうれしくて泣いたのさ。」
そうして食事は進んでいきながら少しずつ話を増やしていく二人であった。食べ終えるごろにはかなり話し合っていた。
「・・・なるほど、君は私の監視で後をついてきていたのか。まあ、ほかの人よりもおかしい所があるから怪しい人物だと認識されてもおかしくないからな。特に昨日、君が見たかもしれないけど変な踊りもうれしすぎるとやる癖があって。」
「そうだったの?私はどこかで見たことがある踊りだったような気がしたから何かの儀式のやつだと勘違いしていたわけ。」
「ちょっと待って、もうすでにこの踊りをやっている人がいるの。それはそれで悔しいな。私が最初になりたかったのに。」
どうでもいいような会話を続けて気がついてみると夕暮れになりかけようとしていた。明智はもうこんな時間になったのかと驚きながら夕食ややるべきことをやろうとした時にリアーナも見てもいいかと言われ明智はまあ、減るもんじゃないしいいかなと思い許可をするのであった。
最初に向かったところは海辺であった。リアーナは何をするのかなと思っていたら急に明智が服を脱いで少し高い丘の上から
「よし、お客様もいるから大漁を目指すぞ。それで海に全速前進だ。」
よくわからない言葉を出しながら海に飛び込んだのである。リアーナは明智は何を言いたいのかがわからずポカーンとするだけであった。そんな時に一人の龍人がリアーナに声をかけるのであった。
「そこのエルフ、どうしたのでござるか。こんなところで一人でいて誰かでもまっているのでござるか。」
そう声をかけたのは土居でありリアーナに声をかけたのである。リアーナは少しばかり警戒しながら返すのであった。
「心配しなくても私は別に怪しい者じゃないよ。とある人を一応、待っている人はいるかな。今は海に潜っているけど・・・」
「そうでござるか。それにしても夕暮れになりかけで危なくなっているの海は危険だから誰も普通ならもぐら・・・」
「大きな魚、捕ったぞーーーー。」
「・・・・うちの大将であったでござるか。まあ、あの人なら危ない所でも普通に行くでござるかな。なるほどうちの大将を待っていたのでござるな、それでしたら心配はないでござるな。」
リアーナは土居に一応、明智に関する話を待っている間、教えてもらうのであった。それからわかったことは明智はいろんなことを一人でできてしまうほどの力と知識が持っていることがわかった。たしかにリアーナの目から見ても見たことない物だらけで明らかにエルフの文明よりも進んでいることが分かっていたが予想よりもはるか上にいたのである。敵に回せば大変なことになるし逆に味方になってくれるならこれ以上に心強い者はいないであろうと思うぐらいであった。
それにもしかしたらあの人なら・・・・でも流石に無理であろうと諦めながらも少しばかり明智に期待する思いがあるリアーナである。そんなこともしているうちに明智がたくさんの魚を採ってきたのであった。明智は土居の存在にも気がついて
「土居さん、ちょっど良かった。これから夕食の支度するけど少しばかり手伝ってくれないか。それと一緒に夕食しないか。」
「大将、昨日もそう言って手伝ったばかりじゃないでござる。流石に某も・・・」
「そうか、せっかくタコやサーモンなどの刺身にできる魚をいっぱい採れたのに・・・」
「大将、その依頼喜んでお受けするでござる。さあ、急いで大将の屋敷に行くでござるよ。運搬でよくやるブラックもすでに大将の一部の魚目当てで来ているでござるよ。」
明智はお前の食い意地はどこまで強いだよと思いながらも運搬はドラゴンのブラックに任せて明智たちは屋敷に戻るのであった。そこからは明智中心で料理を始まることになったのである。
それから間もなく料理は終えて今夜の晩御飯はお米に味噌汁、魚の刺身に胡瓜の味噌漬けになったのであった。土居は味噌が完成したのですなと喜んでいた。明智はもちろんついに完成したからなこれからも料理の幅は広がり続けるぞと土居に言い三人一斉に
「「「それではいただきます。」」」
賑やかな夕食になったことは言うまでもない。その後、リアーナは明智に対して質問をするのである。
「そう言えば、明智は夜はどんなことをしているのかしら。未だ知らないから教えてくれると嬉しいけど。」
「何って基本、寝ているだけかな。まあ、時々研究で起きていることもあるかなぐらいかな。」
「それ、吸血鬼としておかしいじゃない。基本、夜に活動する種族でしょう。」
そんな突っ込みを入れたリアーナが遠いとある場所で
「そこのエルフよく言った。その勢いでもっと言ってやれ。ようやくツッコミを入れた君は本当に感動したよ。」
どこかの邪神は感動して泣きながらリアーナを褒めるのであった。何十年も誰もツッコミを入れなかった明智に対して初めて本人の目の前で言ってくれて感動するのも無理もないかもしれないが・・・。
いろんなことがありながらもこうしてリアーナと明智の出会いの一日は終わりを迎えるのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます