第9話、訪問者(襲撃者?)のエルフの騎士
その後、明智は家に帰り夕食の準備を始まるのであった。流石に夕食までは料理教室なことはせずに静かにゆっくりと料理をしていくのであった。最近、いろいろと忙しく一人でいる時間が少なくゆったりとできることが出来ずしばしばの休憩を楽しむことにしたのである。
一方、そのころエルフの騎士は明智の後を追って明智の屋敷までたどり着いたのである。目的は吸血鬼の行動を知っておく必要があると考えたエルフの騎士は明智の行動を観察することにしたのであった。
エルフの騎士が気になるのには理由があった。昔、どこかで先ほど吸血鬼がやった踊りがどこかで見た気がしたのである。もしかしたらどこかの儀式なのかもしれない。(注意、だからあの明智だけの特徴です。)
そう思ったことと先ほど吸血鬼に見られてどこかで感じたことがある気持ちというより感じと言うべきものを感じたのでその原因なんであろうと探したい気持ちもあり監視をするのである。
エルフの騎士は夜になれば吸血鬼は本格的に活動を開始すると思い、屋敷の外で出てくるのを待ち続けることにしたのである。しかし、いくら待っていても出てくる様子はなくエルフの騎士はもしかして屋敷の中で先ほどの儀式みたいなものをやっているのではないだろうとかと考えるのであった。
だが、実際は・・・・明智は睡眠をしていた。それもそのはずであった、人間の時と同じような生活をしているのであるために夜は起きて行動をするはずもなかった。するときは生物の生態系を観察するときもしくは研究をしている時だけであった。
そんなことはエルフの騎士はいつ出てくるかわからない明智の監視をするのであった。そんな努力もむなしくついに夜明けを迎えてしまったのである。もう朝なら吸血鬼は出てくることはないであろうと考え外で仮眠をするのであった。
だが、エルフの騎士の予想は外れてその一時間後・・・・
「今日もさわやかな朝だー。さて、頑張ると致しますか。それにしても昨日の研究のせいで少しばかり寝坊したな。」
明智(馬鹿)は起きてくるのであった。明智はそこで寝ていたエルフの騎士の存在に気がつき。もしかして話をしたくて待ち続けていたのではないだろうかと考え悪いことをしたなと思い自分のベットまで姫様抱っこで連れていき寝かしてあげたのであった。とりあえず朝食を済ませてから彼女の看病をしながらでもできることをするのである。
一番やっておきたいことはぬか作りであった。ぬか作りは簡単であるが意外と体力を使う作業である。それに味も塩や唐辛子など入れる量を変えるだけで最終的の味が変わりやすく意外と同じ味を保つのには苦労するものであった。現代なら測りがあるために楽であるが異世界のこの地にはなく明智の感覚一つで作るのである。
それにぬか自体も暑いときなんかは注意が必要である。下手にしていると虫が湧くこともありその光景は虫嫌いな人にとっては地獄とも呼べる状態になることもあり管理は意外と大変である。
次に井戸の水くみである。水くみはこの時代と言うよりもまだこの世界には井戸がなく明智が初めて井戸を作ったのであった。井戸もただ土を掘れば良いというわけでもなく穴を固定するのに大きな木の板を何十枚も張り付けながらゆっくりと掘り続けて一年近くやりついに水が出たのである。だが、これで完成と言うことではなくその後はかまどで木の塊を燃やし炭にして井戸の中に入れるのであった。
これは炭が余計なものをとってくれることが分かって入りそれで明智はやるのであった。現代なら薬とかいろいろあるが昔はこんな感じで井戸を作っていたのである。
それ以外のこともしている間にも時刻は昼ぐらいになっていたのである。明智はそろそろお昼の準備をしますかと思い屋敷に戻るのであった。まずやることは彼女の様子を見ることにした。
部屋に戻ってみるとエルフの騎士は目を覚ましておりここはどこかと部屋を観察している最中であった。そんなところを明智はそれを見て話をするのである。
「目を覚ましたのか。よかった、外で寝ていたから風邪にかかるじゃないかと心配したがどうやらその様子はなさそうだな。後、自己紹介がまだだったね。私は吸血鬼の明智雅と言います。ここで静かにスローライフをしているただの吸血鬼です。」
「・・・私はリアーナ。騎士をしているエルフだ。あなたを・・・」
「それは言わなくても分かっていますよ。私たちと交流したいのですね。すみませんね、昨夜は研究に熱中していまして気がついてあげられなくて。すませんでした。今度、同じ失敗をしないように玄関のところにベルでもつけておきますから次はそれを鳴らしてくださいね。」
「違います。あなたを監視をしていたのです。どこか不思議な感じを出しているあなたが我々にとって危険な存在になるかを見極めていたのです。」
明智は驚いた顔をした、もしかしてこのエルフの目的はあれじゃないかと考えたのであった。明智にはそれぐらいしか考えられなかった。
「もしかして吸血鬼の観察ですか。生憎、私は普通の吸血鬼と違う習性を持っていると思いますのであんまり参考にしないほうが良いですよ。」
「だから、そうじゃなくて・・・」
そんな言葉を言っている最中にリアーナの腹虫が鳴いたのであった。もちろんリアーナは顔を真っ赤にしたのである。それを見ていた明智は彼女に声をかけるのであった。
「あのー。とりあえず宜しければお昼うちで食べていきませんか。これから作るところでしたので待っていただけたら作りますので。」
リアーナは恥ずかしく真っ赤になりながらも首を縦に振って明智はそれを見てわかりましたと言って台所に向かうのであった。
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